徳ちゃん繁昌リポート

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【現役回顧録】機転?辛すぎるクレーム処理!

2014年12月03日 | ひとり言
最近、コンビニで店長らが客に言いがかりをつけられ土下座させられる様子がインターネットの動画サイトに投稿される呆れた事件がありましたが、そこで思い出したのはスーパー業界に在籍していた今から30年程前、今頃の寒い寒い師走の体験秘話です。

突然、事務所の電話がけたたましく鳴り響き、それは誰もが体験したくない不吉な前触れでした。電話に出た事務係はいつもと変わらぬ表情で電話口で平謝り、マニュアル通りに丁寧に対応して店長に繋いだのでした。
電話口の声は主婦の方で午前中に買った刺し身の味が変?という内容でした。店長は直ぐに自宅に伺うと申し出、鮮魚の若い担当者を同伴して出掛けて行きました。もちろん手には返金と電話代、それに苦情の品よりちょっと高め刺し身を持ってです。
お客様の自宅に行くと玄関ベルを鳴らしても応答がありません。何度か鳴らし続けるとようやく室内から、ドスのきいた男の声、玄関を開けると上がれと命令口調なのです。恐る恐るお邪魔すると奥の部屋に強面(こわおもて)の中年の男性客がいて、何と刃物のようなもので威嚇するのでした。
正座した店長と担当者は言われるままに腐敗した刺し身を口にしましたが食べれません。さあどうしてくれる?遠回しの会話でも実は脅迫!?要は金銭目当ての悪質なクレームだったのでしょう。帰るに帰れない監禁状態で張りつめた室内に時間だけが過ぎていきます。すでに一時間近く経った頃、止むに止まれず店長の取ったとっさの行動とは?鮮魚担当者に目で合図すると瞬間、彼を怒鳴りつけ殴りかかったのでした。三度ほど殴り付けた時にはもう修羅場と化し迫力の演技。結局はもう止めろ!もういい!と男性客が止めに入り、許してくれたのでした。

辛すぎるクレーム処理!?ちなみに店長はその日の帰り、顔が腫れた鮮魚担当者に詫び焼き鳥屋でおごることにしたのでした。店長の機転の効いた迫力の演技でしたが少しやり過ぎみたいでしたね。店長時代には幾度とこんなことがありましたがこればっかりは二度体験したくないクレーム処理でした。

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