昨日、久しぶりの往復電車単独外出の快い疲労で熟睡、点灯で目が覚めると6:45分、心身共に体調の回復を確認して洗面に向う。
連日の曇天・雨も上がり、好天気の様子に本日最終、自主トレーニングの取り組みに意欲が湧いてくる。
日曜日も平日の如く、吹き抜けの空間に陽光が注ぐトレーニングルームでは二人一組の理学療法・作業療法が明るい雰囲気で始まっている。
週明けの月・火曜日2日間、CI療法の正式評価が行われるが自己流の三つの評価を試みる。
ポーズ開始前にM指導先生に教わった抵抗筋肉を「ほぐし」『伸ばす』利き手を使用して、麻痺側左手を束縛して、「緩める」を誘導する、座っての運動7種類を30分間行う。
初めに「ペットボトル」を口元まで持ってきて飲む動作・・・ボトルを直立して維持は出来ないが辛うじて口に近づき成功!、次に両手を組んで頭の上に上げるポーズ・・・当初は麻痺側胸筋・肩甲骨筋が引きつり耐え難い痛みに襲われるが疼痛は軽減して高さの位置も上がる。
三つ目はタオルを右手の補助で掴み「左右に引っ張る」ポーズ・・・左手のみでテーブル上のタオルを掴むのは不可能ながら、右手の補助で握ると落とさなくなり、左へ肘の力で引くことが可能となる。
恐らくこの三つのポーズも帰宅後、3週間何もしないで放置すると再び硬縮が始まるだろう。
土曜日の午後、外出届けを「ナースステーション」に提出して大阪市立“いきいきエイジングセンター”にて開催の「広げよう要介護高齢者ボランティア」の集いに出席する。
昨夜は2週間ぶりの世間との接触を楽しみに眠れぬ夜を過ごす。
11時にタクシーを呼び、「豊中駅」から梅田に向う。
急行梅田行きは8分の乗車率、勿論空席は無く、ドアー周辺を若い女性に頼んで替わってもらい手摺を持ち立ち姿勢で左に体重を乗せ、車窓の景色を楽しむ。
天神橋周辺の大阪市シルバーボランティアセンターまでは紀伊国屋前からタクシーを利用する。
本日は所属する「シルバーV研究会」が主催、講演会とシンポジュームを開催する。
講演会は桃山学院大学I先生が「高齢者のいきがいづくりとボランティア」のタイトルで豊富な学識研究とオーストラリア滞在のV体験実習をゲームを交え、50分余りのスピードのあるお話しを楽しく伺う。
シンポジュームは甲南女子大のS先生が司会され「障害があっても高齢者がボランティア出来るてホント」の体験談を語るに出席して、脳梗塞で倒れリハビリ後、自宅復帰してから脳卒中「友の会」設立 に到る、心の葛藤、自暴自棄からの脱却、悩む仲間を求めての過程を15分余り語る。
今一人の方は視覚障害者のY氏が大阪市シルバーボランティアセンターの電話で訪問する「友愛電話」に関わった経緯を素晴しい笑顔で語られ、大きな勇気を頂く。
OT M先生がサポートしての<CI療法>は2週目の本日、金曜日を持って終了となる。
束縛式運動誘導法を受診開始以来、毎日16:00から1単位(20分)のPT理学療法を受診、ストレッチと歩行姿勢の指導を受けていた。
爪先をカットした装具(爪先を生かすために自分で切除)を点検されたPT K先生から現装具の使用様子を問われ、改良したい希望を話すと具体的な話に進み、今日は装具点検日となる。
数日前から当院設備の足首が曲がる短肢装具<タマラック>を借用して歩行すると麻痺側の足首が意識され、歩行も楽に出来るので新調装具を御願いして装具点検日を迎える。
指定頂いた13:40分、担当ドクターM先生、担当PT K先生の他に院内のドクター・装具メーカー技師10数名が集合され、緊張する。
初めに裸足で、次に現在の装具を付け、最終に借用<タマラック>をつけ膝を捲り上げて、リハビリ室を歩行する。
先生方は麻痺歩行足・指先・膝の動き・姿勢を見取られるのが意識される。
