旧刊時空漂泊

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再現! 巨大隕石衝突 6500万年前の謎を解く 

2012-12-21 13:08:19 | 日記
1999年8月30日 第1刷発行
著者 松井孝典
発行所 株式会社 岩波書店

         

白亜紀と第三紀の境界である6500万年前のK-T境界層は巨大隕石の衝突によって形成された。
そのK-T境界層を調査するため、メキシコ、キューバへ。
巨大隕石の衝突による衝撃変成石英(ショックド・クォーツ)や津波の痕跡が見つかります。
著者は本書の末尾で次のように書いています。

        しかしこのような衝突による人類の絶滅を心配するより、我々が現在その恩恵を
        被っている近代文明が、その文明の内包する問題によって崩壊していくことを考
        えたほうが現実的です。現在のような文明のスタイルはあと一〇〇年くらいしか
        続かないと予想されるからです。      (113頁)
       
 2012年11月6日の朝日新聞に「木曽川に巨大隕石の跡」という記事がありました。
 約2億1500年前の岐阜県坂祝町の木曽川沿いの地層から隕石衝突の痕跡のような細かい球状の粒を
発見した。イリジウムや白金などが通常の100~千倍程度の濃度で含まれているという。
隕石の破片が飛んできたんでしょう。隕石が直接衝突しなくても衝突によって発生したガスや破壊された
岩石が地球上の広範囲に拡散するのです。 
     

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