フリースクールには「居場所」という名前がよくつかわれます。
居場所って、どういう意味でしょうか?
辞典を引くと、「いる場所」という意味が載っています。
学校を拒否する子どもには居場所がないから、居場所を提供するという役割をフリースクールが担っているのですね。
それは、フリースクールが社会的に重要な役割を担っていることを表しています。
フリースクールとデモクラティックスクールに違いがあるとすれば、それはメンバーである子どもたちにスクールを主体的に作っていく自由があるかないかです。
スタッフの雇用・給与も含めたすべての権限を子供たちが握っているかどうかです。
それによって初めて、スクールは完全に子どもたちのコントロール下に置かれることになります。
もちろん、フリースクールに子どもの主体性がないと言いたいのではありません。
あるフリースクールが気に入らなければ、その子はべつの居場所を探す自由と権利が保障されているはずです。
しかし、その子は自分の気に入ったスクールを見つけるまで、動き回る必要性は出てきます。
それに対しデモクラティックスクールは、メンバーが最初から自分たちの気に入ったように学校を作ることができるのです。
ここまでメンバーが主体性と権利をもった学校は、デモクラティックスクール以外にはありえません。
実際、スタッフの雇用の権限を子どもたちが握ることは、非常に重要なのです。
私たちの社会が子どもに対して差別的である以上、既存の大人の多くは子供に対していつ彼らの自由を侵す行動に出るか分かりません。彼らはそのような脅威に対して、自分たちを守る権利があります。
本来、学校という場所以上に、子どもたちの意思が反映されなければならない場所はありません。
しかしそれは、子どもの世界からだけでなく、実社会からもかけ離れた、公務員組織の一部としての学校では担えない役割です。
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参考:「本田健さん講演会☆お知らせ」『ゆるゆるハッピー☆南国ライフ』