こだわりの生活

ヒゲオヤジの何でもやってみよう、見てみよう挑戦日記

おかわり戦争

2005-11-27 08:26:04 | 受験・学校

先日、新聞紙上に面白い投稿記事があった。
その話題を食卓にのせると、家族間で様々な感想が飛び交い、意見が分かれた。

その記事の内容を簡略に紹介するとこうだ。

フルーツポンチが大好きな小学校低学年の女の子がいた。
学校の給食にもデザートとして出されるので、いつもとても楽しみにしていたそうだ。多少の好き嫌いがあるようなので、その子のフルーツポンチにかける思いを余計強くしているみたいだった。

勿論、フルーツポンチ命だからお代わり狙いを期待するのは、当然であろう。しかし、そのはかない夢はいつも無残に打ち砕かれてしまうとの事だった。その彼女が好きということは、他に沢山ライバルがいることを意味する。
それだけの人気アイテムということだ。

従って、餓鬼のように男の子達が貪り食ってしまい、お代わりにありつけることが永遠にないだろうと嘆く記事だった。

さて、我が家での各人の意見が様々で面白い。

息子曰く、『その女の子は甘いよ。何事も競争だから、絶対に欲しければ自分の力で勝ち取る努力をすべき。好きだからゆっくり食べたい気持ちは分かるが、しゃかりきになって1杯目は早く食べて2杯目をゆっくり食べればいいんじゃない。』とあくまで強者の論理。

娘曰く、『その女の子かわいそうだよ。好きなんだからその子にいっぱいあげたらいいんじゃない。』と弱者救済論。

家内曰く、『おかわりだって、みんなで分ければいいんじゃない。なにも食べるのが早い男の子に独占させることはないでしょう。』と平等論。

さて、私はというと、そんなに人気アイテムだったら、もっと量を沢山作っておけよーとその給食センターの人に言いたい。
栄養バランスも重要だが、人気商品はお代わりしてる現実をよく見て量の調整をして欲しい。
毎日のことで何が人気で何が不人気かは、回収される残飯量で分かるはずだ。不人気だからといってやめろと言ってるのではない。
栄養上、献立上、日本人として食した方がいいものはたとえ不人気であっても出すべきだ。
が、人気アイテムはもう少し工夫して欲しい気がする。そんな投稿があるのは余りにも悲しいと思う。

そんなことを書き綴ってきたら、私が子供の頃をふと思い出した。その当時の人気アイテムは何だったろうって。
昭和40年代の頃だ。そんなしゃれたデザートなどあろうハズもなく、不味いコッペパンに脱脂粉乳ではないが、水っぽい牛乳とおかずという組み合わせだった。
その当時の人気メニューは私が覚えている限り、カレーシチューだったように思う。

当時の私も餓鬼のようにがっついて食べていて、完全に2人分食べていた。嫌いな人から牛乳も、パンも、おかずも全てもらっていた。
美味しいと言う意識より腹が減ってるので沢山食べたい、それしか考えてなかった気がする。

そして、今となってはとても不思議なことだが、その当時、学校を休むと必ず近所の子が見舞いがてら給食のコッペパンと宿題のプリントを持ってきてくれていた。

高度成長時代真っ只中で、貧しい時代ではなかったハズなのに、当時は当たり前のことと受け止められていた。
物を大事にする風潮からそうしていたのだろうか?貰って嬉しいパンでなかった事だけは確かなのだが・・・。

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