日曜日の夕方、家族みんなで餃子の皮に具材を詰めるのも結構楽しいものだ。
家族団欒というにはあまりにも大げさだが、具材を詰めるという単純作業の中での会話が自然で面白い。
面と向かってやテレビを見ながらでは出ない話題が出たりして、家族を意識する瞬間でもある。
こういう、なにげな日常の部分が私は好きなのである。
そこで作られるのは大抵水餃子で我が家の定番中の定番である。
普通、水餃子といえば、肉厚の皮で包まれているのが一般的である。
水やスープで煮込む際、皮が薄いと破れて中身が出てしまうので、厚皮になっていると思われる。
モチモチ感があって好きだという人も勿論いるだろうが、私はどうにも好きになれない。
皮は中身の具を包む為だけのもので、薄い方が食感がいいし、中の具材のジューシィな肉汁を楽しむ事が出来る。
厚皮だとその厚さゆえのモゴモゴ感にせっかくの具材の美味しさがスポイルされてると思うのは私だけだろうか?
焼き餃子だと皮がパリパリに焼けてるところと具材との調和が素晴しいと常々思っていただけに水餃子の落差にいつも不満を抱いていた。
まあ、薄皮水餃子が無いのなら自分で作っちゃえとなるのが私の場合の常で何でも試してみるのだ。
もう15年以上前から薄皮で作る水餃子が我が家の定番メニューとなっている。
ショウガのすりおろしや肉を多くする事で味はあっさりとしていて、いくらでも食べれる美味しい水餃子は子供達にも大人気だ。
薄皮での食感は本当に柔らかく、ジューシィで今までにない水餃子を楽しめると思う。(自画自賛)
薄皮の破れの問題は破れる前に食べれば良いわけで、食卓にお湯を沸かす鍋を用意して、しゃぶしゃぶの如く茹でて食べ頃になったらすくって直ぐ食べれば、皮が破れることもない。
作り方は実に簡単。
牛・豚合挽きのミンチとキャベツそして海老の剥き身を7:2:1くらいの割合でボールに入れ、そこへごま油、ショウガのすりおろし、レモン汁を足して混ぜ合わせて一般の焼き餃子用の皮に包めばおしまい。
海老は茹でた身を皮を剥いて潰さずに、5mmくらい大きさにカットする。
そうすれば海老の食感も楽しむ事も出来るわけだ。
この時”大判”という大きいタイプを利用した方が食べがいがある。
お好みでニンニクやねぎを入れるもOKだし、組み合わせも自由だ。
前述した鍋で煮て茹で上がったら即ポン酢につけて食べる。
湯で時間は大体5~6分くらいなので、一人が2~3個食べるくらいづつ茹でて、食べてる内に次の分を茹でるという風にすれば効率もいいし、茹ですぎて皮が破れる事もない。
ひき肉の肉汁を楽しみ、海老の剥き身でプリプリ感を味わい、ゴマの香りで食欲がそそられ、ショウガが効いていて、いくらでも食べれるこの水餃子、本当にお奨めです。
食欲がなくてもあっさりしているから、結構食べれます。
是非、お試しあれ。