映画
そういえば、ジェームス・ディーンのブロマイドが無くなった。
何年か前息子がくれたのだ。私はジェームス・ディーンが好きだ
ったなんて言ったかなと思ったが、「有難う、よく憶えてくれて
いたのね」とお礼を言った。そのブロマイドを、リボンをかけた
ワインの前に立てかけて、何年も楽しんだんだっけ。
若い頃、リバイバルのアメリカ映画をよくみた。特に「理由なき反
抗」のジェームス・ディーンがよかった。映画の内容よりも俳優の
彼に参ったのかもしれない。彼の大ファンだという映画評論家の
「小森のおばちゃま」がテレビに出ると、何を話すのかと聞き耳を
たてた。「あの目がいいの」同感だった。「エデンの東」「理由な
き反抗」「ジャイアンツ」3本の映画と、死後、何とかと言うジェ
ームス・ディーンのダイジェスト版も見た。
「ジェームス・ディーンが好きだったのよ」なんて会話を、夫とし
た覚えがあるが、確か息子は小さかったような気がする。
独身時代、勤めていた会社に、映画の好きな先輩がいて、見てきた
映画の話をよくした。「ローマの休日」「風と共にさりぬ」「黄昏」
「慕情」「旅情」【ドクトルジバコ」「カラマーゾフの兄弟」西部
劇の話もした。先輩は「カサブランカ」のハンフリーボガードが大
好きと言っていた。感動したことやスターの魅力、映画の話は会話
が弾み、楽しい時間がすぎた。
東京湾の野鳥公園へ、バードウオッチングに行った。毎月、あちこちと遠足
をして、気心が知れている同年代の人達ばかりである。ネイチャーセ
ンターの望遠鏡で、大きな海鳥を何羽も見た。若い学芸員が、熱心
に説明をしてくれるので、何時ものおしゃべりは無く、皆、少し緊
張して聞いていた。すると、干潟にいるかわいい鳥の説明になった。
「シギです」「?」「イソシギです」急に緊張が解けた。「エリザ
ベス・テーラー」
※ 先生の講評
快調な出だし。
半映画でくくると焦点がぼやける。最後までJ・ディーンで完
結したい。
もし。そうしたいのならどう受け止めたかの心を1本通したい。