今、6歳から10歳くらいまでの女の子の間で空前の人気があるゲームがある。「おしゃれ魔女ラブandベリー」という名のゲームで、少女の心をしっかり掴んで離さない。ややピークを過ぎた感があるものの、ちょっとした社会現象にまでなっている。
このゲームは家庭用ではない。街のいたるところに設置されている100円を入れて遊ぶゲーム機である。ゲームセンターにとどまらず、量販店入り口、スーパーなどあちこちにある。しかし、人気があるといっても、このくらいの女の子をもつ親にしか知られてない不思議なゲームでもある。
なぜ、こんなに子供に受けるのか、チャンと秘密があるようだ。子供、特に女の子が好きなものを全て組み合わせて、ゲームにしてるので、子供がハマルのも当然のように思える。
一番のポイントは着せ替え人形遊びがその機械でお手軽に出来る点だ。着せ替え人形と言えば昔から女の子の定番中の定番の人気お遊びだったように思う。しかし、お人形と着せ替えの服がないと出来ないし、服の種類が少ないとすぐに飽きてしまう。そして着せ替えの手間も結構面倒である。
この機械では100円を入れると先ずカードが出てくる。おしゃれ魔法カードと称するそのカードはヘアー&メイクアップ、ドレスアップ、シューズ、スペシャルの4種類がある。そして、そのカードを使って画面の主人公のファッションを簡単に変えることが出来るのだ。しかし、無論その1枚だけでは到底満足のいく結果は得られない。
実はこれが第二のポイントで人気の一番の秘密だと思っている。そのカードを子供が集めたがるのだ。先ほど紹介した4種類のカードにそれぞれ場面別のファッションスタイルが用意され、色系統別に種類が分けられているので、全部集めると106枚ものカードがある。しかも、バランスよく同じ枚数が機械に入っているわけでもないので、中々出てこないレア物もあるようだ。それ欲しさに何枚ものカードを無駄にして、お金を費やす子供が後を絶たない。
カードが無駄になっても、ゲーム自体に夢中になっているので、それを勿体ないと感じないシステムになっている。このゲームを考えた人は本当に頭がいいと感じた。カードで簡単に着せ替えができ、そのカードのコレクション熱を煽って、子供を夢中にさせる仕掛けが見事にうまく機能している様に見えるからだ。
とはいえ、ゲーム本体もうまく出来ている。遊ぶには2人(ラブとベリー)のうち1人の女の子を選び、ファッションステージを選ぶ。そのステージに合うベストなファッションを手持のカードから組み合わせしてお洒落を楽しむのだ。この時のコーディネートのよさが得点に反映される。そして更に、ラッキーカラーの表示が出ているので、その色を主体にしてコーディネート出来ると更に得点がUPするのだ。
おしゃれが決まったらいよいよ、獲得した得点を持って、選ばなかったもう一人(コンピューター)とダンスで対決するのだ。方法は簡単、太鼓の達人と同じ様にリズムに合わせて、ボタンを叩くのだ。リズムにうまく乗れて叩ければ得点力UPという仕掛けだ。但し、ファッション得点が低いと、どんなに頑張っても勝利は難しい。逆を言えばリズムに乗れなくてもおしゃれ度が高ければ、勝てるのだ。
勝つと難易度によっては次のステージに行ける場合があるが、カードは新たに100円を投入しないと出てこない。ステージは全部で6種類あり、お姫様気分に浸れる舞踏会があったり、アイドルになれるステージがあったり、ディスコでフィーバーしたりと多岐に渡る。
前述したように小さい女の子が夢中になっているので、親の付き添いで機械の前に並んでいる事が多い。娘に甘いパパが連れてきているケースも多く、我が家でも同様である。人気があるので列を作って並んでいると、親父同士、ふと目が合うことがある。瞬時に置かれてる同じ状況に気がついて思わず苦笑いする事がある。ウチも娘に甘いけど、お宅も甘いねーって目で語り合ってしまうのである。
ちなみにどんなに娘にねだられても、カミさんは絶対に連れて行かない。もっぱら、私がパトロン宜しく連れて行ってあげている。カードを収納する専用ファイルからキャラクターグッズ、書籍に至るまでねだられるとつい買ってあげてしまう。娘をダメにしてしまうのかなとも思うが、普段の躾などはキチンとやってるつもりだし、人の道に外れるような事はないと思っているのだが、客観的な判断じゃないので何とも言えない。
殆どの方が知らないゲームだと思うが、小さい子供が音楽に合わせてボタンを叩いている姿を見かけたら、ちょっと覗いて見ていただければと思う。もしかするとヒゲオヤジが子供と一緒になってゲームを楽しんでるかもしれない。
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人にはコレクト癖が大なり小なりあるようです。
夢中で集めるものの、急に虚しく感じてやめてしまうことも度々です。
最近では2年くらい前のお菓子の景品のリアルな動物シリーズにはまってましたね。
>みほ亭さん
そうそれ!デートゲームでした!
