あび卯月☆ぶろぐ

あび卯月のブログです。政治ネタ多し。
お気軽にコメントなさってください☆

昔の経済人と今の経済人

2012-02-29 23:13:21 | 社会・世相
【ワタミ労災認定】元店員が語るブラックな労働環境
http://nikkan-spa.jp/157052

この話題に関連して、またもや某掲示板でみつけた書き込みを転載したい。

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【参考資料:昔の経済人の言葉】

岩崎弥太郎(三菱財閥創始者)
「およそ事業をするには、まず人に与えることが必要である。それは、必ず後に大きな利益をもたらすからである」

本田宗一郎(本田技研工業創業者)
「社長なんて偉くもなんともない。課長、部長、包丁、盲腸と同じだ」

土光敏夫(旧経済団体連合会第4代会長)
「社員諸君にはこれから3倍働いてもらう。役員は10倍働け。俺はそれ以上に働く」

ヘンリー・フォード (フォード・モーター創業者)
「奉仕を主とする事業は栄え、利得を主とする事業は衰える」
「ほかの要因はさておき、我々の売上は、ある程度賃金に依存しているのだ。より高い賃金を出せば、
その金はどこかで使われ、ほかの分野の商店主や卸売り業者や製造業者、それに労働者の繁栄につながり、
それがまた我々の売上に反映される。全国規模の高賃金は全国規模の繁栄をもたらす」

松下幸之助(旧松下電器産業創業者)
「産業人の使命は、水道の水のごとく物資を無尽蔵たらしめ、無代に等しい価値で提供することにある。
それによって人生に幸福をもたらし、この世に楽土を建設する」

渋沢栄一(実業家)
「その事業が個人を利するだけでなく、多数社会を利してゆくのでなければ、決して正しい商売とはいえない」

早川徳次(シャープ創業者)
「一.近所をよくする。近所を儲けさせる。二.信用、資本、奉仕、人、取引先、この五つの蓄積を行え。
三.よい人をつかんだら、決して放すな。四.儲けようとする人は、儲けさえあればいいんだ。何事にも真心がこもらない。
五.人によくすることは、自分にもよくするのと同じだ。人を愛することは、自分を愛するのと同じだ。
事業の道も処世の道も、これ以外のものはない。」


【参考資料:イマドキの経済人の"言葉"1】

奥田 碩(日本経団連名誉会長、トヨタ自動車相談役、パチンコ店善都監査役)
「格差があるにしても、差を付けられた方が凍死したり餓死したりはしていない」
「マスコミの厚労省叩きは異常。報復しようかと。スポンサー引くとか」
「人間の国際化しないと日本ダメになる。第2の大和民族を作ってもよいから若い外国人に来て貰い少子化対策を」

宮内義彦(オリックス会長 元規制改革・民間開放推進会議議長)
「パートタイマーと無職のどちらがいいか、ということ」

奥谷禮子(人材派遣会社ザ・アール社長 日本郵政株式会社社外取締役 アムウェイ諮問委員)
「格差論は甘えです」「過労死は自己管理の問題。他人の責任にするのは問題」
「競争はしんどい。だから甘えが出ている。個人の甘えがこのままだと社会の甘えになる」

篠原欣子(人材派遣会社テンプスタッフ社長)
「格差は能力の差」

南部靖之(人材派遣会社パソナ社長)
「フリーターこそ終身雇用」

林 純一(人材派遣会社クリスタル社長)
「業界ナンバー1になるには違法行為が許される」

渡邉美樹(ワタミ社長) ←この外道
「24時間仕事のことだけを考えて生きろ」「人間はなにも食べなくても[感動]を食べれば生きていけるんです」

箕浦輝幸(ダイハツ工業社長)
「最近は若者があんまりお金を持ってないと、いうのがあって若者が少し車離れしてるんですね、
それで(聞き取れない)お金がないって事でそういう『連中』が少し安い車という流れも少しある」

鈴木修(スズキ会長)
「土曜休んで日曜も休む奴は要らない。8時間働けばそれでいいなど通用しない。成果で報酬がでるんだ」

【参考資料:イマドキの経済人の"言葉"2】

秋草直之(富士通代表取締役会長)
「業績が悪いのは従業員が働かないからだ」

御手洗冨士夫(キヤノン会長、第2代日本経団連会長)
「偽装請負は法律が悪い」 「新卒社員は学生時代の成績で初任給に格差をつけろ」
「派遣労働が低賃金なのは当たり前。気ままに生活して賃金も社員並みというのは理解できない」

猿橋 望(NOVA創業者)
「労働基準法なんておかしい。今は24時間働かないといけない時代なのに」

折口雅博(日雇い派遣グッドウィル・グループ会長)
「日本で払う給料は、間違いなく中国で払うより高い。労働者が、もの凄く安いコストで働いているというようには私は思っていません」

大島健伸(SFCG/旧商工ファンド創業者)
「金儲けるのは金持ちから儲けるのは大変なんだよ。貧乏人から儲ける方が楽なんだ」
「おい、いいか。俺の『バカ』と言うのを、100万回テープに吹き込んでおけ。毎日聞いとけ! バカバカバカ! バカッ!!!」

カルロス・ゴーン(日産自動車社長)
「日本の報酬体系では、外国人を抱えられない」

米倉弘昌(第3代日本経団連会長、住友化学代表取締役会長)
「日本経済は中国頼み?そんなことはない。日本はもっと中国に投資していい」
「(尖閣諸島付近における中国"漁船"衝突事件)はもう済んだこと。追及するな。だが日中関係を悪化させたビデオ流出は徹底的に追及せよ!」

