No.1テニス上達道場日記

テニスを通して感じたこと、学んだことなどを書いていきます。全然関係ないことも書くかも・・・

身体に打った感覚が残らない!?

2008年03月07日 | 身体の使い方・打ち方
こんにちは。柳原です。
だんだん暖かくなってきましたね。
それに伴って花粉が大変な人も多いと思いますが・・・

さて早速ですが、今日は、”ボールを打ったときの身体の感覚”
についてお話したいと思います。

まず質問ですが、みなさんは普段ボールを打った後、
どんな感触が身体に残っているでしょうか?

余計な力を使わず、最高のボールが打てたときというのは、
”身体に打った感触がほとんど残らない”ものなんです。

ちょっと大げさな表現になりますが、
ボールが当たったのか、当たっていないのかわからないような、
そんな感覚なんですね。
打った感触とは逆に、ボールはスパーンと飛んでいきます。

余談ですが、野球のバッターがホームランを打つときも、
こんな感覚だそうです。
何でも同じなんですね。

またおもしろいのは、対戦相手のボールに対する反応が、
やたらと遅れるということ。
打った本人からすると、
「あれ、エースになっちゃった!?」
という感じがすることもあります。

少し不思議な感じがするかもしれませんが、
人間は無意識のうちに相手の打つ様子から、
いろいろなものを察知しているんですね。
相手に余計な力みがないと、
察知するためのセンサーがうまく働かないようです。

ちなみにこの話、僕自身はテニス以外でも体験してます。
武道教室で通っていたときのことですが、
達人レベルの人に技をかけてもらうと、
軽く「ヒョイ」とやられるだけで倒されてしまうんです。

いつ倒されたのかわからず、
いきなり大きな力がやってきて、
気がついたら倒されてしまっているという感じなんです。

でも下手な人に技をかけられると、防御できるんです。

テニスはボールが飛ぶ実際のスピードという絶対的な要素と、
対戦相手が感じるスピードという相対的な要素との両方があります。
この両方を兼ね備えているのがフェデラーであり、
この事実が、対戦する選手がやたらとミスをしてしまったり、
ボールに追いつけなかったりする理由なんですね。

必要なのは、”脱力”です。
”身体に打った感触が残らない”
ということを是非体験してみてくださいね。

それでは楽しい週末をお過ごしください!