2012年6月15日
宮古島市教育委員会
教育長 川満弘志 殿
宮古平和運動連絡協議会
共同代表 星野 勉
上地照子
沖縄県教職員組合宮古支部
執行委員長 池村博和
陸上自衛隊第15旅団音楽隊演奏会開催に反対する
申し入れ書
新聞報道によると、来る6月21日午後7時から宮古島市のマティダ市民劇場で、陸上自衛隊第15旅団音楽隊の演奏会「ふれあいコンサート」(以下「自衛隊演奏会」という。)が開催される予定とのことです。
私たち「宮古平和運動連絡協議会」は、「宮古の平和を守るため、軍事化・軍事利用に反対すること」を目的に運動をすすめている市民団体として、昨年6月11日に開催された同演奏会に対しても反対する旨の声明を発表したところです。
昨年は、宮古島市内の福嶺小学校と宮島小学校の2校で演奏会を行い、音楽隊は制服姿で、そのうえ「自衛隊採用試験案内」や銃器を持った訓練の様子などが印刷された「うちわ」を配布しました。学校教育の場で、このような自衛隊の宣伝をするような活動は教育の自主性、民主教育の面から許されないもので、私たちは強く抗議をしました。
この「自衛隊演奏会」は防衛省自衛隊沖縄地方協力本部が主催するものと思われますが、その目的は同本部が担っている主な任務である自衛官募集の広報活動の一環であることは、演奏会での「うちわ」の配布などにより明らかです。
そればかりではなく、先般行われた「PAC3」の宮古島、石垣島への配備が、陸上自衛隊配備の「地ならし」であったことは各方面から指摘されたことですが、「自衛隊演奏会」がこれと連動するまさに「宣撫活動」であると断ぜざるを得ません。
沖縄県民は太平洋戦争の体験と戦後67年間に及ぶ米軍基地から派生する様々な事件・事故等の体験から、基地や軍隊が存在することは決して住民を守ることにはならないということをよく
知っています。
沖縄県下では6月23日の「慰霊の日」を中心に、学校での平和教育をはじめ、全県民が「再び戦争をしないこと」を誓い合う時期です。このような時に「自衛隊演奏会」を開催することはもって
のほかです。よって私たちは、「自衛隊演奏会」に反対する立場から下記のことを強く申し入れします。
記
1 6月21日のマティダ市民劇場での「自衛隊演奏会」を取り止めるよう求めること。
2 宮古島市内の学校等で「自衛隊の演奏会」を実施しないこと。
宮古平和運動連絡協議会 連絡先
宮古島市平良字下里1046-1
電話 (0980)72-2774
陸上自衛隊第15旅団司令部・旅団長 友部 薫氏vへ同文の申し入れ書を郵送しました。
*去年の小学生と同じように、今年は福祉施設が狙われるのではないかと危惧している(普)