鷲澤正一(長野市長、信越放送取締役)
「(俺自身は就活したことないけど)就職が内定してない学生は反省しろ! コネを使って何が悪い?」

ハワード・ストリンガー(ソニー会長兼社長)
「(プレイステーションなどオンラインサービスの)個人情報流出など大したダメージではない。利用者はゲームが出来ないことに怒ったのだ」

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昔の経済人、経営者がみな良かったとは云わないが、いま目立つのはかつていた立派な経済人、経営者のそれとは違い、社員を人と思っていないような人間だったり、米倉(現・経団連会長)のように売国奴だったり・・・。
どうしてこうなったのか、他人事でなく日本人一人ひとりが胸に手を当てて考えてみるべき事柄かもしれない。

今までニートとか、派遣とか馬鹿にして笑い者にして

2012-02-24 22:45:01 | 社会・世相
「22歳女性の苦悩「『生活保護もらってる』というと面接で落とされる」より
http://kanasoku.blog82.fc2.com/blog-entry-21889.html


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59 :名無しさん@12周年:2012/02/09(木) 18:12:51.85 ID:BOYSqRGu0
今までニートとか、派遣とか馬鹿にして笑い者にして、自己責任だの、甘えだの、
クズだのゴミだのと叩いて、
勝手に飢え死にさせとけとか残酷なことばかり吐き捨ててたけど、
それらの行為の報いは全部自国、ひいては自分の企業、自分の生活に跳ね返ってくるんだよね。
それに国民はおろか、為政者すら気付いてない。

本来なら、「お願いしてでも」20~40代なんて安定雇用で「全員」が働いて「頂いて」、
結婚してもらって子供最低2人以上、出来れば3人、4人と産んでもらわないと困るのに、
その現役世代が、最初の就職ごときですら悲壮感漂わせながら必死に
求職活動しないといけなくて、つまずくような社会にしてしまった。
そして一度つまずいたら二度と戻れない社会を、弱者を馬鹿にしてそのまま放置してきた。
現役世代に金の不安を与えたら、それが非婚化・少子化に直結するのは当たり前のこと。
本当にバカだよ。

社会全体でニートだ派遣だと弱い男性を笑い者にして、クズ扱いして、
「こんな人間誰が採るよw」とかいって余裕ぶっこいてた会社員様が、
超少子高齢化・人口減少による内需の縮小で
自分の所属してる企業が大赤字で潰れる。そして年金も破たんし国ごと崩壊。
今自分がこの日本と言う豊かな国で、豊かなインフラで、幸せに生活で来てるのは、
「どこかの他人が子供を作ってくれて、その国力によって維持されてる」ものなのに。
昔の為政者はそれが分かってた。
「全員揃って豊かにならないと、国は決して繁栄しない」ことを知ってた。だから底辺を見捨てなかった。

「自分だけ金持ちでいられる」なんてそんな虫のいい話はないんだよね。
金持ちになるには、庶民に自分とこの商品を買ってもらってなんぼなんだから。
その庶民をないがしろにして、子供産めないような状況になっても「自己責任」「努力不足」と吐き捨ててたら、
自分とこの商品買ってくれる人がいなくなるのは当たり前のこと。
それで今、超一流企業様の自動車産業すら危機に貧してるからね。

安泰と思ってた自分の企業が、その報いを一身に受けて潰れる日が来るなんて夢にも思ってないんだろうね。
人を大事にしなかった国は滅びる。弱者を馬鹿にして見捨てた報いは全て自分に返ってくる。
因果応報。


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なかなか示唆に富む文章だったので思わず転載。
自由主義の行き着く先は全員が貧乏になるということだ。

謹賀新年

2012-01-01 14:42:47 | 雑記
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
旧年中の御厚情に深く感謝申し上げます。
本年も変はらぬ御厚誼の程、なにとぞ宜しくお願ひ申し上げます。  

平成二十四年 元旦  あび卯月

TPPに関するツイッターでのつぶやき(再録)

2011-10-17 00:44:39 | 政治・経済
TPP反対論を執筆中だが、なかなか筆が進まない。
出来上がるかもわからない。
そこで、とりあえずは、ここ最近のTPPに関するツイッターにおけるつぶやきを再録したい。

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2011年10月16日(日)

たかじん委員会で「みんなの党」の江田憲司がTPP大賛成論をぶっていた。TPPに参加しないと日本は沈むと。TPPに参加したら日本は沈むの間違いだろう。みんなの党は市場原理主義で格差万歳の新自由主義政党。TPPに大賛成ですとはわかりやすい。
posted at 15:00:52


2011年10月15日(土)

【米国の農業保護政策5】こういう米国農政の事実を鑑みれば、日本の農業が弱いのは保護が厚いからではなくて、むしろ、農業が保護されていないからともいえる。米国は農業を補助金漬けにして、世界中に輸出する攻撃的な農政をやっているが、日本がやろうとしていることはこれとまったく逆だ。
posted at 21:01:12


【米国の農業保護政策4】米国にはそういう二重三重の農業保護制度があるので、本来は競争力が低く、コメの輸入国になるはずなのに、輸出国になっている。つまり、米国の農業が強いのは手厚い保護があるためだ。そういう保護を温存した上で、米国は日本に自由化を迫っている。
posted at 20:53:30

