イケアの魅力は日本人に伝わるのだろうか?

2006-11-01 00:43:56 | 日報
 皆さん、もうイケアへは行きましたか? イケアは船橋と港北にしかないので、非常にローカルな話題なことを先に謝っておきます。とはいっても、輸入代理店なんかで一部の商品は買えたりするのかな。
 ところで、今日もイケアへ行ってきました。どうも、完全にイケアにはまってしまったみたいです。イケアの魅力、みんなに伝えたい。宣伝は基本的にしないブログでしたが、こむぞう以来、久々に宣伝します。


- イケアの本当の魅力、それは『安さ』ではない。

 レストランで勉強している時や商品の下見をしている時、他の人の声が聞こえてきます。
 「意外に高いねぇ」「こういうのは2トリで買った方が安くつく」
 そうなのです。確実に安い、と言うわけでもなく、むしろ高級な家具の方が多いくらいなのです。確かにイケアは低価格を一面に押し出していますが、それは単に安い、と言うわけではないのです。
 イケアのロープライスは、「同じ素材、同じデザインと比べたら」安い。そして、それは物流の合理化や、サービスと商品の細分化によって達成されています。だから、送料は別にかかるし、電球は別売りだし、商品は非常にコンパクトなダンボールに詰め込まれている。そうして質を落とさずロープライスを実現しているのです。ロープライスの仕組みが私たち一般客にも理解できて、価格にも納得できる。意外にこういう店、日本じゃ少ないんですよね。
 だから、イケアは単に安いのではなくて、『価格に対して期待以上の商品が購入できる』ということなのです。


- 面倒を楽しいに変えるマジック

 イケアに一度言ったことがある人はご存じだと思いますが、イケアはテーマパークです。ディスプレーされている家具をみるだけで楽しくなれる。これはまず引きつける魅力。いらないものまで買ってしまいそうになるくらい。そしてありとあらゆる商品を見て、最後に広大なセルフサービスエリアが登場するのですが、普通、こんな所から自分で家具を取るなんてまっぴら御免なんですが、逆にワクワクする。所々で展示されている家具が非常に購買意欲をかき立てる。
 そこで欲しい商品が合っても、最後のセルフサービスエリアでも家具の検索を行うことが出来るので、かゆいところに手が届く。

 そして、商品の所へ行って、それをカーゴに載せ会計へ。
 本来、面倒なはずの作業をイケアはそれ自体を楽しさに変えています。これは、イケアが世界で成功してきた一番の秘訣なんじゃないでしょうか?


- ライフスタイルとしてのイケア

 イケアファミリーカードは作りましたか? このカード、使うと平日はコーヒー飲み放題なんです。だから私は一週間に一回はイケアに行って勉強しています。ファミレスに比べて静かだし、広いし、家具屋だから色々な椅子、机を楽しめるしね~。
 そう、行ったこと無い人は意外に思うかも知れませんが、イケアには食事が出来るスペースが三カ所もあるんです。

 イケアの狙いは何か。

 恐らく、私のように足繁く通う人を確保するために食事するスペースを設けているのだと思います。食事なんかも、全然手抜きじゃないんです。
 そう、足繁く通うと、イケアが自分のライフサイクルに入ってきて、本当に欲しいものが見えてくる。そして、イケアはそれを完全にサポートしてくれる。更に、ライフワークの提案。イケアでは家具に関する講習会を定期的に開催しています。私はそんなものに参加できるほど立派な年齢でもないので参加はしませんが、恐らくイケアにはまった人たちは行くと思います。こういう講習会に行くことで、家具を完全に理解して、完全に家具のパフォーマンスを発揮できるようになる。部品単品で購入することも出来るし、何しろ最初に自分で作っているわけですから講習会はダメ押しです。店員の雰囲気も、店員同士の雰囲気も良いので、気軽に色々聞けたりしますし。

 この家具に対する安心感を手に入れたとき、イケアは何よりも勝る家具ブランドになるんだと思います。





P.S. やっぱり日本人向きだとは思わないなー。私は好きだけど、日本人は足繁く通って家具を購入するより、バーッと買ってそれっきりだったりするしね。一生家具を使う、っていう感覚も薄いし。
なんていうか、イケアが成功するためには本当のイケアの魅力をお客に知ってもらって、尚かつ日本人の根底にある意識を変えないと行けないんだと思う。それは本当に難しいことだと思うけど、イケアには頑張って欲しいな。

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