音楽は語るなかれ

音楽に関する戯れ言です。

フィジカル・グラフィティ (レッド・ツェッペリン 1975年)

2008-08-18 | ロック (イギリス)


ツェッペリンで最初に聴いたアルバムである。何しろ私の本格的なロック音楽との出会いは、ミュージックライフの人気投票で色々なアーティストを知ってからであるから、当然、その時代の最新アルバムがイコールそのアーティストの初体験である。又、私は人との間で、物品の「貸借」が苦手であり、嫌いである。(勿論金銭も)だから、レコード等、人から借りたことがない。だから、まだ、自分で自由になるお金が少なかった(というか、一銭も稼いでいない…)時代だから、月にアルバムを2~3枚買える程度だったと思う。でもお陰様で、だからレコードやCDの音楽ソフトが溜ったのだと思う。

そんな小遣いやりくり時代にこの2枚組レコードの出費は、当時、清水の舞台から飛び降りる気持で、このレコードを買うのに、2時間くらいショップで悩んでいたと思う。

このアルバムを聴いての印象は、ツェッペリンに、ハードなロック音楽を全く感じなかったこと。それよりも、メロディアスな旋律に満足した。特に、B面の「カシミール」、C面の「イン・ザ・ライト」、「ダウン・バイ・ザ・サシーサイド」、D面の「夜間飛行」などは当時の音楽観からは最高であったが、この後々、ツェッペリンと深い付き合いをするようになると、やはり、彼等はよりハードなロックの方が良いと思っていく。

また、このアルバムは当時「ツェッペリンの集大成」として各方面での評価が高かったし、レコードセールスも英米共に凄い売り上げだった。私の回りの「以前からのツェッペリン・ファン」には余り受けがよくなかったが、いずれにしても当時のロックの流行からか、ライブとスタジオの境に対してミュージシャン自体が可也割割り切りを持っていたと思う。したがって、このアルバムの収録曲というのは、海賊版はともかく、あまりライブでも演奏することが稀であったし、勿論「名演」というらも然程聞いたことがない。

このアルバムはジャケットも気にいっていた。思うに、これから以降、私がレコードコレクターになっていくのに、ロックと言う領域のアルバムは、シンプルなクラシックのそれに比較して、ジャケットデザインの面白さも加味されていたのだと思う。

こちらで一部試聴できます。


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