■ 昔の人は日常生活で使う道具などを身近な材料で作っていた。竹はその代表的な材料だ。笊、魚篭等々、竹を使った道具は多い。
今日は外出先で昼に蕎麦を食べたが、ここにも竹が使われている。さてこの竹で作られた「もの」の名前は?
ネットで調べてみて簾(す)だと分かった。竹で出来ているから竹簾(たけす)。すだれはこの簾(す)を垂らすというのが名前の由来かも知れない。「す」も「すだれ」も簾と書くから紛らわしい。
最近はプラスチック製の簾(す)も見かけるようになった。他にも竹に替わってプラスチックで作られているものが増えた。さきに挙げた笊や魚篭にもプラスチック製のものがある。
プラスチック製のものを先日書いた「まがい物」と呼んでいいのかどうか、判断に迷う。が、やはり竹製の方が私は好ましい、と思う。プラスチック製の簾よりやはり竹簾に盛られた蕎麦のほうが美味いと感じるだろう。
生活道具を木や竹でつくる職人が減ってしまった。職人が減ってしまうような社会は健全だとは言えないだろう・・・。これも永年続いた文化の喪失だ。
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