結婚記念日というと、夫婦のどちらかが記念日を忘れたとかで揉め事になるエピソードがよくドラマなどで取り上げられている。
現実の夫婦ではどうなのだろうか?
我が家では、夫婦共に毎年特に意識する事はなかったように思う。
つまり祝う事もしないし、忘れていたからって特に揉め事にもならなかったように思う。
ただし、その当日ではないにせよ、節目の5年目、10年目、15年目には、”もうそんなになるのか、お互い老けるはずだね。”って実感を持って感想を漏らしてたように思う。
そして今年、我が家では9月21日に結婚満20年を迎えた。
私もカミさんも今年の9月に20周年を迎えるらしいことは漠然と分っていたものの、正確な日付けは完全に忘れていた。
秋分の日前後だろうとは思うものの、どうしても正確な日付を思い出せなかったのだ。
そしたら結婚指輪の裏側に日付を刻印している事を思い出した。
カミさんに指輪を外して見てもらったら、9月21日だったというわけだ。
どうして、自分のを外して見なかったのかって?
それは外そうとしても外れなかったからだ。
もうかれこれ10年以上外してない、というより結婚指輪を外せない。
完全に体の一部になってしまっている感がある。
つまり、購入して、はめた後で、かなり太ってしまい完全に抜けなくなってしまったのだ。
それでも結婚5年目くらいまでは、ちょっとしたコツさえあれば、何とか外せたのだが、もはや石鹸をつけても抜けない。
完全に指に食い込んでいて、まるで呪われているかのようだ。
そう言って嘆くと、自分で勝手に太ったせいで、”呪い”とは失礼なと、えらくカミさんの機嫌が悪くなる。
食い込んだ指輪のせいで、浮気もオチオチ出来ないと私が嘆いている風に聞こえるようだ。
こういう風に指輪が抜けなくなって救急車を呼ぶ人が結構いるらしく、救急隊には専用のカッターまであるそうだ。
私はカッターで切ってまで外そうとは思わず、痩せて外れる事を目標にダイエットをしてきたつもりだった。
しかし、呪いが強いのか残念ながら、今だに、その思いは果たせてない。(^-^;
結婚20周年の9月21日当日、仕事から戻ると小学校3年生の娘がニコニコして”結婚20周年おめでとう!”って祝ってくれた。
どうやら、親の会話を盗み聞いて覚えてくれてたようだ。
そして”チャンと覚えてないと夫婦は離婚だぞ!”って、ありがたくない一言まで頂戴してしまった。
「そりゃ娘よ、ドラマの見過ぎだぞ。」と思いながらも、もうそんな事を言うようになったのかと夫婦の歩いてきた道のりの長さをまじまじと感じ入ったのだった。