霞ヶ浦のほとりで

徒然なるままに

マムシ酒

2020-11-04 14:54:25 | 地磁気観測の思い出

マムシのもう一つの思い出にマムシ酒があります。

マムシを見つけたらいつも処分していましたが、ある時にマムシ酒を造ってみようということになりました。

先輩に教えてもらった手順は、捕まえたマムシを一升瓶に入れて金網で蓋をしたら半分ほど水を入れ一週間そのまま放っておき、食べた物を排泄させてきれいにしてから水を棄てて焼酎を入れれば出来るとのことでした。

しかし、そう簡単にはいきませんでした。マムシは一升瓶になかなか入ってくれないし、造ってもすぐに腐ってしまいひどい悪臭でひんしゅくを買うばかりでした。マムシ酒用(アルコール47%)の焼酎を使ってもダメなのです。


そこで、隣町にある陶陶酒の店に相談したところ、薬品のエタノール(99%500cc)を持って来れば造ってくれるということで、排出済みのマムシを持って行きました。マムシを流し台に放して専用のクリップハサミで一升瓶に入れ、エタノールを全部入れて残りを焼酎で満たしました。要はアルコール分が足りなかったのだそうで、今度は腐らずに焼酎の良い香りがしました。

さて、みんなは興味はあっても飲むまでの勇気はなく、マムシ酒は新人にマムシの姿形を教える教材となりました。


話は変わりますが、家内は風邪を引いた時にはユンケルを飲むと直ぐに治るということで毎回飲んでいましたが、成分の中にマムシエキスが含まれていることを知ってからは飲まなくなりました。あのマムシ酒ならきっと風邪に効果抜群だったろうと思い起こす次第です。


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