霞ヶ浦のほとりで

徒然なるままに

無言館

2017-10-15 17:45:32 | つぶやき
十年前に長野県上田市にある無言館(戦没画学生慰霊美術館)を訪れたことがある。私より30才ほど年上なので、つい何時までも先輩との錯覚をしてしまうがこの時は二十歳前後なので、今の自分よりずっと若い青年と向き合っていることになる。自分の運命を悟っていたのか、どの絵画も迫力があり素晴らしい才能を感じさせられる。
私は絵の見方など全く知らないけれど、ある絵の前に釘付けになってしまった。それは恋人を描いたものだったが、命を懸けて恋している思いが溢れていてその気迫に圧倒されたのである。この世に生きた証しを遺したかったのだろうかなあと想像した。無言館を後にして、自分はあのように真剣な恋をしただろうかと人生を振り返ってみた。

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