徳ちゃん繁昌リポート

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【笑売漫歩】購買心理は限定に弱い!を証明

2010年04月13日 | 仕事モード
人は限られた条件に弱いなんのことかと言うと、その特性を応用した指導先の成功事例を幾つか紹介します。

熊本のホームセンターでは対象客を大工さんや工務店などに限ってプロ限定のセールを行いました。売場奥に特設会場を設け、入店客をチェックし、当然、一般消費者は一切買うことはできません。そのためメーカーにお願いして通常扱わない特殊な商品まで品揃え、結果は評判のセールになりました。広島のショッピングセンターでは地域限定を試みました。マーケティング調査をして特定地域に居住している人だけにポイント特典を与えるのです。来店の少ない地区からの吸引効果は抜群でしたね。北九州の紳士服店では年齢限定、60歳以上のお客様に安く買う権利。パーゲン品をさらに2割引したんですよ。これは特に当たりました。年齢は自己申告制なんでごまかしてもOK!どう見ても40~50代の男性客も居たりして。しかしそれでいいんですよ。要は店側の意図は客を集めたいだけなんですから。商店街イベントでは名前限定など面白かったですよ。今週はハ行の名字や名前の最後が子で終わる人などに。いろいろ限定の対象を変えてやればマンネリ化もしないし、客にも楽しんでいただけます。ドラッグストアでもやってるタイムサービスや売り切れ御免もこの限定の心理を突いたものです。

客は平等でなく、公平に接するというのがこのセールの鉄則です。不公平感を感じる客もいますが、選ばれた優越感を体験するとその疑念は吹っ飛ぶようです。ちなみに欧米では当たり前の戦略、日本でも盛んに取り入れられている小売業のFSP戦略で、店舗貢献度の高い客はそれなりのメリットを付加するという考えから始まったものです。航空業界ではFFP、マイレージと呼ばれ乗客が利用した飛行距離によって特典を与える営業戦略です。
しかし、くれぐれも2月のブログで掲載した佐賀のラーメン屋のような本質中味の改善を忘れてテクニックありきでは本末転倒ですよ。一次的な集客は反って客離れの原因にもなりかねません。肝に命じてくださいね

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