軒下日記

乗り物好きの不定期日記。自分の知識、技量と現実がマッチした時の爽快感は心地いいものです。よね?

フランスシクリスムの真髄とは?

2010-02-03 22:50:55 | サイクリング
私 自転車も好きなのである。
フランスは、自転車文化も古くから 華やかなお国である、
アレックス・サンジェはルネルセと並んで 極めて著名
なのである。



まずは 店舗内の完成車である、フランスサイクルらしく
ハンドルバーには皮のテープが巻かれ、仕上げにニスが塗られて
いる、しかしこういった極めて細部にこだわっているだけが
フランス サイクルではないことが 今回一連の訪問で
良く判ったのである、それはシクリスムが国技ともいえる
国において、旅行用車両はやはり 重要ではあるがそれが
全てではないということでもある これは後述することになる
ので、少々拝読願いたい。

今日、フランスサイクルは全てを供給可能な訳ではなく
近年ツールドフランスでの優勝者も輩出して
いない、しかし 国技たるお国柄なのでしょう
全ての層が厚いのである。

話はサンジェに戻るが 昨年末に 二代目のフレームビルダの
エルネスト クスカが 死去し 現在は3代目にバトンタッチ
されている。

写真の通り フレームの製作室も拝見させてもらったが
こじんまりとはしているが、そこには必要十分な設備が
揃っている、そして 今日フランス製のフレームパイプは
生産されていないが 製作室の傍らには 相当量のフランス
製のフレームパイプがいまだ 在庫されている。
三代目は 典型的とも言えるフランスシクリスムを象徴していて
伝統的な店を切り盛りしながらも 未だシクリスムへの
情熱覚めやらんという 熱血漢なのである。
それは、毎週 フランススポーツマンを支えるINSEP
(Institut National du Sport et de l'Education Physique
ヴァンセンヌ)内の室内160m トラックでの
練習会参加であろう、要するにフランスの著名なブランドは
競技についても積極的であり またフランス国内でサンジェは
一つの良きブランドでなのである。
日本では サンジェやルネルセはまるで神のようなブランドに
変に押し上げられているが それは全体的なシクリスム文化水準の
高いお国がなし得た 誉れの一部なんでしょう。

いやーINSEPのトラックで、指導的立場にある 年配の
方にサンジェの兄さんは来てますか? ときいても
私はあまりそのことは知らないので別に人に聞いてと言われて
妙に関心してしまったのである。
まあそういう関心の仕方もかなりイカレテいるんでしょうなあ。(笑い)

 


シトロエン コンセルヴァトワール見学

2010-02-03 21:26:27 | シトロエン DS
さて、レトロモビルでシトロエンDSファンの面々と歓談中に
思わす私は パトリモワンヌ シトロエンが見たいとのたまった
ところ 明日都合が付くなら 見れるよ。
というお誘いに誘われるまま 翌日フランス国鉄SNCF ヴィルパント
駅に向かったのでありました。
シトロエンコンセルバトワールは パリの北 オルネイ市に
存在し 歴代のシトロエンを維持 保管している施設であります。

基本的に 館内を勝手にウロウロ歩きは禁止されていて 説明担当との移動が
原則な施設であることが いわゆる博物館との違いである、しかし
説明担当に要望すれば さらに深い見聞を広めらるのも魅力である。



日本でシトロエンというと 前輪駆動車以降が主たる話題であるが
コンセルヴァトワールには 初代10HPから トラクションアヴァン
以前の後輪駆動車の展示も多数有り、初期シトロエンの過剰なまでの
毎年のマイナーチェンジの変遷も見ることが出来る。
なんと言っても、社章のダブルシェブロンギヤを使用しているのは
実は後輪駆動時代だけでもあるのである。
だからと言ってなにも嘆くことは無いのである、シトロエンがさらに
真価を発揮したのは 前輪駆動時代以降なんだと 筆者も確信している。
さて写真中はシトロエンの旗艦モデルである DSに搭載を
検討していた 水冷水平対向6気筒エンジンの試作品です。
とにかくDS用のエンジンは様々な仕様を検討していたようです。

そして シトロエンの歴代モデルとして 決して忘れてはならない
2CVですが その初期の試作車も保管されていて その謎に迫った
のであります。
それは 2CVの試作車は水冷水平対向2気筒であるということである
実際に見てみると それは正しく、戦後の設計らしく 近代と同様な
燃料ポンプも装備されている しかし エンジンとラジエタの位置
関係から ウオータポンプは装備されない、サーモサイフォン式で
あることが見て取れる。

エンジン自体も サイドバルブと思われるので あながち
エンジンをババリアのエンジン会社から買ったというのも
間違いでは無いように思われる それは戦勝国と敗戦国の
関係も有ったのではないかと思う。

しかし 資料を見ていても具体的にどのババリアのフラット
ツインなのかの確定は出来ていない、これは今後の課題でも
あります。
そして私は4輪車に関しては原理的に有利な水冷派であるので、
2CVの試作車から市販車のエンジン
の変遷には興味が尽きないのである。