あび卯月☆ぶろぐ

あび卯月のブログです。政治ネタ多し。
お気軽にコメントなさってください☆

小林よしのりとか格差とか戦争論とか

2007-07-17 23:02:35 | 政治・経済
今号のSAPIOを立ち読みした。
ゴー宣が可笑しくって可笑しくって。
なんだか、「反米だと小林よしのりと一緒になってしまう!」と苦悩する親米保守のおじさんが出てくる話。(このおじさんは架空の人物)
反米だろうが親米だろうが小林よしのりと一緒になろうがなるまいが、自分の思うことを主張すればいいのに。
私は以前、ゴー宣に批判的なことを書いていたが、近頃は大変評価している。
「評価」というと偉そうだが、最近のゴー宣は読む価値あり。
あのこと書こうかなと思っているとゴー宣に描かれてしまって、じゃあ、私は書かないでいいやと思うことしばしば。
格差問題はゴー宣を読めばよし。

ところで、今号のゴー宣の欄外では長崎の本島元市長が久間前防衛相と同じく「原爆しょうがない」発言をしていることを指摘していた。(このことは以前このブログでも指摘した)
全く正しい指摘で久間が糾弾されるなら本島も糾弾されるべきなのに久間批判をする同じ口で本島批判はしないのは片手落ちだと思う。
右翼のテロに遭った人は何を言っても赦されるのだろうか。

小林よしのりといえば先月号(七月号)の『論座』でも編輯部と格差を論じたり、雨宮処凛とネットカフェに行ってネットカフェ難民を案じていた。
このことについて、格差の問題や小林よしのりの『戦争論』以後についていろいろ書きたいことがあったが書けずじまいだった。
とりあえず、私の述べたかったことを簡単に書く。

私は格差問題で国家社会主義者、つまり労働右派が擡頭してくると思う。
本来なら左派こそが、いまこそ貧困層や労働者と団結すべきなのに相変わらず人権やら戦争責任やら反日やらやっている。
戦争を欲する若者(「論座」に論文を寄稿した赤木智弘さんなど)が出てきてもその不満をちっとも掬っていない。
戦争は良くないの一点張り。
そんなことはあたりまえで、なぜ赤木氏が戦争を欲しているのか、そしてその救済法を考えなければならないのにちっともわかっていない。
挙げ句、赤木氏から「結局、自己責任ですか」と反論されてしまう。
自己責任なんていうのは体制側の論理ではないか。
このままでは労働問題のお株も右翼にそっくり奪われてしまう。
小林よしのりあたりもますます人気が出るだろう。
(最近じゃ、一部の左派からも支持をあつめているようだし)

『戦争論』以後について。
私は小林よしのりの功績をもっと評価すべきだと思う。
小林氏はバカウヨクやネットウヨクを作り出してしまった張本人として批判されることが多い。
あの本を大東亜戦争を考える一つの材料としてではなく、自分にカタルシスや癒しを与える書として読んだ若者も多かった。
雨宮処凛などはまさにその典型で、そういう手合には別に右翼でも左翼でも宗教でも自分が陶酔出来るものが欲しかったのだろう。
しかし、そういった悪弊はあったものの慰安婦問題など堂々と議論できるようになったのはやはり小林氏の尽力が大きいと思う。
私も氏の主張にすべて賛同す立場ではないが、戦争問題について一石を投じた功績はもっと評価されてよいと思う。


おまけ:
今号(八月号)の『WILL』に屋山太郎の「社保庁労使国賊論」が掲載されていた。
このブログで少し前、社保庁の労組は酷いとか、「いまの年金問題が明るみにでたのは社保庁の自爆テロ」と書いたが屋山さんがさらに詳しく書いてくれたかたち。
私は別の方から聴いたが、社保庁自爆テロ説は屋山氏も採用しているようだ。
社保庁労組のことを詳しく知りたい方は御一読あれ。