右手と左手 ー転載ー （３/６）

GSI型の名称は“Geographical Survey Institute”から由来していて、その名の通り国土地理院で開発されたものであり、国土地理院が実施する全国の磁気測量ではこのGSI型が大いに活躍した。
ある時この磁気測量を見る機会があり、その手順に感動した。彼らは本体を180度回転させたら今度はハンドルを左手に持ち替えて回し、右手でノブを調整するのである。
これだと観測者は動かなくてすむので、足を三脚に引っ掛けて最初からやり直しという心配はないし、時間も若干短縮できる。とは言っても職人技に近いものである。