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書物と活字の懇話会

第8回 石井書体(写研)を紐解く(2)

2017年01月27日 | typeKIDS_Seminar
第8回 石井書体(写研)を紐解く(2)
話者:今田欣一
日時:2016年11月13日(日)15:15−17:15
場所:新宿区・榎町地域センター 工芸美術室



榎町地域センター 工芸美術室

今回は、辞書、書籍、漫画にみられるアンチック体とゴシック体について、ちょっとだけ話しました。

1 欧字書体のアンチック(Antique)とゴシック(Gothic)



欧字書体としてのアンチック(Antique)は、『BOOK OF SPECIMENS』(平野活版製造所、1877年)にあらわれています。現在ではスラブセリフと呼ばれるカテゴリーに属する書体です。



同書にはゴシック(Gothic)という書体も掲載されています。現在ではサンセリフと呼ばれるカテゴリーに属する書体です。



2 漢字書体のアンチック体とゴシック体



漢字書体のアンチック体は、『座右之友』(東京築地活版製造所、1895年)に掲載された「五號アンチック形」があります。また漢字書体のゴシック体も「五號ゴチック形」として掲載されています。


3 和字書体としてのアンチック体とゴシック体

辞書の見出し語、書籍の小見出し、漫画の吹き出しなどに用いられた和字書体に「アンチック体」があります。同じような使い方で用いられた和字書体に「ゴシック体」があります。どちらも漢字書体はおもに「ゴシック体」と組み合わされます。

①辞書のアンチック体とゴシック体



『岩波国語辞典第二版』(岩波書店、1971年)
 見出し語はアンチック体



『明解国語辞典改訂新装版』(三省堂、1968年)
 見出し語はゴシック体

②書籍のアンチック体とゴシック体



『動物の研究』(布施久通著、三省堂、1947年)
 小見出しにアンチック体が使われている。



『センサスの経済学』(児島俊弘・関英二著、農林統計協会、1964年)
 小見出しにゴシック体が使われている。

③漫画のアンチック体とゴシック体



アンチック体は、現代では漫画用の書体だと考えられるほど広く使われています。
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