アクセスジャーナル2012/1/10記事全文
東京地検に市議が告発ーー前市長の疑惑を揉み消す習志野市議会
報告がたいへん遅くなってしまったが、千葉県習志野市前市長・荒木勇氏(74)のJR津田沼駅南口の画整理事業地区を巡る疑惑に関し、
習志野市議会が何とも不可解な対応をしていた。
この区画整理事業地区に現在、建設中なのは、三菱地所の高級高層マンション4棟で、それほど公益性があるとは思えない。
ところが、昨年1月、荒木市長(=当時。昨年3月退任。約21年間市長を務めていた)は異例の強制執行にゴー・サインを出し
、高齢女性宅を取り壊したのが、今回、疑惑が浮上した直接の理由だ。
だが、疑惑はそれだけではなかった。この事業地区の一部、約3000坪を荒木氏が市長だった97年9月に市が債務保証し、習
志野市開発公社が26億円の高値で購入。公金を使っているのに、その対象地は未登記で、
購入相手はいま話題の「反社」と密接交際していると見られる不動産ブローカーといった具合に、
いくつもの疑惑が再浮上しても来たのだ。
だからこそ、市議の1人が昨年11月、東京地検特捜部に荒木氏を告発したわけだ。
こうしたなか、この疑惑、かなりの社会的関心を呼び、この疑惑解明を求める陳情が習志野市議会には173件も寄せられた。
むろん、過去最多の本数だ。ところが、建設常任委員会は何と賛成1名のみで、この陳情の審議を不採決としたのだ。