【米国の農業保護政策3】米国の農業保護額は過少申告で1兆8,000億で実際は3兆円を超える。日本は6,400億程度。農業所得に占める直接支払いの割合は米国で26.4%(小麦62.4%、トウモロコシ44.1%、大豆27.9%、58.2%)となっている。日本は15.6%ほど。
posted at 20:34:59

【米国の農業保護政策2】それに、日本では「ゲタ」と言われている固定払い分が2,000円ある。それでも合わせて14,000円なので、目標価格の18,000円には届かない。その不足分4,000円についても、政府が支払ってくれる。私が欧米の農家は公務員のようなものだと述べるゆえんだ。
posted at 20:28:59

【米国の農業保護政策1】米国の農業は日本とは比べものにならないくらい補助金漬けだ。例えばコメを一俵の目標価格は18,000円。農家がコメを1俵作ると政府が12,000円貸してくれる。コメを4,000円で売ると、その4,000円だけ政府に返す。残りの8,000円は返さなくていい。
posted at 20:26:45

というか、真の愛国者なら、日本を米国の植民地にして、経済も労働も医療も保険も農業も食料も景観も生活も壊滅させて、日本国の滅亡を招くTPPに反対するのが当然と思うのだけど。
posted at 20:16:01

自称愛国者がTPP参加を推進しているのは愛国企業だとかなんとか言っている。「不思議なことだ、いつの時代においても悪人は自分の下劣な行為に、宗教や道徳や愛国心のために奉仕したのだという仮面を着せようとつとめている」と言ったのはハイネだが、自称愛国者の愛国心には頭が下がる。
posted at 20:14:15

米国は米豪FTAで自由化の名のもとに豪州の医療制度を潰しにかかっている。現時点で一部の医薬品の卸売価格が高くなるにとどまっているが、米国は不十分だとしてさらなる改定を求め、TPP交渉でもこの問題を取り上げるとの動向を表明している。日本医療の危機も決して杞憂ではない。
posted at 20:06:45

米豪FTAですでに医療に及ぼす悪影響が指摘されている。豪州には「医薬品給付制度」という、患者が支払う医療費の一部を政府が負担する制度がある。この制度により豪州の医療費は米国の3分の1から10分の1に抑えられている。米国は自由化の原則に基づきこの制度を改定しろ!と噛みついてきた。
posted at 19:55:37

日本医師会などが医療格差を指摘 TPP参加問題 http://t.co/SBnVFs4A
posted at 19:50:01

@seamo7589 TPPはサービス分野の自由化も明記されていまして、医療もこのサービスに含まれます。医療が自由化されると外国資本が利益を求めて病院経営に参入したり、自由診療や混合医療が広がり、国民皆保険の崩壊につながります。先日、日本医師会も懸念を表明しました。
posted at 19:49:35

TPPの議論をする前に、「自由」という概念は本質的に「平等」と相反する概念であるということを確認しなければ、話が始まらない気もする。
posted at 01:50:09

結局、日本国内において、TPPで得をするのは輸出企業の経営陣だけなんじゃないの?輸出企業であっても労働者は外国人雇用の自由化によって首を切られる人が相当数出るんじゃないか。
posted at 01:36:17

私に言わせれば、TPP賛成派は米国の工作員か経団連や資本家の手先。自由の名のもとに、日本を一部の金持ちと大勢の貧民からなる国に作り変えたいわけだ。貧民は風邪ひいても薬買えないよ。TPPは国民皆保険も潰すからね。
posted at 01:30:43

TPP賛成派曰く、「TPPに反対している連中は既得権益を維持したいからだ」と。労働や医療や保健など、アメリカから見れば、日本国民全員が既得権益保持者だよ(笑)
posted at 01:26:51

「日本の農業は補助金漬け」なんて云う人はつくづく世界の農政を知らないのだなと思う。まづはアメリカの農業への補助の仕組みから勉強してみたら?
posted at 01:24:16

今回の原発の件で多くの国民は気づいたと思うが、新聞社やテレビは報道機関ではなく、企業や国や官僚の広報機関なのだ。つまり、真実を正しく伝えるとか、そういうジャーナリズムの役割を寸毫も果たしていない。これまでも、そしてこれからもそうだろう。
posted at 01:12:37

新聞社はあれだけTPP参加を煽っておいて、参加後に日本の経済、農業、雇用、医療、保険、生活環境等々がズタズタに蹂躙された時、一体どんな顔をするのだろうか。きっと、終戦の時と同じ。素知らぬ顔をするだけだろう。(略)
posted at 01:09:29

日本人は「歴史に学ぶ」とか「歴史の教訓」とかそういう類の言葉が大好きだが、口で言っているだけで、全く学んでいないことは今度のTPP問題でも如実に表れている。そして、後になって、また嘆くのだこの国の民は。
posted at 01:01:34

リカードの比較優位論に基づく自由貿易論はすでに破綻していることは現実世界をみても明らかで、工業化による比較優位は決して固定されることはなく(例えば中国への工業移転を見よ)、安定した国際分業などあり得ない。
posted at 00:58:02

日本が西欧列強の帝国主義の荒波に呑まれ、大東亜戦争に至るまで、運命だったにしろまだやり方があった。もう少しマシな方法を採ればあれほど悲惨なことにはならなかった。TPPも同じ。グローバル化、貿易自由化は避けられないにしても、もっと方法がある。TPPは最悪の選択だ。
posted at 00:40:50

