これが私の生きる道

こむずかしいことやきれいごとは
書いてありません。
読みやすさを心がけて書いています。
読んでみてください!!

舞台「奇跡の人」

2014年10月15日 01時02分53秒 | 演劇
木南晴夏と高畑充希の二人が出るというので
まず「行きたい」、って思ったけど
8800円という値段に躊躇していました。
そんなときに読売新聞でチケットプレゼントの広告が出ていて
とりあえず応募してみたら
数日後、返信の手紙が届いたので当選したかと思ったら
さすがにそうは上手くいかず、落選のお知らせでした。

しかし外れたおわびか、4000円で購入できるパスワードが明記されていました。
日にち限定で空席も限られていましたが
それでも7列目が残っていたので
まぁこの値段ならと購入しました。

会場の銀河劇場は天王洲アイルにあって
はじめはりんかい線で行くつもりでした。
でも地図で調べると品川駅から歩いても行けそうなので
そうしてみたら歩いて20分も掛からなくて
こんなに近いんだ、って発見でした。
本当りんかい線ってぼったくりだなぁって思いました。

銀河劇場は今回初めてで
何か名前からしてちょっと特別な劇場なのかなぁって
期待していた部分があったんですが
いたって普通の劇場でした。
特にゴージャスさもなく、「銀河」を連想させる装飾もなく
ロビーもあまり広くないし、正直がっかりしました。
椅子は座り心地が特に良かったわけではないんですが
長時間座ってもお尻が痛くならなかったのは良かった点です。

お話は言わずと知れた有名作品なのであらすじも書きませんが
逆を言えばどんなお話か知っているので
この先どうなるか、という楽しみはありません。
記憶が定かではありませんが、映画は観たことがあって
それのせいなのか、
サリバン先生はもっと年配で
感情があまりない厳しい人(例えば「女王の教室」の天海祐希)、というイメージでした。
そのSっ気の強そうな所が木南晴夏に合っているかなぁって
観る前は想像していましたが
思ったよりも厳格さは感じられませんでした。

実際、ヘレンと逢った時、サリバンは20歳だから
二人の関係性は今回の方が現実に近いのかもしれません。
ヘレンを躾けるシーンは格闘が結構激しくて
毎ステージであれを続けるのは大変でしょうね。
ラジオ番組で生傷が絶えない、って話してたのもうなずけます。
サリバンの躾けである程度、ヘレンが大人しくなったときに
両親はもうこれ位でいいからと、もう厳しくしないでくれ、って言われても
サリバンはまだまだ教育しようとする、
現代だとあまり無理させることはないと
サリバンのやり方は否定されると思うんですけど
何か殻を破るには、効率とか論理性とかを超越した
情熱みたいなものが必要なんじゃないかって思わされました。

ラストに母親よりもサリバンの方を選ぶ場面があって
あそこでは、優しいだけの男より
ツンデレな男の方が選ばれるのと同じだなぁと
全然関係ないことを想像してしまいました。
あとたまに出てくる犬の頭部がリアルすぎて
何か気味が悪かったです。

木南晴夏はパーソナルイメージの影響か
内省的なシーンよりもヘレンを躾けているシーンの方が
より魅力的に見えました。
ドラマで見ているよりも声のトーンが高いような気がして
舞台用に声が通りやすくしていたのかもしれませんが
個人的には普段の声質の方がいいように感じました。
今度はもっとコメディ色の強い舞台で見てみたいです。

高畑充希は率直に上手いなぁという感想です。
ヘレンが癇癪を起すときのワイルドさは
以前から持っていたイメージと一致していて
あのちょっと狂気じみた演技ができる人は
あまりいないと思います。
しかも童顔だから大人でない役もそんなに違和感はありません。
(事実は7~8歳の頃の話だからさすがにそれは無理がありますが)

彼女宛てのお祝いの花もすごく多くて
業界で評価されているのも分かりました。
近い内に朝の連ドラのヒロイン役で
更に上のステージに上ることと思います。
3時間という長さを感じさせない面白い舞台でした。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