平成28年3月5日に講道館でおこなわれた審判員研修会に行ってきましたので!≡≡≡ヘ(*゜∇゜)ノ
2016年における国際柔道試合審判規定の変更点及び解釈についてお知らせします。
なお、自分が聞いてきた範囲の解釈ですので、訂正部や欠落部などあれば教えていただけると幸いです。
少年大会特別規定
1)少年大会申し合わせ事項→「少年大会特別規定」に名称変更。
2)逆背負いによる反則負け(「韓国背負い」→「逆背負い投げ」)
その後の試合に出場できない。
ジェスチャー⇒両手拳を上下に重ね右から左に頭上を通す。
3)危険と思われる場面は直ちに「まて」をコールし,止める。
審判員としての心得
1)礼法の厳守
礼をしっかりやらせること。(世界一の礼と技の切れは日本人の誇り。)
2)試合場を確認すること
畳の状態・場外など選手に危険が及ぶ状態の除去。
危険防止の「まて」は早めに掛けること。(審判会議での申し合わせが必要)
3)「はじめ」のコール
お互いがしっかり向き合ってから「はじめ」のコールをする。(一方の選手が不利になるようになってはいけない)
ブリッジの目安
頭と足が畳についた状態。
試合終了のブザーと同時の技
合議+係員に確認が必要。
※ ブザーと同時の技で投げた後,直ちに抑え込みに移行した場合は抑え込みも有効(抑え込みの状態で「そのまま」で試合を止め合議の後「よし」を宣告)
固め技(寝技)
1)三角固めからの抑え込み
尻が上がって相手を覆っている状態。
尻が上がっていなければ抑え込みにならない。
「抑え込み」コール後尻が畳に着いたら「とけた」となる。
2)外側からの足絡み
しっかり絡んで相手を制しているか確認。
※ 抑え込みに入る際,外からの足絡みをされていた場面においても足絡みが相手を制していなければ「抑え込み」になる。
反則
1)ベアハグ
技を掛ける選手が柔道着を持っていない状態でベアハグを掛けると反則「指導」となる。
技を掛けられる選手が持っているだけではダメ。
2)反則のコール
「指導」を与えるタイミングを考える。
硬直状態から道着を持ってすぐ「まて」は×
技を掛けた選手に消極的「指導」は×
技を掛けた際,なんでも偽装攻撃というのは×(見極めが重要)
「そく」又は「ただちに」の定義→1・2・「まて」「指導」が目安。
罰則を与える際はポジティブかネガティブかの見極め。
(ポジティブ⇒スルー ネガティブ⇒「指導」)
「首抜き」をしたように見せる組手があるのでしっかり見極める。
3)蛙掛
立ち姿勢において,足を絡めた状態での大内刈り・内股など,技を掛ける選手に対して前方に投げる技は技の効果を認めるが,後方に投げた場合は「反則負け」となる。
4)帯から下への攻撃
捨て身小内刈
道着を持っていれば「反則負け」にならない。
捨て身小内を掛ける選手が柔道着を持っていない状態で肘が帯から下に触れれば「反則負け」
5)脇固め
脇固めの際,手首が決まっている状態でも脇固めとみなし「反則負け」。
肘を極めた状態での背負い投げや袖釣り込みなどの担ぎ技も「反則負け」となる。
6)肩三角
立ち姿勢・寝姿勢において,一方の選手が脇の下で相手の選手の首を抱える状態(通称:肩三角)は,危険な状態とみなし「まて」。
「まて」を掛けても片三角の状態で後方に投げた場合「反則負け」。
場内外の判定
場外指導か押し出しの見極め
押し出しの目安⇒押している選手の肘が伸びているかどうか。
※ 押している選手の肘が伸びている場合押している選手が「指導」ただし,押されている選手が反応なしで場外に出た場合押されている選手が「指導」。
負傷
軽微な医師の診察(出血など)IJF公式試合においては試合場の外で行う。
国内においては試合場内で行っている。
これで全部ではありません。
わからないことや質問などありましたらいつでも先生に聞いてください。
正しい組み手で、正しい技を掛け合って一本を目指す
ダイナミック柔道を心掛けて練習がんばりましょう
団員募集中 堤ヶ岡柔道スポーツ少年団