子どもに対しては、おこずかいを多く渡すか少なくするかで多くの大人は悩むでしょう。
いずれにしても、子供であればあるほど、本来、お金の威力をよく知っています。
子どもは無駄遣いをよくするでしょうか?
私自身の経験を振り返ると、私は無駄遣いをあまりしていなかったと思います、小さい子どものころは。
友達と一緒にいる時にジュースを飲んだり、お菓子を買ったり、マンガを買ったり。
それはすべて私の楽しみに直結していました。お金を使うことで楽しい経験をしていたのです。
それは無駄遣いではありませんでした。
しかし小学校高学年以降から大人になった今に至るまで、莫大な無駄遣いをし続けました。
塾の月謝。おそらく月に1万数千円はしたでしょう。でも私は講師の話など聞いていませんでした。親も、よく考えて選んだ塾ではありませんでした。
友達が買うからという理由で買った服、車…。
本当に行く必要があったのかどうかわからない学校の学費。
他にもさまざまな無駄遣いをしています。
大人は子どもの無駄遣いを批判します。
しかし、私から見れば、大人の方がはるかに無駄遣いをしています。
たとえば、子どもへの教育費。勉強したいと思っていない子どもを無理やり塾に行かせても、間違いなく成績は上がりません。
たとえば、家。家のローンで多くの人が苦しんでいますが、そもそも本当に持家が必要なのかどうか検討している人は多くありません。また、家を売る側も、相手に本当にローン返済能力があるかどうかを検討しているとは限りません。とりあえず契約して、頭金と月々の家賃を払ってもらって、払えなくなったら家から追い出す業者も存在するのです。別のその業者がヤクザだというわけではありません。
たとえば車。週に一度しか乗らない車に、駐車場代などの維持費、車検代などを払い続けている人がどれほど多いでしょう?
たとえば、英会話学校。英語に限りませんが、本人が自覚的に家で一人でも勉強する姿勢を持たなければ、百万円払っても英語は身につかないでしょう。
たとえば、ブランド物のバッグ。海外旅行。健康食品。セミナー。…
どれほど大人は無駄遣いしているでしょう。
これらが無駄遣いと言えるのは、それらのものにお金を使っているときに、多くの大人は決して楽しんでいないからです。むしろ多くの人は「他の人もこれらにお金を払っているから」という理由でお金を出しているのです。
自分が何をしているときに楽しいのか、自分には何が必要なのかが分からないので、無駄なものにお金を払ってしまうのです。
デモクラティックスクールの子どもたちは、親からもらったお金でお菓子を買ったり、ゲームソフトを買ったりしています。
とても楽しそうです。
ろくに着ない服や、ろくに勉強しない英会話教材や、ろくに乗らない車にお金を払う多くの大人とは違います。
>>子ども「が」まなぶ 「超」学校。
都会のサドベリー・スクール
デモクラティックスクール 宙(そら)
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日本におけるデモクラティックスクールの「これまで」と「いま」を紹介した『自分を生きる学校』(デモクラティック・スクールを考える会編 せせらぎ出版)好評発売中 宙(そら)のメンバー・保護者・スタッフも書いてます。
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参考:「世界一素敵な学校―サドベリー・バレー物語ブック指数」
おっしゃるとおりですね。
持っている範囲内で、使いたいものにはしっかりお金を使って、どうでもいいもには使わないようにしたいです。
思いながら読みました。
心から欲しいと思ったものを手に入れるため
お金を使う
心からしたいと思ったことを実現させるために
お金を使う
そういった使い方をいつもしていきたいですね