左の朝日から右の産経まで新聞各社が申し合わせたようにTPPへの参加を煽っている。ちょっと気持ち悪いくらいの異常事態じゃないか。新聞社が一斉に口をそろえるときは必ず国を誤るときだ。そう、日本が泥沼の戦争に突き進んだように。
posted at 00:38:17

マスコミは戦前も戦後も何も変わっていない。戦前はバスに乗り遅れるなと三国同盟、新体制運動を賞賛し、支那事変の拡大と日米戦争を煽った。今度はTPP参加を煽っている。マスコミの煽りに乗った行先は廃墟だった。今度もそうなるだろう。
posted at 00:36:17

@tissumiko TPPへの参加は云いかえれば、日本がアメリカの21番目の州になるということです。日本をアメリカにしてはなりません。仰るように日本の終焉です。
posted at 00:33:11


2011年10月12日(水)

TPP賛成派の中に自由貿易は素晴らしいという論理づけのためにリカードの比較優位論を持ってくる人がたまにいて転げそうになる。例えは悪いが、天動説を信じている人と天文学の話をするようなものだ。
posted at 01:37:34

「食育ライフセーバー講座」を主宰されている安田美絵さんが「サルでもわかるTPP」というTPP解説サイトを作っておられる。解りやすいのでTPPに関心のある方も無い方も是非一読を。 http://t.co/0kGMauSV
posted at 00:43:03


2011年10月10日(月)

いま紹介したように北米自由貿易協定(NAFTA)で実は米国の労働者も痛い目を見ている。メキシコはメキシコで全農家の3割が離農し、劣悪な品質の米国産トウモロコシの流入によって伝統的な食文化も危機に晒されている。
posted at 00:47:50

米国ではNAFTA発効以降、メキシコからの移民の流入や工場の海外移転などで500万人以上の雇用が失われた。労働組合はNAFTAについて(1)国内の雇用を減らさない(2)貿易相手国に労働者の権利保護を求める(3)環境を守る規制を徹底させる―等の見直しを要求している。
posted at 00:37:25


2011年10月09日(日)

NZのTPP首席交渉官が米国国務省のフランキー・リード国務副次官補に、「(TPPによって)日本、韓国その他の国を押しつぶすことができる」と語っていたことがウィキ・リークスによって暴露されている。日本にTPP参加をせまるアチラの思惑を日本人はもっと知るべきだ。
posted at 23:54:35

ニュージーランド外交貿易省のマーク・シンクレアTPP首席交渉官「TPPが将来のアジア太平洋の通商統合に向けた基盤である。もし、当初のTPP交渉8カ国でゴールド・スタンダード(絶対標準)に合意できれば、日本、韓国その他の国を押しつぶすことができる。それが長期的な目標だ」(米国公電)
posted at 23:45:13

TPP参加の条件としてアメリカが要求している一例を紹介。「アメリカ牛肉のBSE問題による輸入制限の撤廃」「郵政民営化の推進」「自動車安全基準の緩和」。これだけでもふざけるなという話だ。
posted at 21:23:17

フジや花王にデモする暇があったらTPP反対のデモをやればいいのに。デモ嫌いの私もこれなら参加するかもしれない。
posted at 20:41:52

TPPに関する最近の各新聞社の社説のレヴェルの低さに驚かされる。事実誤認ばかりで、最近はそれを恐れてか、抽象的な言葉(「日本経済の成長のため」「農業の改革のため」とか)を弄して賛成論をぶっている。そんな文章なら小学生でも書ける。
posted at 20:38:10

@piraniakun_ @heijitunohiruma 仰るとおりです。日本が農業保護国なんて大ウソで、農業所得に占める直接支払いの割合は15.6%に過ぎず、米国では平均26.4%、フランス90.2%、イギリス95.2%、スイス94.5%となっています。
posted at 15:00:18


2011年10月08日(土)

@adsetukei @sanngitan TPPによって政府調達が自由化され、地方自治体の入札に海外企業も参加させるとなれば、地方経済は崩壊するでしょうね。
posted at 21:05:16

私はTPPに大反対の立場だが、かといって日本の輸出産業が衰退していいという話ではない。TPPは輸出産業に与える恩恵が経団連や経産省なんかが云うよりずっと少なく、さらに他産業が受けるデメリットがあまりに大きいから反対なのだ。
posted at 21:00:18

TPP賛成派は韓国が米国とのFTAに成功していることを参加の理由にすることがあるが、韓国はGDPに占める輸出産業貢献度が36.7%で、14.8%の日本とおなじ貿易政策を追求しても意味がないし、日本の国益と合致しない。
posted at 20:57:22

その上、日本の半導体、電子部品、電子製品の生産拠点は対米輸出が無税のメキシコにすでに移されていてTPPどころかFTAがなくても無関税だ。
posted at 20:52:25

TPP賛成派は「対米輸出を有利にするため」という。むしろ、それは米国が考えていること。それに、米国が工業品に課している関税は乗用車2.5%、テレビ・白物家電で最高5%とすでに低い。電子製品や装置機械は無関税も多い。それに、日本の主要家電の対米輸出はそれほど多くない。
posted at 20:49:25

TPPの議論には事実誤認が多く、現状認識すら正確でない場合が多い。例えば、「日本は鎖国している」という認識。日本の平均関税率(全品目)は4.9%(2009年)。米国は3.5%だが、EUは5.3%で韓国は12.1%だ。そして、農産物については、日本は世界最大の純輸入国だ。
posted at 20:44:30

