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新聞で見る「はかる」の漢字使い分け

計量記念日にちなんだ言葉の話題を一つお届けしたい。

「はかる」と読む漢字は常用漢字表にあるものだけで6種類あって、そのうち「程度を調べる(調べて数値を出す)」という意味の「はかる」も「計る」「量る」「測る」の三つがあって、対象物(目的語)によって使い分けるんだけど、ここでは、新聞(私が購読している琉球新報)でどう使い分けているかという話をするね。

「時間を計る」
「体重を量る」
「距離を測る」
これらはよく使われるもので、辞書通りの使い分けがされている。国語辞典を引くと「計る」は「時間」、「量る」は「重さ、量」、「測る」は「長さ」という文言が書かれている。

「体温を測る(熱を測る)」
一般的には「計る」と「測る」の両方が見られるが、琉球新報では「測る」を使っている。琉球新報に連載された漫画(手書き文字)の中で「体温を計る」と書いてあった時もその漫画の内容を説明する記事本文では「測る」が使われていたので、やはり体温には「測る」を使うと決めているみたいね。

「音量を計る」
「酸素飽和度を計る」
これらは「測る」を使いそうなイメージだけど(体温に「測る」を使うなら音量とか酸素飽和度にも「測る」を使うと思う)、なぜか「計る」で書かれていた。「音量をはかる」や「酸素飽和度をはかる」というフレーズは使用頻度が低いから、これらを「はかる」という場合の漢字は決めていないかもしれない。記者によっては「測る」を使うかもしれないし、「計る」でも「測る」でも正解としているのかもしれない。
ちなみに、音量には「量」という漢字が含まれるけど、重さや分量ではないので「量る」ではおかしい。

「民意を測る」などのように「指標になる」という意味には「測る」を使っている。

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