小学校給食の民間委託が、町田市内で重要な問題になっています。
4日におこなわれた「教育の生きた教材としての学校給食の民間委託の安心と安全を考える」(主催・食農文化研究会)に参加しました。
元栄養士の星名久美子さん講演されましたが、冒頭に学校給食で育まれる子どもたちの生きいきした様子を紹介してくれました。
「家ではなかなか食べられないものでも給食では『~が食べられた!』」「一年生の頃は給食がなかなか食べられず苦労していましたが、最近は"おかわりジャンケンに負けちゃったよ"などと報告してくれるようになった」
給食は子どもたちにとって、学校生活で大きな存在を示すものであり、「おいしい」と実感することで「食に向き合う心」を育てることになるのだという言葉は、学校給食の原点を教えられた気がします。
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小学校給食の民間委託によって、現場では何が起こっているのか。
「小麦粉と片栗粉のスコップを同じものを使った」「カレーに玉ねぎを入れ忘れ、後から生で入れたためシャリシャリの状態で出された」など、多くの問題が起こっています(詳しくは、細野りゅう子議員が9月議会の一般質問で明らかにしています)。
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教材としての学校給食──。いま「食育」が注目されていますが、学校給食は一番の材料だと言っても過言ではありません。
「同じ食材を使っても調理にとってこんなに味が違う。同じ食材を使っても、教師の指導によってこんなにも子どもの威力や身につけた力が違う」という言葉に言い尽くされていると思います。
「食は、大人が子どもたちに残してあげられる(伝えられる)最大の財産」──和食が世界遺産に登録されたということもありますが、食は文化そのものであり、先人たちの積み重ねの上に存在しています。
学校給食の民間委託というのは、ただ給食だけの問題ではなく、「食べる」ということをどう考えるかという問題と一体不可分だと私は思います。
委託業者の方々は一生懸命ですが、多くの現場では仕事をこなすだけで、とりわけ衛生面には多くの課題があることが指摘されています。委託されたところは、「○○小学校の給食」というブランドを失い、すべてがリセットされてしまうことになります。
栄養士が調理員とともに実践していくことが直営では可能ですが、委託ではそれが叶いません。
法的な面、財政の面など、徹底的に洗い出し、子どもたちに豊かな教材としての学校給食を残していけるよう、保護者や教職員のみなさんと共同しながら力をつくしたいと思います。
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