ローソン社長がTPPに賛成する理由はある意味では良く分かる。TPPで東南アジアから安い労働力が入ってくれば、コンビニ業界は万々歳だろう。コメも安い外米がはいってくればコンビニ弁当やおにぎりの値段が下げられる。日本の労働者や農業者からみれば敵に相違ないが。
posted at 18:32:05


2011年10月06日(木)

TPP推進派の安住淳財務大臣は農業について「あんな平均年齢70歳の産業なんて、保護する価値もない」と発言したという(10月13日号週刊文春より)。この発言が本当なら安住は馬鹿を通り越して、人間のクズだ。
posted at 01:02:56


2011年09月21日(水)

TPP賛成派はよく日本は鎖国しているというが、では、日本の平均関税率は?世界最大の農産物純輸入国はどこか?鎖国している国の食糧自給率が40%ということはあり得るのか?・・・まずは以上のことを自分で調べてみて「鎖国」という言葉を使ってほしい。
posted at 23:05:08

TPPを自由貿易だと勘違いしている自由主義者がたまにいる。あれは、戦前にやったブロック経済のようなもので、自由貿易の思想とは根本的に相反する。たまにそこを理解して、TPPに反対する自由貿易派もいるが。
posted at 22:56:31

野田首相とTPP

2011-09-10 12:58:17 | 政治・経済
北朝鮮の手先から財務省の手先に首相が変わった。
同じ手先でも随分マシになった印象だが、これはこれで困りもの。
ある議員曰く、「財務省の作った作文を野田さんくらい感情豊かに話せる人もいない」と。

野田新総理は早速、TPP参加への意欲を示しているが、さもありなんといったところか。

TPPは経団連、財務省がなんとしてでも参加したい貿易・経済協定。
詳しくは稿を改めて論じたいが、TPPは農業だけの問題ではなく、公共事業、金融、医療、サイービス、労働市場、投資、紛争処理等、24の分野が対象となっている。
TPPへの参加は国民生活・経済・社会環境に激変をもたらすが、マスコミは農業問題に矮小化して報じている。

最近のTPP参加論物者の物言いは「早期にTPPに参加しておかないと、後から参加したら不利になる」というもの。
戦前に流行った「バスに乗り遅れるな」のスローガンにそっくり。
TPPは泥船なのだから、「そんな船、遅くとも早くとも乗るな」が正しい。

国の仕組み

2011-06-30 22:52:12 | 雑記
月に一度くらいはブログを更新しようとひそかに心に決めていたのだけども、なかなか筆は進まない。
しかし、なんとか更新しておきたい。
ということで、今回はネットで見つけた愉快なジョークを紹介。


216 名前:名無しさん@十一周年 投稿日:2011/02/11(金) 14:28:50 LjtidJk50

息子:「父さん。ひとつ聞いてもいい?」
父親:「なんだい」
息子:「国の仕組みってどうなってるの?」
父親:「いい質問だ。よし。うちの家族を例にとってみよう。
    父さんはお金を稼ぐから”経営者”だ。
    母さんは家計を管理してるから”政府”だ。
    そして、父さんと母さんに面倒を見てもらっているお前は”国民”だね。
    ウチに住み込みで働いている家政婦さんは”労働者”だ。
    赤ちゃんは・・・そう、”未来”だね。
    国の仕組みってこんな感じだよ」
息子:「うーん。よく分からないや。今夜、よく考えてみるよ」


その夜、赤ん坊がおもらしをして、ひどく泣いていた。
息子は両親に知らせようと寝室に行ったが、 母親が熟睡していただけだった。
そこで、家政婦の部屋に行った彼は、ドアの隙間から父さんと家政婦がベッドの上で夢中になっているのを見た。
「父さん!」と何度も声をかけたがまったく気づいてもらえない。
しかたなく、息子は自分の部屋に戻って寝てしまった。


次の朝・・・。
息子:「やっと国の仕組みって分かったんだ」
父親: 「ほう。えらいな。どれ、説明してごらん」
息子:「ええとね。”経営者”が”労働者”をいいように使っている間、”政府”は眠りこけているんだ。
     そして、”国民”の声は無視されて、”未来”はクソまみれなんだよ」


今も昔も変わらない

2011-05-25 22:28:49 | 歴史・人物
九段下の駅を降りて坂道を下ると、九段会館が見えてくる。
嘗て軍人会館と呼ばれた歴史的な建造物で二・二六事件の折には戒厳司令部が置かれた。
戦後、九段会館と改称し、国が日本遺族会へ無償貸与する形で運営されてきた。
宿泊、レストラン、ホール、式場を備えた複合的施設だったが、今度の東日本大震災で天井が一部崩落して死者を出し、営業の休止が決定されてた。
非常に残念だが、歴史的にも値のある建物なので、是非なんらかの形で保存して欲しいと思う。

その九段会館の隣にあるのが昭和館だ。
戦没者遺族をはじめとする国民が経験した戦中・戦後の国民生活上の労苦についての歴史的資料・情報を収集、保存、展示し、後世代の人々にその労苦を知る機会を提供する施設だ。(公式サイトより)
ここに先日初めて行ってきた。

戦地から家族に宛てた手紙や出征の際に寄せ書きされた日の丸や戦中の人々のくらしを伝えるものや、蓄音機やちゃぶ台、蝿取り機などの日常品、当時のポスターなど興味深いものが多く展示されていた。
なかでも興味深かったのは戦前のニュース映画の映像だ。
これはボタンを押すだけで自由に閲覧できるのだが、そのなかで昭和十四年の米不足を伝える映像があった。