質問は尖足部分の痛みに集中する、裸足歩行・現在の装具歩行の場合も指は鷲の爪先のように曲がっているが大きな痛みは感じられない。
評価は<タマラック>走行が滑らかに歩行している意見が多く、自分も速度がアップするように感じるので新調に決断する。
早朝からの雨が降り続く、天気予報によれが低気圧の停滞で明日も降雨が予想される。
昨夕主治医から来週水曜日の退院予定を木曜日に延長してくれないかと申し出を受ける。
退院予定者が水曜日に集中したので延期を要望されるが今朝来院した家内と相談して病院の希望に応える。
当院にお世話になって2週間を経過、笑顔と誠実な態度で接するスタッフの様子を眺めていて理学療法士・作業療法士・言語療法士・管理栄養士等多くのスペッシャリストがチームを組んで、日常生活維持の機能を失った患者さんの回復に努めて居られるのが良く分かる。
4年前のリハビリ体験では訓練室から戻ればベッド・車椅子生活を強制されましたが当院は病院全体が一体感を持った訓練の場であり、365日リハビリの為の時間をとっているのが素晴しい。
院内生活で接する看護師・介護士の対応は深い愛情と思いやり、尊敬の気持ちで溢れています。
設備的にも太陽の光が降り注ぐ三つのフロア吹き抜けの理学療法室はともすれば落ち込む患者の心を解放してくれる明るい空間。
隣接する作業療法室は入浴・トイレや調理設備を整え、帰宅後の日常で必要な動作訓練を施します。
<CI療法>受診入院14日目、気分転換を図り、病院敷地内の外周道路を歩く。
朝食前、降雨が予想される早朝7:00病院敷地内の外周道路の散歩に出かける。
側道の東行き176号線は出勤時走行車が多く、騒音がけたたましい、先日指導を受けた歩行時姿勢に留意しながら、右足を出したときは麻痺側の左肩を引くように小さい捻りを入れながら歩く。
道路沿いには緑も植えられ、「癒し」気分に浸りながら3周して504号室に戻る。
9:00のリハビリ室は朝礼中、理学療法実習生と思っていた若い男女は4/7に無事国家試験を合格したばかりのホヤホヤのPT・OTさんと伺い、一層頼もしく思いました。
本日の新メニューは両手を後ろで握り、上に上げる5回、お尻を叩く10回、胸筋を緩める逆捻のポーズ。
麻痺の手を後ろに回すことが冷や汗をかくほどの硬直と痛みを伴うが筋肉のほぐしに必要な束縛式誘導運動の一つ。
<CI療法>メニューが午前と午後に追加され20数項目になり、1セットをこなすには60分は優に超えるようになる。
病院内の空調は館内の湿気を乾燥化させる傾向、当初先生方がマスクをつけておられるのは花粉症の防備かと思っていたところ、咽喉に湿り気を与える為の処置と伺う。
数日前から鼻が乾燥して痛みを感じていたところ、今朝は喉に“いがらみ”を覚え、うがい薬を戴き、症状の緩和に努める。
幸い作業療法続行には支障なく本日の予定が9:00に始まる。
“黄金の手”とも表現できるM先生の巧みな「ほぐし」「のばし」「ゆるめる」のストレッチを20分受療、その後、左に椅子を置き、麻痺側の左手をついて、肘を伸ばし体重をかけるポーズを教わる。
次に「おはじき」を用意され、摘んでコップへ落とす作業が加わる。
先生が担当の理学療法学校の実習生に説明されている内容を聴くと麻痺側の筋肉に刺激を与え、死滅した脳内細胞の再生化を図る誘導運動療法と言われていた。
左手首が椅子の表面についてくれないので右手で誘導、接着に成功すると指がきつく曲がり、伸ばしてやる。
肘を伸ばすことの厳しさはそれ以上に困難で冷や汗がべったり出てきて、手は滑り、至難のポーズが課せられる。
「おはじき」つまみは今までの作業療法の効果が発揮され成功する。
<CI療法>も残り3日間となり、気を取り直して集中心を奮いたたせ午前2時間、午後3時間格闘する。
終了間際には両手を組んで頭の上に持っていき後ろへ引くポーズが出来るようになり大満足!
