透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

作家の顔写真

2012-10-03 | A 読書日記



 小川洋子はよく読む作家のひとりだ。

自室の書棚に並ぶ小川洋子の作品を数えると、文庫本が21冊あった。角川文庫、新潮文庫、中公文庫、集英社文庫(上の写真の左から)、以上の各文庫にはカバーの折り返しに小川洋子の顔写真が載っている。

講談社文庫、小学館文庫、幻冬舎文庫、朝日文庫、文春文庫は略歴紹介だけで顔写真は載っていない。最近の事情は分からないが。

作品を読むとどんな人が書いているのか知りたくなる。だから顔写真が載っていると嬉しい。

*****

昨日から『夜明けの縁をさ迷う人々』角川文庫を読み始めた。9編の短編が収録されている。

「教授宅の留守番」という作品  パリに出張した大学教授の留守宅を預かっている大学職員のD子さん。ある日やはり同じ大学で働く女性が彼女を訪ねる。その時、教授の著書が賞をもらったという知らせが届く。お祝いの花で部屋が埋まっていく・・・。そして冷凍ブリもお祝いに届く。

D子さんがのこぎりでブリの解体をはじめる・・・。「交代しようか」と女性が申し出るとD子さんは・・・。小説のラストで思わず え! と声を上げてしまった。

そうか、小川洋子はこういう小説も書くんだ・・・。


 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。