下町ウォーカー~空間散歩~

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構造計算書偽造が起こった背景について!

2005-11-26 19:57:13 | プログ>ニュース
一連の姉歯(構造)建築設計事務所による『構造計算書偽造』事件が
起こった背景について考えてみた。

姉歯(構造)建築設計事務所の姉歯一級建築士はもとより、
・建築主である販売者

・工事施工会社
は瑕疵担保責任がある。

また、
・姉歯(構造)建築設計事務所を下請けとして使っていた元請けの設計事務所
・(民間)指定確認検査機関
・工事監理者
さらに監督指導する自治体にも責任が及ぶものである。
すくなからず、建築にたずさわるものなら日本が地震国であり
“耐震についての重要性”をしっているはずだ!

どうも、建設業界にひそむ一部の『業者と役人』の馴れ合いが引き起こした
事件という感じがする。
もちろん、ほとんどの民間指定確認検査機関や役所のかたは、厳しい
チェックをするのがあたりまえで、きちんと業務を遂行しているはず。

今回問題になった民間指定確認検査機関の偽造を見逃した(実質は審査して
いないだろう)建物すべて地方自治体(元役人)OB検査員の担当だった!
構造計算書は、数百ページにわたり建築物の耐震等の解析をしていて、
すべて目を通すのはあたりまえだが、構造計算書の「チェックの要」という
ものがあり要所、要所をしっかりチェックすれば偽造は気がつくはずである。
構造計算書の書類(数値がクリアできるような書類)が揃っていればいい
ということをさらけだしているようだ。

数値の結果だけをみて、構造計算書自体の解析経過や数値の根拠を見逃した
結果が明らかとなってしまった。たいへんおそまつなことだ。
本来、法律(建築基準法等)などは、
“準じていればいい”とか“法令基準の数値がクリアしているから”安心だ!
ではなく、ひとつの目安として
『これだけは必ずしなければいけない・しておかなければならない』
という“最低限必要なこと”ではないでしょうか。

一連の事件の責任が及ぶかたがたは有資格者であろうとかなろうと、
「建築業務をする資格のない人間」ばかりだ。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
最低 (U-2)
2005-11-28 00:29:41
こんばんは。建築基準法の第一条は、最低限の基準とありますね。



その最低限を守らせるはずの役所って、本当におかしいです。うちの方で、選挙があったのですが、候補者は平気で公職選挙法を破って、戸別訪問をして物を配って回っていますが、選挙管理委員会も、警察も何もしません。みんなでやれば、恐くない状態。



>今回問題になった民間指定確認検査機関の偽造を見逃した(実質は審査して

いないだろう)建物すべて地方自治体(元役人)OB検査員の担当だった!



浮かした分を政治家に上納しているのではないかと、考えてしまいます。
返信する
ありがとうございます (下町ウォーカー)
2005-11-28 09:05:57


>U-2さん



こんにちは、コメントありがとうございます。

そうですねー!

どうも一部の業者と役人、政治家の関係が改善されていないように感じます。

「自分たちは、だいじょうぶだ」というおごりや怠慢のようにもみえます。



一部の『業界トライアングル(業者・役人・政治家)』のモラルが低いため建設業界全体が同じようなことをしているように思われがちです。

世界に誇る日本の建設技術が薄らいでしまうのがとても残念です。
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