昭和十四年当時、何十年来の米不足が襲った。
映像には「東京の米の玄関口」として秋葉原の映像が映される。
米俵を載せた汽車が秋葉原駅に到着する映像だ。
秋葉原がかつて米の玄関口だったとは初めて知った。
いまや、オタクの聖地のようになっている秋葉原がかつて米の聖地(?)だったと誰が想像できようか。

ともかく、この年の米不足は深刻だったようで、陸軍省では「米なしデー」を提唱した。
これも初耳のような気がする。
昭和史に少しでも詳しい人は「肉なしデー」や「酒なしデー」は知っているだろう。
だが、「米なしデー」と聞いてどれほどピンとくる人がいるか。
だいたい、米が主食の日本で、(しかも戦前は今よりずっと食事に対する米の比率が大きかったはずだ)米なしはいかにもナンセンスな感じがする。

しかし当時、実際に陸軍省では毎週水曜日を「米なしデー」と定めて大臣以下、昼食にうどんなんかを食べていたようだ。
カイザル髭を生やしたいかつい顔の将校級の帝国軍人が食堂で一斉にうどんをすすっている映像はどこかシュール感じられるが、大臣も含めみんなで一斉にやっています国民もこれに倣ってやりましょう、とニュースで流すこの光景自体が平成の日本とそれと一致する。
まるで、福島の野菜は安全ですと閣僚がいっせいに福島県産の野菜を食べるような。
なんだか、日本人のやることは今も昔も変わらないんだなという妙な可笑しさに襲われた。

この後の映像がまた良かった。
陸軍省は米無しデーがどれほど国民に浸透しているか都内を視察したところ、レストランで御婦人がしっかりライスを食べていた。
しかも、映像ではライスを四分の一程残していて、呑み終った煙草をその皿に押し付けるという行儀の悪い映像までしっかり流れていた。
視察した陸軍省の役人は一同苦い顔をしました、というナレーション(当時のアナウンサーの声)がかぶさる。

政府のキャンペーンは閣僚のパフォーマンスがつきものだが、それが国民に浸透するかは別問題ということらしい。
このあたりも今の日本と同じような気がする。

にわか反原発のヤな感じ

2011-04-18 01:54:22 | 社会・世相
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タバコの害についてこのごろ威丈高に言うものが増えたのは不愉快である。
いまタバコの害を言うものは、以前言わなかったものである。
いま言う害は全部以前からあったものである。
それなら少しはそのころ言うがいい。

当時何も言わないで、いま声高にいうのは便乗である。
人は便乗に際して言うときは声を大にする。
ことは正義は自分にあって相手にはないと思うと威丈高になる。
これはタバコの害の如きでさえ一人では言えないものが、いかに多いかを物語るものである。
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震災以来、雨後の竹の子のように原発の害を口にする輩が出始めた。
以前から反原発を訴えていた者をそれまで誰も注目しなかったのに、二流雑誌はこぞってそういう者を使うようになった。

上に掲げたのは稀代の名コラムニストだった山本夏彦さんの文章だが、文中の「タバコ」を「原発」に換えるとそっくりそのまま今の私の気持ちになる。
いま、反原発を叫ぶ人の何割が震災前から原発の害を訴えていたのだろうか。
震災が起きてはじめて害を叫ぶ人はかつての反原発運動のように時が経てば言わなくなるだろう。

思い返せば、チェルノブイリの時もそうだった。
日本のパンク・ロックシーンも反原発一色だった時期がある。
そのとき、ブルーハーツも「チェルノブイリには行きたくねえ!」(チェルノブイリ)と歌っていた。
その数年後には「どっかの坊主が親のスネかじりながら『原発はいらねぇ』ってよ どうやらそれが新しいハヤリなんだな 明日は一体何が流行るんだろう」(イメージ)と自らを戯画するように歌ったところがいかにもブルーハーツらしくて好きだった。
その他、反原発を歌っていたバンドやそのファンたちは時が経てばすっかり原発の害を口にしなくなった。
一過性のブームだったことが知れる。

例えば今回、斉藤和義が『ずっとウソだった』を歌った。

自身の曲である『ずっと好きだった』の替え歌で「この国を歩けば、原発が54基」と始まり、 「教科書もCMも言ってたよ、安全です。 俺たちを騙して、言い訳は「想定外」 懐かしいあの空、くすぐったい黒い雨」と続く反原発ソングだ。

いきものがかりの水野良樹さんは「斉藤和義さんの音楽が大好きだけど、「ずっとウソだった」は大嫌いだよ。」とツイッターに書いたが、私は水野さんに深く共感する。
というのも、以前から、核の害を歌っていた斉藤和義が歌う分はまだいいが、斉藤和義もロクに聴いていなかったのに『ずっとウソだった』を諸手を挙げて褒めそやす手合が大勢いる現状にウンザリするからだ。

こういう連中は反自民党・民主党ブームの時流に乗って民主党に票を入れ鳩山由紀夫、菅直人の醜態を見るにつけ、自らが票を入れたことを棚に上げ、これまた時流に乗って民主党の悪口を云っている連中と同一人物だろう。
終戦後に生きていたなら「聖戦なんてウソだった」「国に騙された」と云って共産党あたりに入党する人物だろう。

