さて、昨日の話の続き。
物の価値と値段、日常の全てに関わっていて、とっさに買うか買わないかを判断するのは、それぞれの人の頭の中で物の価値と値段が一致するか否かで決まる。とはいっても、日用品関連は買わずにはいられないし、大体の値段は決まっているので、そんなにズレはない。まあ、賢い主婦なら1円でも安いところで買うという図式になると思うが・・・。
そして、同じ人にとって、同じ物で、同じ値段でもその時々で価値は変わるのも面白い。高くて敬遠したものでも、心境や環境変化で購入してしまう事は良くあることだ。
だが、やはりそれは趣味のものや嗜好品に一番、顕著に表れてくる。そうした中で、タバコの事を特に取り上げたい。自らが禁煙実行中で、このブログにてその話題を取り上げている以上、避けては通れないし、じっくり考えてみたいと思ったからだ。
それを改めて考えさせてくれたのは、じぞうさんのブログ”じぞう禁煙日記”だった。http://jizou.no-blog.jp/kinen/2005/09/post_00c3.html
氏はブログ中で『タバコが一箱1000円になったとしても、その値段に見合うと思った人は買い続けるのでしょうし、350円に値上がりした時点でやめる人にとっては「その程度の価値しかなかったモノ」になるわけです。
タバコの値段はどんどん上がるべきです。
そして本当にタバコに価値を感じる人だけが吸うようになればよいのです。』と書いている。
実に興味深い!と思った。そこで語られていたのはタバコの増税についての話だが、賛成とか反対とかの次元の話ではない。増税による価格の上昇である意味、真の愛煙家どうかが問われるというものだった。価格の上昇でふるいにかけられ、脱落する者はエセ愛煙家であり、やめるべき人である。
一般的に、ニコチン中毒や習慣性で吸ってる人のほとんどは機会があればやめたいと願ってるに違いない。ならば、増税による値上がりは格好のきっかけになり得るだろう。その値段は勿論その人の価値観によるところが大きいが、いっそ1箱が5千円か1万円にでもなれば効果絶大ではなかろうか?そんな値段になれば、そうやすやすともらいタバコも出来なくなり、”1本だけ”現象に誘惑され、つい吸って逆戻りも出来にくいに違いない。
愛煙家諸兄の悲鳴が聞こえてきそうだが、タバコはそれぐらい危険な”ヤバイぶつ”であると、この際認識して欲しいし、それを承知で吸うぐらいの覚悟が必要だろう。それが愛煙家たる証に今後なるだろう。
余りにも他力本願的な考えで、後ろ向きだがタバコの習慣性やタバコが ニコチン依存症を引き起こす点を考慮すればやむを得ない。これだけはっきりと害があるのが明白なのに全面禁止に出来ないのなら、政府はせめてこのぐらいのことをしてあげていいのではないか?というより、そうすべきなのではないだろうか?
少なくとも、需要と供給のバランスで価格が決まっていいハズはなく、全面的禁止に出来ない代わりに吸える選択肢を残しつつ、やめさせる路線へ明確に舵取りをすべきである。
「そういうお前は吸ってる時はどうだったんだ?」とご指摘があると思うが私は増税反対だった。当然、愛煙家を自称してたし、先ほど『同じ人にとって、同じ物で、同じ値段でもその時々で価値は変わる』って言ったじゃないですか・・・・。(^^;
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