黎明の廃人日記

最近はやや更新が途切れがち、斜めに流し読み。
貴方にも私にも人生の役には立ちません。

経験値プラス1……っと

2012年09月02日 23時57分36秒 | 自転車
9月2日分。

 毎度。今日くらいはロードバイクで多摩サイに……と思っていたのですが、どうも天気予報やら空模様を眺めて不穏だなーと判断して、ストップしていたら……。どしゃっと降ってきましたね、案の定。幽霊です。やめておいてまあ正解だったのですが、週末にまとまった距離を走れなかったのは、そういえば今週が初めてだったかも。ま、そんなときもあるか。
 ただ、さすがに全く走らないのも何か物足りないので、夜になってから軽く一時間くらい……と思って、軽く見たのが運の尽き。慣れてきた頃にミスをするというのはよくある話ですが、見事にその典型パターンで痛いミスを一つやらかして帰ってきました。
 やってしまったのは、出先でのパンク。原因は、出る前の空気圧チェックを怠ったこと。指で押してみて、ちょっと空気圧下がってるかなーと気が付いてはいたんですが、まあ大丈夫だろうとタカをくくって走ってしまったのが失敗でした。せいぜい往復合わせて十キロ程度だったのですが、帰り道の残り三キロくらいの地点で、やや深めの路面上の凹凸に引っかかってリア側のチューブがパンク。ホイール越しにハンドルへ伝わってきた感触で、ああこりゃリム打ったな……と分かるレベルでした。
 しょーがないので、適当にその辺のマンションの駐車場に入り込ませてもらって、出先でチューブ交換してきました。まあ最悪手で押して帰ってきても良かったくらいの距離だし、実際チューブ交換にやたら手間取ったので、歩いて帰ってきた方が多分速かったんですが、これもまあ経験ってことでやってみることにした次第。戒めも込めて、ですが。
 何とか戻ってきてから前後とも、ちゃんと空気は入れ直しました。フロントの方も思いの外低い空気圧になっていて、ああこれで凹凸をもろに踏んだらパンクもするわなーと呆れてしまいました。空気圧管理は、ちゃんとしないとダメですね。当たり前のことだし、初歩的なことなんですが、軽く見ると泣きを見るハメになる、と。まあ良い経験になりましたというか、良い薬になりました。やらかしてみないと、身体が覚えないものですしねー。ピンゾロごじってーん、てか。
 しっかし、ここ最近までノートラブルだったのに、この間のシティサイクリングコースの試走と続けて、リア側のパンクを頻発してますね。ちゃんと替えのチューブと、タイヤレバーとを持っていたから交換してこられましたけれども。持っていてホント良かった……。これだけは、昔にクロスバイクでパンクして、十キロ近く押して帰ってくるハメになった苦い経験があるので、持つようにしていたのが正解でした。やーれやれ……。

 直接は関係ありませんが、まあ自転車絡みってことで、もう一つ。ここ最近だと私はもう、あまりサドルで股が痛い、ということは無くなってきたのですけれども。やっぱりロードバイクに慣れない内は、どうしても尻なり股なりが痛い、というのはよく起こります。私自身、クロスバイクで多少下積みがあったにしても、最初の頃はやっぱり若干痛みましたし。
 ということで、最初の頃の難問、会陰(えいん、と読みます)の解決……のヒントに、少しでもなればと、幾つか列挙してみます。

(1)レーサーパンツか、パッド入りインナーは使ってますか?
 あのぴっちりもっこりしたレーサーパンツは、さすがに抵抗があるという人は多いかと思います。私も最初のうちは、ちょっとねーと思っていたくらい。ただ、今は何十キロか走るというつもりのときは、必ず着用するようになりました。そのくらい、あると無いとでは違いが出てきます。人によっては無くても全然平気らしいのですが、あった方が楽なのは間違いないでしょう。
 ロードバイクのサドルは、「快適に座る」ためには出来ていません。むしろ、ペダリングの邪魔にならないように、重量がかさまないように、とかなり削られたものです。なので、レーパンなりパッド付きインナーの着用を前提にしていると考えた方が良いでしょう。そーゆーものなんだ、と割り切って貰うしかないですね、こればっかりは。
 あと、私自身は一回も使ったことがないのですが、痛みを軽減するクリームみたいなものがあるそうです。結構効果はあるみたいなのですが……コレに関しては、私は無しでそのままここまで来てしまったので、どのくらい違うのかが分かりません。そういう物もあるらしいよ、という紹介までに。

(2)サドルにどかっと座ってしまっていませんか?
 ママチャリのサドルと同じ感覚で、完全にサドルに体重を預けて乗っていませんか? こういう乗り方をしてしまうと、かなり痛みます。なにせあの股に食い込む形、そしてパッドの薄さですから、上にも書いたとおりで快適性はかなり犠牲になっています。そんなサドルにどっかり座ってしまうと、まあ痛むのもやむなしというところです。
 ロードバイクのサドルは、「座る」ための物だと考えない方が良いと思います。あくまで、ペダリングの際に「下半身を安定させる」ための物、という程度の意識が必要かも。ロードバイクでの体重のかけ方は、一番かかるのがペダルで、後はハンドルで上半身を軽く支え、サドルで下半身を安定させるような感じです。
 ……コレ、口で言うのは簡単なんですが、何のかんのでロードバイクのキモの一つですね。ポジションがどーこーという話の、一部です。ちょっとだけ筋力が付いてこないと、身体を支えられなくてサドルに座っちゃう、という面もありますし。何にせよ、乗る時間を少し増やして、姿勢(ポジション)を身体で覚える、ということが必要になってしまうわけで。こればっかりは、道具でどうにかなるものでもないんですよね。

