宙(そら)日記

デモクラティックスクール宙(そら)、神戸サドベリーでスタッフをしていたターボウの個人ブログ

スタッフを選ぶ

2009-03-12 23:11:59 | ミーティング、ルール、民主主義
どのサドベリースクールでも、スクールで働く大人=スタッフを子どもたち自身が選ぶ制度があります。

スタッフはすべて一年に一度の選挙を通じて選ばれます。何年働いていても、その選挙によってスタッフはスクールに来て働いてよい日数を決められます。

宙(そら)でも、2月の終わりから3月にかけて選挙が行われ、来年度のスタッフの構成が決まりました。


子どもが学校で働く大人を選ぶという制度に違和感を感じる大人の人も世の中にはいます。


「子どもが働く大人の人を公正に、適切に選ぶことができるのか?」

「自分がいたい人とだけ一緒にいて、社会の厳しさが分かるのか?」

そう言う人もいます。

しかし、今回メンバーである子どもたちによる来年度のスタッフ構成を決める話し合いに参加して、やはり上のような一部の人たちの予想は間違いであると私は思いました。

わたしは大人である雇用主によって雇われて働くという経験をもっていますが、その大人の人による被雇用者を選ぶ上での検討と、子どもたちによる被雇用者を選ぶ上での検討に、差を感じなかったのです。


また先日、仕事上での私の発言に対して、それはスタッフとしてふさわしくないのではないかという意見がメンバーから出されました。

その意見をめぐってメンバーたちの間で議論が交わされましたが、そこでも、雇い主であるメンバーたちは、雇っている私に対して、どういう点を厳しく見るべきか、またどういう点はこれから成長していくのを我慢すべきか、慎重に議論していました。

そこにも、私は、雇用主として大人にも子どもにも差はないと感じました。


子どもが学校で働くスタッフを選ぶということに関して、眉をひそめる大人の人もいます。

「子どもが大人の雇用・解雇を決めるなんて、よくない」

という意見です。


でも、よく考えてほしいのですが、そんなに公正に・また適切に雇う人を選ぶことができている大人の人は多いでしょうか?

会社や事業体の大きい・小さいにかかわらず、不条理な理由で人を雇ったり、また解雇したりしている大人は、少ないと言えるでしょうか?

子どもだから雇う人を選ぶことができないというは偏見ですし、同時に大人であれば適切に雇用・解雇を決定できると思うのも偏見です。

デモクラティックスクールは一人の恣意ではなく、メンバーすべての総意によってスタッフの選任が選ばれるので、適切に決定が行われています。


>>2009.4.1 学校名称が「神戸サドベリースクール」に変わります!

    都会のサドベリー・スクール
    デモクラティックスクール 宙(そら)

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日本におけるデモクラティックスクールの「これまで」と「いま」を紹介した『自分を生きる学校』(デモクラティック・スクールを考える会編 せせらぎ出版)好評発売中 宙(そら)のメンバー・保護者・スタッフも書いてます。 


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