畢竟、騙されたとか平気で言える人は自分の頭で考えることが出来ない以上、一生騙され続ける。
少しでも自分の頭でモノを考える人は「騙された」なんて、ことは恥ずかしくて言えやしない。
百歩譲って恥を忍んでいっているならまだマシだが、いま騙されたと云っている人は寸毫も恥じることなく被害者ヅラして、怒りに任せて自らが正義になったと勘違いしている。

ブルーハーツは反原発ソングを歌った照れ隠しに『イメージ』を歌った。
あるいは、自らを客観視することができたから、『イメージ』を歌うことができた。
にわか反原発の連中はそれが出来ない人たちだ。

極端な話、時流に乗って、あるいは時流に乗らなければ声高に主張できない日本人の宿痾とも云うべきこの性質が結局は今回の事故を引き起こしたのではないか。

詰まりは、あんな不完全な原発を作らせたのもやはり同じ人なのだ。
いま、にわかに反原発を叫ぶ人たちがあの原発を作らせたのだ。
その自覚や自戒なくして反原発を訴えても片腹痛いと云う外ない。

ついでに云うと、「ロック=反体制、反権力、反核、反原発」なんて思っている者があるが、一体そんなこと誰が決めたんだ。
そもそも、ロックはそんな薄っぺらいものではない。
ロックをそんな枠に嵌めようとする者こそ、もっともロックから遠い思想の持ち主だ。
しいていうなら、ロックは反体制ならぬ反「大勢」であるべきで、今、大勢が反原発なら、いまこそ「原発推進」を歌うべきだ。

太宰治は終戦直後に「天皇陛下萬歳!この叫びだ。昨日までは古かった。しかし、今日に於いては最も新しい自由思想だ」と書いた。
この言葉の意味を『ずっとウソだった』に感動している人はじっくり考えてみるといい。

また共に笑いあえる日々

2011-03-28 01:17:32 | 雑記
http://www.youtube.com/watch?v=blLca7QaeKE&feature=player_embedded#at=54

ビートたけしさんが「被災地に笑いを」なんて戯れ言だと週刊ポストに書いていた。
(私は普段、この手の雑誌を買わないのだけども、今回の震災の特集を組んでいる雑誌はあらかた買い漁った)


よく「被災地にも笑いを」なんていうヤツがいるけれど、今まさに苦しみの渦中にある人を笑いで励まそうなんてのは戯れ言でしかない。
しっかりメシが食えて、安らかに眠れる場所があって、人間は初めて心から笑えるんだ。
悲しいけど、目の前に死がチラついている時には、芸術や演劇なんてのはどうだってもいいんだよ。



実際、たけしさんは「こんな時に着ぐるみ着てバカやれないよ」として『世界まる見え!テレビ特捜部』の収録を直前に取り止めている。
普段は見せないたけしさんの繊細さと真面目さが伺い知れる話だ。

たしかに、テレビ番組によっては被災地の人に笑いをと言いながらバラエティ番組を放送している。
勿論、それで少しは気が紛れる人がいるかもしれないが、一方で戯れ言としか聞こえない人もいるかもしれない。

たけしさんとは少し違った視点で被災者への思いを語ったのは伊集院光さんだ。
先々週、「伊集院光深夜の馬鹿力」が番組中止になったときに以下のようなメッセージを発した。


次回の放送までにより面白く、よりくだらなく、より馬鹿馬鹿しい話が出来るように備えたいと思っています。(略)
僕の個人の考え方を一つ言わせて貰います。
明日のために真面目に色んなことを考えるのすごく大事です。
すごく大事なんですが、考えて考えて考え疲れちゃって悲しいこととか怖いこととか真っ黒いこととかしか思いつかなくなっちゃった時には、本当にくだらないことを考えてください。
びっくりするぐらいくだらないことを考えて、全部過ぎ去った後に「伊集院、あの時、おれこんなこと考えちゃったんだよ」みたいな話を聞かせてください。
そういうくだらないことで心から笑える日が来ることを祈っています。



そして翌週、伊集院さんは面白く、くだらなく、馬鹿馬鹿しい話をしてくれた。
たけしさんが云うように被災地の人はまだ心から笑えないかもしれない。
でも、伊集院さんは多分それを承知でやっていた。
そう、心から笑ってもらうためではなくて、心から笑える日が来るためにやっているんだと思う。
そう考えるとなんだか胸が熱くなった。

たけしさんも昨日の「情報7Days」でやはりくだらないことをやっていた。
たけしさんと伊集院さん、云っている事は違うように聞こえるが実は同じだ。
きっと、その他の芸人の思いも同じだと思う。
いや、あるいは日本国民全員が。

私は被災地の人に贈る言葉を持ち合わせていない。
テレビで見聞きするメッセージを聞いていてもさほど心に響く言葉は無いように思う。
しかし、同じく先週の「伊集院光深夜の馬鹿力」で電気グルーヴのピエール瀧さんから被災地に贈る曲と言葉が紹介された。

私がこれまで聞いたメッセージの中でもっとも力が湧く言葉だった。
下記に紹介して、この稿を終えたい。

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今回の地震で被災された皆さん心からお見舞い申し上げます。
そして、現場で命を懸けて闘ってくれている皆さん。
本当にありがとうございます。

昨日は満月でした。

この曲はソウルフラワーユニオンが1995年の阪神大震災の直後、歌で現地の人を勇気づけようと神戸入りし、現地を周っていた時に作った曲です。
震災直後の状況を訥々と綴る歌なのですが、生きる勇気、命の強さを感じさせてくれるとても強い歌です。