(3)布地などでの股ズレが起こっていませんか?
 ここまではサドルに食い込んだりして痛む、というのを前提にした話ですが。今度は、サドルや布地と皮膚との摩擦で痛むんじゃないか、という話です。ロードバイク乗りがレーパンを履く理由は、ペダリングの邪魔にならないこと、パッドがついていることと、それからこの股ズレを避けるためという理由もあります。
 どういうことかと言うと、パッド付きインナーでも別に悪くはないのですが。ただ、インナーの上に何かしらズボンを履いて、その状態でサドルにまたがると、布地を何枚か重ねることになります。当然、こすれて股ズレが起こりやすくなる、と。私自身、これを避ける意味合いもかなり含めて、何十キロかを走る際はレーパン必須にしています。平日の夜に軽く走る10キロくらいなら、別にインナーとズボンとかで平気なんですけどね。
 プラス、あまり柔らかすぎるサドルを使っていると、サドルに沈み込んでしまうので、摩擦が大きくなって余計に股ズレが起こりやすくなるという要素もあるようです。硬すぎるサドルは乗っていて辛いものがありますが、柔らかすぎるのも問題だということ。あんまり柔らかいサドルだと、ペダリングの際に力のロスが大きくもなりますし。難しいところですねー。

(4)サドルの高さや角度、前後位置は合っていますか?
 ここはお店で調整してもらう方が良い話ですが、サドルのセッティングについて。サドルの位置は、これまたロードバイクのキモの一つ。私のレベルじゃ、全然知識が追いついていません。ただ、サドルの高さは高すぎても低すぎても問題が出るし、下向きになっていても上向きになっていても不具合があるし、前後位置は近すぎても遠すぎてもダメ。ここはもう、プロにお任せして、合わせて貰う方が良いでしょう。
 とりあえず自分自身の経験範囲内で言えるのは、サドルの角度の話です。一回、下向きになりすぎたサドルに座ったことがありますが、身体が前にどんどん滑り落ちてしまって、それを無理矢理ハンドルで支えようとしたりするため、ものすごく疲れました。逆に、上向きすぎると今度はサドルが股に直撃して痛い……。パッド付きインナーを使っていても、これは微妙と判断して、出先でアーレンキーを出して応急対応したくらい。
 高さ、角度、前後位置は1センチの違いくらいでもかなり影響が出るので、軽く見ちゃダメな部分です。自分で調整できるのが、一番良いのですけれどもね。道具自体は、アーレンキーがあれば、とりあえず出来てしまうので。

(5)サドルそのものが合っていますか?
 基本的に、初心者の悩みとしての股・尻が痛いという問題は、サドルそのものの問題よりも、まずはポジション(姿勢)と、レーパンの使用と、サドル位置のセッティングで大概解決します。……ただし、そもそもサドルと自分の身体が合っていない場合には、その辺が改められても改善しないことがあり得ます。
 特に女性の場合、男性と身体のつくりが違うので、完成車についていたサドルが合っていないことがあるかもしれません。女性用のサドルというものが売っていますから、そちらに変えてみる、というのも方策として有りかと思います。私自身は男性なので、どれだけ変わるのかは何とも言えないのですが……。それと、女性でも男性用のサドルの方が勝手が良い、という方もいるようです。本当に、人それぞれとしか言いようがないですね。
 ロードバイク用のサドルも形が色々あって、何でこんなにあるねん、とツッコみたいくらいたくさんあります。穴あき、溝つき、パッド厚め、尻の端の方が山になっているもの、完全にフラットなもの、やや幅広のもの、幅狭のもの、色々です。これだけあるということは、それだけ人によって好みがかなり分かれるということ。どうしても尻・股が痛いという場合、サドルを変えるという選択肢も一応ありです。
 ただし、あくまでもサドルそのものの交換は、割と選択肢としては後の方に来ます。交換する理由の大半は、痛みの軽減よりも、そういう段階を過ぎた後で、もっと漕ぎやすい形のサドルが欲しいといった理由です。もっと車体を軽くしたい、という理由の人も結構います。なにせ、こういうサドルもあるくらいですし。これ、ぶっちゃけプラスチックの板です。これに座り心地とか、クッション性は求められないでしょう? でも、使う人がちょいちょいいるんだそうです。そんなもんなんですよ、サドルの交換って……。

 ということで、最後に一通り。

(1)レーパン・クリームなどを使う → 道具で済むので割と簡単
(2)ポジション(姿勢)の改善 → こればっかりは身体で覚えるしかない
(3)股ズレ対策 → 実質(1)と同じ
(4)サドル位置の調整 → かなり大事、ベストなのはお店の人に見て貰うこと
(5)最後の手段として、サドルそのものの交換

 以上、今の私で書けそうなことを書いてみました。役に立つ……かどうかは、微妙かも。

 ではでは。ひゅう、どろん。