透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「春宵十話」 岡潔

2006-10-27 | A 読書日記



光文社文庫はほとんど手元にない、光文社新書はときどき読むのだが。
先日書店でこの本が平積みされているのを目にした。岡潔、何で今ごろ文庫に?と思いつつ手にした。1963年に毎日新聞社から単行本が出版されているようだ。この有名な数学者の専門の「多変数複素解析函数論」、って何のこっちゃ???????・・・・。
この随筆集で岡氏は自身の経験を振り返りながら教育を論じている。

このところ全国の高校で必須科目を履修していない生徒が多数いることが判明し問題になっている。受験科目にない必須科目を大学受験を優先して他の科目に置き換えて授業をしていた、ということのようだ。大学に提出する成績表のデータの捏造まで見つかっている。

こんな事態をもし岡氏が知ったらさぞかし嘆いたことだろう。改めて教育について考える、という意味でこの文庫の出版は実にタイムリーとなったと思う。