どうにもならない時がある。
深い悲しみの底にある時がある。

しかし我々は強い。
そして必ずもう一度立ち上がる。
必ずです。

そう遠くない未来、また共に笑いあえる日々を約束して。


ピエール瀧

R-1ぐらんぷり2011感想

2011-02-13 00:14:09 | テレビ・芸能
気づけば今年も二ヶ月が過ぎようとしており、新年の挨拶もしていないことに気づいた。
ブログ更新の頻度を増やしますと約束したこともどうも果たせそうにない。

R-1ぐらんぷりの感想は去年はあび卯月日記だけに掲載した気がするが、今年はこちらにも掲載したいと思う。


さて、今年のR-1だが、ルールが大きく変更されて、勝負の方式がトーナメント方式になった。
私は以前のように点数で決める方法が良いと思うが、ネタがより多く見られるということは利点か。



▼キャプテン渡辺

自虐ネタを明るく爽やかに語る姿は好感が持てる。
ただ、ネタのクオリティがR-1のレヴェルに達していたかは疑問。
友人知人にお金を借りるということをネタにしていたが、駄目人間エピソードがもっとバラエティに富んでも良かった気もする。


▼山田與志(COWCOW)
山田さんは毎年こういうフリップ芸をやる。
私はあまり好きではないのだが、昨年よりクオリティが上がっていると思った。
とはいえ、笑いどころは特に無かった。
いや笑った箇所があった。
次の対戦でAMEMIYAとバッファロー吾郎の木村さんが対戦して、前者が勝った時のコメントだ。
「冷やし中華嫌です。あの肉団子みたいなお兄さんの方がよかったです」


▼AMEMIYA
飲食店の店先でよく見る「冷やし中華はじめました」や「東京ウォーカーに載りました」の裏にはこんな物語があったかもという発想から、その裏にあったであろう物語を歌にして唄うという発想は非常に良い。
惜しくらくは、その歌の内容が薄っぺらいことだ。
審査員の秋元康は「感動した。第二のトイレの神様になるかも」と誉めていたが、物語の起承転結がドタバタすぎてリアリティもなければ共感も出来ない。
発想は良いのに内容が悪くて残念という印象。
AMEMIYAさんは音楽の勉強は出来ているんだろうから、文学方面も研究することを御薦めしたい。


▼バッファロー吾郎 木村
いろいろな大賞を発表するネタ。
新人賞が「赤ちゃん」だったり最大都道府県大賞が「北海道」だったりするという。
流行語大賞の候補になった「工事多いと思ったら年度末やったわ」「俺らの時代の合宿こんなもんやなかったで」には大笑いしてしまった。
そして、総合的な(?)大賞は「矢口真里」。
この人選がいかにもバッファロー吾郎。
しかし、客はついてきていたのだろうか。
見ているこっちの方が不安になってくる感じもいかにもバッファロ吾郎だ。
また、間の取りすぎからかネタの数が少なかったのも気になった。
せっかく面白いのにもっと数を出して欲しかった。


▼ナオユキ
こういうサブカルっぽい雰囲気の芸人は好きだ。
なんとなくタモリ倶楽部にも出てきそうだし。
しかし、R-1の趣旨からはもっとも正統派の漫談だったようにも思う。
哀愁の漂う雰囲気がなんとも私好み。
ネタ中以外でもあの雰囲気のようでそれもやはり好感が持てた。


▼スリムクラブ真栄田
一番笑った。そして一番好き。
とにかく設定の作り方がハイセンスだ。
のっけから、空のペットボトルを差し出して「五分間殴らせるんで少しだけガソリンを分けてください」。
完全にやられてしまった。
言葉の選び方も絶妙。
「仕事ですか?湯飲みに中国人の子供たちが楽しそうに蹴鞠(けまり)をする絵を描いています」
こんなセリフなかなか出てくるもんじゃない。
面白さの重箱の隅をつついてくるような、つついちゃいけないようなところをつついてくるようなネタがスリムクラブの最大の魅力だ。
これからも応援したい。


▼佐久間一行
一回目の井戸のネタはよくわからなかった。
楽しさは伝わってくるが笑いには転化できなかった。
期待を裏切ることの連続で、意外性もあったが、笑いというとどうだろう。
歌自体はそのままNHK教育で使えそうなクオリティだったと思うけども。
が、二回目、三回目になるにつれ笑えてきた。
個人的には三回目が一番好き。
伏線もきちんと効いていて意外に丁寧なネタの作り方をする人だと思った。


▼ヒューマン中村
この人もナオユキと同じくサブカルの匂いがした。
が、ナオユキさんがVOWやみうらじゅんとかそっち系のサブカルに対し、こちらはクイックジャパンや小西康陽とかちょっとオシャレ系のサブカル。
ネタも個人的には大好きなのだけど、イマイチ審査員受けは良くなかったようで残念。
素人っぽい(大学生の学園祭の舞台に出た学生のような)感じが審査員的にはマイナスだったか。
ところで、ネタ自体は別にサブカルってことではなかったね。
いづれにしても、私は今後も見たい。


ということで、今年も一部辛口に評価。
お笑いを見ていて思うのは言わずもがなだが、人の笑いのツボはそれぞれだということだ。
自分が評価している芸人が一般には評価されなかったり、あるいはその逆だったり。
そういうとき、不満に思う反面、天邪鬼な私は密かに喜んでいる。