友人の妹さんに無理矢理付き合わされていたのを覚えていました。
男の子的にはやはり面白さは感じないものでした(笑)
>こだわりさん
やはりコンプリート系は子供に限らず人気ありますね。
ペプシのSTAR WARSボトルキャップ熱の凄さは記憶に新しいです。
ビックリマンチョコ、チョコエッグ、トレーディングカード、etcetc...
人間のサガなのかも?
娘の年齢が一緒なので、そうだとは思いましたが、見事にHITしましたね。
ウチのは去年の11月頃からハマっています。
きっかけは周りの友達がみんなやっているので、やって当たり前みたいな感覚で始めたようです。
当初は訳が分かってないので、せっかく偶然手に入れた割とレアなおしゃれカードをゲットしているのに、欲しいと言われて簡単にあげちゃうなどトラブルも多かったようです。
今ではガッチリ管理して、ベストなコーディネートになるよう、研究に余念がないようです。
結構コンセプトが面白いゲームなのであれこれ一緒になって指示してました。
最近では娘もゲームがよく分かってきたようで、金さえ出してくれっていう感じで口を出すと煩がられます。
いやー、さっぱり分からんです。このゲームはSEGA製なのですが、開発段階でそうしたボードゲームのリメークを意識したのか純粋にパクリなのか、分からないです。
どっちにしてもそれを知っている世代が製作に携わった事は間違いないと思います。
男の子用にはコンセプトは違いますがムシキングというのがあり、去年の夏ごろがピークだったようです。今、恐竜キングというのが代わりに出てきていますが、ブルべりほどの人気は無いようです。
どっちにしても、よく考えたものです。感心しました。
うちの娘は最初興味が無かったらしいんですが、
『小学1年生』付録の限定レアカードを入手してから
ちょこちょこやり始めましたよ。
私はあれこれ買わないんですが、
父親代わりの弟が娘のパトロンになってます。笑
(ありがたい事です)
>じぞうさん
覚えてますっ!
タカラの『デートゲーム』ですよ、それ!!
カードでアイテムを同じ色で揃えられたら
真ん中のドアを回す権利が生まれるんです。
あ~懐かしいので後で検索しちゃおう。
あれれ?こういうゲーム、昔同じようなものがあった気がします。
もちろんテレビゲームなんかなかった時代だしカードをコンプリートさせるものでもなかったので、面白さの質はだいぶ違うとは思いますが、「おしゃれナントカゲーム」ってボードゲームがありました。
2枚目の写真はまさにそのボードゲームで使うカードにそっくりなような気がします。
もしかしたらかなりのグレードアップを施したリメイクなのかも?
女性の方なら覚えていらっしゃるかも。
僕の記憶では「スーパースパイゲーム」と同時期です。
多分昭和49~50年あたりです。