雑司が谷に住んでます

歩いて生きて行く

ルーマニアの歌姫マリア・タナセ

2012-01-05 16:28:13 | 日記
目白台図書館で出会ったCD。棚から飛び込んで来た意志的で魅力的な女性の顔。彼女は何もの? 「マリア・タナセ〈ルーマニア歌謡の伝説〉」(2000年)のジャケットに引き寄せられ、初めてその存在を知った。

彼女の底力のある魅力的な歌唱力には、歌詞こそわからない私も圧倒された。たくましさと妖艶さ、子ども心がくすぐられるような遊び心、心の闇と光を感じさせて飽きることがない。歌に引き込まれた。彼女は “ルーマニアのエディット・ピアフ” といわれるほどの歌手で、このCDは全盛期の録音集だと知ったのは、さんざんCDを聞いた後だった。

その後、「マリア・タナセ〈ルーマニア歌謡の伝説第2集〉」(2001年)、「ルーマニアの歌姫」(2002年)も借りて、ここ半月ばかり繰り返し聞いている。飽きない。個性的な歌い方が印象的だ。
年末から年始にかけて気持ちが落ち込みがちだったが、彼女の音楽に助けられた。彼女の歌声でじわじわと魂に活が入るようだった。

解説にあった彼女の生い立ち、ルーマニアという国のこと、ナチスが台頭した頃の彼女のとった行動など、ますます彼女のことを知りたくなる。マリア・ロスカが書いたマリア・タナセの評伝があるそうだが、日本語訳があれば読んでみたい。
解説書にある彼女の写真も魅力的で、全く違った人のようにいろいろな表情をしている。感性豊かな生命力旺盛な女性を想像させる。1913年生まれ。49歳で亡くなったのが惜しまれる。(レーベル:ライスレコード)

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