今回も☆は松さか子さんの裏解説(というか自解説)です。
では、4番不動都さん作の全短評、どうぞ。
☆不吉な作品になっちゃいましたねぇ。「13」のオン・パレードですよ。
☆正解者「13」名、誤解者「13」名。無解者もあと1人で13名になるところでした。
☆詰手数も5×「13」=65手。
☆そして極め付きは次の短評の末尾。
誤解者A―途中で盤面は同じだが持駒が違う局面が現れるのがおもしろい。6六で飛を
取った後、一旦5四の金を4四にずらすところがうまい。9一馬を同龍と取ってしまいそうに
なるが6四金の妙防がある。恐るべし、生物兵器・黒の十三番。非常に楽しい「宴」である。
☆そう。タイトルの『ボクハ更新サレマシタ』は、アニメ『狂乱家族日記』の登場人物・乱崎雹霞
(正式名称「黒の十三番」)のキャラクターソング(CV:広橋涼)から命名されたものなのです。
☆そんなわけで、更に記録を73手まで伸ばした改良案を創ってみました(本誌参照)。それ
でもやっぱり七「十三」手詰。エスペラントでいうと sep"dek tri" movoj なんですよね。
☆作意手順は54と、同金、45と、同成香、56歩、同成香、25飛、同銀、19馬、28飛、同馬、
同と、35飛、45角、同飛、同金、33角、44飛、同角成、同金、53飛以下同様で73手です。
☆それでは短評の紹介です。
加賀孝志―新人ではないでしょう。角対飛、飛対角の合駒を楽しむ双玉の味も十分で楽しめ
ました。
三宅周治―初入選でいきなりこの作品とはすごい!!
☆いや、申し訳ございません。詰将棋歴16年の中堅でして、新人ではないのですよ。
今川健一―作者は誰? 何の記録だろうね? 深くは考えないよ。お正月、御屠蘇気分で
解きました。
誤解者B―記録に挑戦なら本名を出して欲しい。不動都は作品名にしたいですね。
☆いや、申し訳ございません。本名を出さずとも「松阪市」と書いてあれば十分かと思い
まして。
誤解者C―作品名はどういう意味?
☆「都不動玉の記録が更新された」という意味です。あとはAさんの短評に書いてある通り
です。
竹中健一―これは面白い! かなり混乱しました……。
冬眠蛙―果てしない飛角交換のループに発狂寸前。解けてはいると思いますが、手順中に
同一局面があってもおかしくない状況です。大目に見て下さいね(笑)。
無解者D―91圭を取って詰みとは思うけど、途中からの変化についていけなくなった。
誤解者E―玉不動という条件が分かっているのに知恵の輪に似て難しかった。いったん
包囲網を崩して75飛の発見が鍵。
誤解者F―解答を書いていても頭が混乱して来る。2枚金の位置と飛の持駒の唯一の組み
合わせを見つけるのがパズルを解く鍵。
☆皆さん混乱されたようで、申し訳なく思っております。
☆誤解者にも好評でした(?)。
誤解者G―飛合、角合がそれぞれ6回も現れる詰将棋の面白さ楽しさ満喫の作品。素晴しい
です。
誤解者H―不動都玉の長手数記録なのでしょうか。それ以上に飛角を交互に持ち換えて
局面を打開していく手順自体が素晴らしい。
誤解者I―金の守備力のわずかな隙を衝く手順の綾が面白い。
占魚亭―飛角の華々しい応酬が圧巻。A。
須川卓二―不動玉の最長手数ですか? ばか詰のような手順ですが普通詰将棋での
実現に拍手です。看寿賞特技賞を差し上げたい気分。
☆ありがとうございます。そんな賞があればもらってみたいものです。
永島勝利―不動都玉の最長手数であることが作者名、タイトルから嫌でも分かる。いずれに
しても収束直前の粘りには感心させられる。
神谷薫―これはすごい! こういう発展が出来るとは作者の推敲の賜物でしょうか。よく
収束がついたものだと思います。
☆申し訳ございません。殆んど推敲などしておりません(きちんと推敲していたら、今更改良
案など出てきませんし)。しかも収束は完全に偶然の産物なのです。
誤解者J―長手数ですが意外とやさしい!(しかし乍ら、大いに楽しめました)
☆いや、残念。それは変化手順なのです。
誤解者K―不動都を意識したつもりですが。
☆残念ながら紛れに嵌まってしまいましたね。次回以降、頑張ってみて下さいませ。