９日、衆議院東京２３区でTwitter討論会が開催されました。
衆議院選挙では、初めてのネット選挙。候補者間の討論という点では、青年会議所主催の公開討論会がありましたが、あとはそれぞのれ候補者が街頭などで有権者に直接政策を訴えていくのが通例です。
インターネット上では、時間と場所に関係なく、候補者に直接質問できる機会があります。そういう意味では、候補者間の議論や有権者と候補者の対話など、もっと発展的に活用できればいいなと思っているところです。
さて、本題のTwitter討論会ですが、呼びかけは、民主党候補者からでした。前日の呼びかけであったこともあるかもしれませんが、４候補のうち参加したのは民主党のくしぶち候補と日本共産党の松村候補の２人。自民党と維新の党の候補も参加してほしかったというのが本音です。
やり方は、至ってシンプルで、Twitterに「#23討論」のハッシュタグをつけて質問をするというものです。実際の討論の様子はコチラ。
具体的には、次のような質問が出されました。少し紹介したいと思います。
【消費税・経済問題】
Q.「消費税8%がかなり生活に響いてます。社会保障費は消費税以外考えられないのですか？」
A.くしぶち候補「社会保障には安定的な財源が必要です。グローバル経済によって法人税や個人所得税などという税収が経済状況に大きく左右されます。安定的に社会保障や医療に与える財源として消費税が適正と考えます」
A.松村候補「悲鳴が届いています。共産党は『消費税増税に頼らない道はある』と対案を示しています。所得1億円を超える大金持ちになるほど所得税が下がる。大企業のほうが中小企業より法人税が安い…不公平を正せば財源はできます」（一部、意味が変わらない範囲で誤字を訂正）
日本共産党の財源提案はコチラです。
【学費・奨学金問題】
Q.「大学2生です。くしぶち候補と松村候補ともに平和と教育を重視しているようですが、高い学費や返せない奨学金をどう受け止めるのか聞きたいです。また、それをどう解決していくのか、具体的に聞きたいです」
A.松村候補「給付制奨学金を創設、有利子奨学金は無利子に、返済は実態に応じて柔軟に…などを中心に、抜本改善をはかります」
A.くしぶち候補「民主党政権では大学授業料の減免者の比率を30年ぶりに引き上げ、２０１２年度は約10万４千人に拡大。また、奨学金貸与人員を19万人増加（09年度比）、特に無利子奨学金を４万人 (09年度比、12％増)も拡充しています」
これに対して、質問した方からくしぶち候補に「私が問題にしたのは『高い学費と返せない奨学金』です。借金になる奨学金制度を拡大されても困ります。借金になる奨学金を改善する、具体的な政策はありますか？」と再度質問がありましたが、答えはありませんでした。
Q.「今現在、学費を払えるか分からない状態であります。奨学金を借りてないと言うのが一番、影響を及ぼしていますが、私が借りない理由は、【ローン】だから！です。どうにかして、この【ローン】を無くしてもらいたいです。その解決策を教えてください」
A.松村候補「おっしゃる通り。英語圏の人に「日本の奨学金は利子つきなんだ」というと、「それは、スカラーシップじゃなくてローンというんだぜ」と笑われます。給付制（返さなくてよい）形を中心に据えるべきですね」
くしぶち候補は、この質問には回答していません。
日本共産党の学費・奨学金問題の政策はコチラです。
■日常的にもインターネットを活用して、対話をすること、候補者に質問することは積極的に
初の試みでしたが、選挙区ごとにインターネットを使った選挙戦（討論）はやってみたほうがいいなと思ったところです。企画していただいたくしぶち候補、並びに参加してくださったみなさんありがとうございました。
個人的には、コーディネーターがいないと、交通整理ができないかなとも思いました。
また、自民党と維新の党の候補が参加できなかった（しなかった）ことは残念でなりません。今後、インターネットを使った討論がさらに発展することを求めたいと思います。
同時に、日常的にもインターネットを活用して、対話をすること、候補者に質問することは積極的にやられればいいなと感じたところです。
「AKS NIPPON 2014」でも各政党代表による、ハッシュタグ「#正当だけど政策の質問ある？ #総選挙」で討論がおこなわれました。日本共産党は田村智子参議院議員が回答者だったようです。
写真は、「よく事務所の方がツイートしてる議員さんもいらっしゃいますが、討論会はご本人がつぶやいていらっしゃいますか？」の質問に、私が返信したもの。くしぶち候補は「本人とスタッフがつぶやいています。私自身はタイプが遅いので、スタッフが代打ちしてくれています」と返信していましたが、松村候補はもちろん、本人がやってますよ。
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