日本に生息しているトンボで冬を成虫で越冬する種は3種知られている。その内、オツネントンボは県内に生息していない種だ。他の2種が春先に体色がブルーになるのに対して、オツネントンボはシックな茶色のままだ。先日出かけた、林道風の山道で草や枝に止まっているのをたくさん見つけた。まだ、緑が生い茂る中だと、割と見つけられるが、これが冬になれば枯れ草等の風景に溶け込んで、なかなか見つけることが出来ない。今の時期も枝に隠れてカムフラージュしているのか、茶色の小枝に好んで止まっているように見えた。
9月の連休の頃は毎年天気が悪いのだが、今年は大きな崩れがなかった。この日も晴れ間が出て、海沿いの散歩道ではウスバキトンボの集団飛行が見られた。9月後半だが、背景の空は夏の空そのもだ。
ウスバキトンボが多く見られるようになった。東南アジア方面から集団で飛来してくるトンボだ。さすが海を渡って飛んでくるだけあって、飛翔力は相当なもので、ほとんど静止することなく空中を漂っている。県内ではお盆を過ぎた辺りから増えだし、今の時期が一番多いような気がする。これからこの集団はさらに北上していくことだろう。