一週間受診して学んだことは①全身像鏡で脳に刺激を与えて筋肉と神経の回復を図る②OT・PTによる作業・理学療法前後の麻痺側ストレッチ③麻痺側を緩める健側を使った「逆ネジ」ポーズ・・・この三つに<CI療法>のメニュー反復作業が機能回復の根源をなすものと判断される。
今朝OT M先生はストレッチの際、麻痺側の伸展が良くなったと評価いただく。
本日、新しく加わった「逆ネジ」ポーズは両拳を握り締め、口迄持って行き顔に沿って頭まで上げてから両肩を後ろに引いて頭の上に持って行くポーズ。
上げてから両肩を引くことは至難の技、麻痺側左肩の筋肉が痛みを伴い、ブルブル震えて硬直してくる。
更に9種類のメニューにプラスは椅子を左に置き、麻痺側左掌を開いて支えてから肘を伸ばし体重を移動して支える。
いずれも厳しいメニューながら手首の機能回復には欠かせないポーズと思われ我慢して取り組む。
作業療法室側面には浴槽とトイレが設置され、回復期の患者さんが帰宅に備え、OTのサポートで懸命に使用訓練されている。
此処の設備は個人の身長に合うよう、床が上下に動くように工夫されいるのが大きな特徴です。
寸法が判明すれば自宅の改装計画に役立ち、家族には喜ばれることでしょう。
、関西リハビリテーション病院<CI療法>受診入院以来、2週目の日曜日、9:00オープンのリハビリ室は作業療法・理学療法に励む患者さんと見守り家族で熱気溢れるトレーニングが開始されています。
西・南面がシースール、4階まで吹き抜けのリハビリ室は空間が広く、活気に満ち、先生と患者さん一体のペアーが大きな声と笑い声に満たされ、回復に向う雰囲気が高まるのが体感できます。
若いOT・PTは頗る元気が良く、笑顔とキビキビした動作で40分のリハビリをリードされていかれます。
入院患者約150人中<CI療法>受診者は私一人の為、皆さんからエネルギーとパワーを戴き、日曜日の自主トレーニングを開始する。
OT M先生から戴いた9種類のメニューを消化するのには約40分~50分を所要する。
一週間継続するとその中でも得手と不得手が生ずる、特に麻痺側の手に棒を握らせ、机上から上へ上げる動作が苦手で初めは肩に力が入り、ロボットのぎこちない動作と良く似ており、おまけに疼痛を伴った状態で筋肉が硬直する有様。
絶え間ない自己ストレッチで「ほぐし」「伸ばし」「ゆるめ」の効力を発揮してきたのか肩の線まで挙がるようになってきた。
近隣の「柴原町」に住居する従姉妹家族が励ましと見学に2階のリハビリ室へ来てくれ、驚いたことは近くで施療中の男性OTの先生が素早く3人分の椅子を奨めて頂き、お陰様でリハビリを見学して貰い、久しぶりの会話も楽しむ事が出来ました。
「関西リハ病院」に於ける<CI療法“束縛式誘導運動療法”>の受診も第二週の週末を迎える。
当院は全国でも珍しく365日、入院患者にリハビリ治療を施療実施の患者・家族には嬉しいリハビリ病院です。
60数名のPT・OTが交代に患者を担当されますが私の場合は土曜・日曜日はOT作業療法先生Mさんの直接指導は無く、午後のPT“理学療法”のみとなる。
但し<CI療法>受診者はドクターの了解で自主的に作業トレーニングは認められ、午前2時間・午後3時間いただいたマニュアルに沿って自主トレに励む。
全身鏡の前で9種類のメニューをこなす、利き手の作業イメージを麻痺側の神経に伝達することに集中して利き手・麻痺側手を交互に使って「ほぐし」「伸ばし」「緩め」ながら単純作業に集中する。
昼食前に両手伸ばしを行うと肩までしか挙がらなかったのが頭の上まで挙がり、一人悦にいる。
午後に家内・次女夫妻と孫が見学に訪れ、皆さんの前で自慢げに一週間の成果を披露する。
16:00からのPTは3年使用した装具の新調希望に応え、院内設備の踵が曲がる装具を借用して、外周道路を歩行、理学療法士にチエックしていただく。
現在の装具は1年前に自己判断で爪先を切り落とし、それなりに歩きやすくなるも踵が参加しやすい装具を希望していたので今回は絶好の機会となる。
病棟規則では入浴は原則週二回、但し自立して内的治療の必要の無い<CI療法>受診患者は隔日のシャワー入浴が認められているのが嬉しい。
看護師さんには朝のバイタルチエック、介護士さんには食事の運搬でお世話になるだけで気持ち的には楽な入院生活です。
<CIセラピー“束縛式誘導運動療法”>開始に当たり、ドクター・作業療法士に希望したのは麻痺側の左手が参加して「合掌」「拍手」が出来るようになることでした。
神社・仏閣・法事に詣でたとき手を合わせて合掌が出来ない、演劇・コンサートを観たり、聴いたりしても拍手が出来ない悔しさ・悲しさから脱却したい気持ちが一杯です。
今日の作業療法に新しく採用されたのは「団扇」で仰ぐ作業療法、手首の動かし方をを利き手を真似してイメージを描きながら懸命に取り組む。
この所作は鏡で手首・肩を熟視し、肩の力を抜いて手首を曲げ・反らす、先生の説明は簡単ながらピリとも動いてくれない、20分もするとストレスが溜まり、疲れてくる。
「ほぐし」「伸ばし」「ゆるめる」・・・ストレッチの両拳を握り合わせて左右へ倒す、前へ伸ばす・上に挙げる運動を合間に入れて緊張を解しては繰り替えす。