村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

たぼたぼと 蛙混み合ふ

2023-07-16 23:33:53 | Weblog

 北原白秋
たぼたぼと 
蛙混み合ふ 
日のさかり 
田岸は白き 
虎の尾のはな


暑かった今日
ちょっと出かける用事があった
あまりの暑さに
日中はやめて3時過ぎ
タクシーを呼んで出掛けた
1,600円
用事を済ませタクシーを呼んで
駅まで1,700円
ちょっと買い物をして
駅からタクシーに乗って500円で
家に着いた

3,800円かかったが
時間は1時間以内で済んだ

熱さもあり最近少し
疲れてぎみ
午前中はなにもせず
でかけるならタクシー
今日は
時間が優先だ

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夕顔の花噛む 猫や

2023-07-15 23:17:19 | 茶事 茶会 

夕顔の花噛む猫や余所ごころ 芭蕉

今日は茶事の水屋担当
今週の火曜日と同じ
森金さんの茶事だ

間違って
一時間早くお越しの
御客様がおられた、
後連客の皆さまがお揃いになるまで
用意の短冊にお歌でも、
と亭主が申し上げる
そうねと美しく首をかしげつ
和歌と俳句をサラサラ
水茎麗しく詠まれた
その様に感激
亭主が素晴らしいと申し上げると
「お茶の常識ですからね」
とのお言葉

初座
中立
後座

「茶事は二時を過ぎず

とは言うものの
今日のお客様は四名
懐石も一汁五菜
一日に一組の茶事ならでは
道具をご覧いただく時間も
ゆっくり取りたい
茶事ならではの一座建立
時間内に終わることは
目安であり
主客の関係や茶事の種類でも
大きく変わるもの
一番の目的ではないのでは
と思うが
さてさて
如何なものか

考えつつ 爆睡

いくつになっても
悩みはあるもの
それなりに省みて
改善できるものは改め
結局最後は
あきらめる
人はそれぞれだ
貴方はあなた
私はわたしの
良いと思う方向へ行けばよい
人生は短いのだから

友人から送ってくれた写真
都内の公園の燕の親子

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暮れをも待たぬ 朝顔の花

2023-07-14 23:02:04 | お勉強

 永縁
世の中の 
はかなきうちに 
はかなきは 
暮れをも待たぬ 
朝顔の花

永縁 ヨウエン
1048-1125 
平安時代後期の僧。

今日は
風姿花伝の勉強会

「幽玄」
「物真似」
「花」
15世紀はじめの世阿弥の書いた
能の理論書
風姿花伝
父観阿弥の教えをもとに
能の修行法・
心得・
演技論・
演出論・
歴史・
能の美学などの
世阿弥自身が悟り
会得したもの

明治42年まで
その存在すら知られてなかった
能に限らず今も通ずる
人生の指針であり奥が深い

どんな本も
ひとりではなかなか読まない
講義を受けつつ
味わうのみ

ほとんどは
三歩で忘れてしまうが
それでもよし

写真は
教室の窓からの
風に揺れてる
朝顔の花

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絽の羽織

2023-07-13 23:52:16 | 村雨庵 稽古 

迎火を焚いて誰待つ絽の羽織 漱石

今日は木曜稽古
午前9時からお昼まで
2名
午後に2名
間があいて
夜7時から3名
空いている時間は昼寝

今日も一日の過ぎるのが早い


お盆になった
お菓子やさんからの主菓子は
練りきりの鬼灯ホウズキた

お盆はご先祖様の魂が
帰ってくる。
その時に目印になるのが、
迎え火や盆提灯の灯り。
ほおずきのその色と形から
盆提灯のように見え、
お盆に飾られる。
と。

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ひととせにひとよとおもへど

2023-07-12 23:27:04 | 村雨庵 稽古 

 紀 貫之
ひととせに
ひとよとおもへど
たなばたの
あひ見む秋の
限なきかな


今日は
お弟子様のおうちで
七亊式の稽古

まずは簡単な
炭付花月
濃茶付花月
平花月
大勢でワイワイ賑やか
お稽古も楽し

写真は
広重の名所江戸百景
市中繁栄七夕祭

歌川広重(初代)画 
安政年間
(1854~1860)刊 

7月7日の七夕の行事を扱った作品です。
種々の飾り物をつけた葉竹が
家々の屋根に高々と立ち並び、
風にゆらぐ情景は、
現在の東京の
規模の小さな七夕祭とは
だいぶ趣を異にしています。

 江戸時代、
江戸の町では、
7月7日の前日未明から、
家々の屋上に
七夕竹を立てる風習がありました。
そのため七夕前になると、
市中には笹竹売りの呼び声が響いたと言います。

竹には短冊のほかに、
様々なものが飾られましたが、
家や町ごとに
様々な趣向を凝らした飾り物が
作られたそうです。

 この絵にあるように
短冊竹に盛大に飾られた
瓢箪、西瓜、大福帳は、その7日の夕方には取り払われて、
川や海に流されます。
ほんの1日のみ
江戸の町を彩る行事でした。
 またこの日は
学問の神様・菅原道真を祀る
北野神社の神事にちなんで、
字が上手になるよう
願いを込めた
「硯洗い」
が子供たちによって行われる
日でもありました。


ネットに出ていた
七夕は秋の季語
旧暦の七夕祭
風情があるねぇ

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暑さの果や雲の峰

2023-07-11 23:40:10 | 茶事 茶会 

かたまりし暑さの果や雲の峰 千代女


今日はお弟子様の茶事で
水屋に入る

予報通り
いや、予報以上の暑い一日
お客さまは
夏の着物を涼しげに
お召しである
帯との取合せも
お一人お一人の個性が際立ち
なんとも素敵な風情だ

でもでも
いくら絽だからといっても
何枚も重なる着物
冷房がある屋内は凌げても
道中は避けられまい

外出は避けるように
と言われている日中に
しずしずと
お出まし下さるのだから
申し訳ない

日本の家屋は
夏をいかに涼しく
過ごせるかに重きをおいて
建てられるというが

お見えになるまでの交通機関やら
道中を見渡せば
コンクリートとか
アスファルトの
人工のものばかり
暑さは
さぞかしと推量される

御客様のお一人が
保冷剤入りの小さなスカーフを
首にまかれていた
それがちょうど着物の半襟の内側に
もうひとつの襟のように重なり
違和感が全くない
色も薄い水色と白の市松で
とてもお似合い

どこで買ったのかと
盛んに聞かれて
買ったものではないと
小耳に挟んだ
欲しい私も

写真は
七夕の食事会
緑たっぷりの
ふくもとの庭だ

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わびてすむ

2023-07-10 23:13:05 | Weblog

 大江千里 オオエノチサト
わびてすむ
宿に光のくれゆけば
吹く風のみぞ
とざしなりける

大江千里 オオエノチサト
(850ころ―905ころ)
平安前期の歌人。
参議従三位音人(おとんど)の三男。
父音人は阿保親王の落胤と考えられ、
在原業平・行平は千里の叔父にあたる。
大江家は菅原家と並ぶ学問の家であり、
彼自身大学学生の出身であるが、
千古(ちふる)(弟)や
朝綱(あさつな)、
維時(これとき)(甥)
に比して
詩人としての評価は劣り、
不遇な官途に甘んじた。

903年(延喜3)兵部大丞(ひょうぶたいじょう)を極官とする。
反面、
「是貞親王家歌合(これさだのみこのいえのうたあわせ)」
「寛平御時后宮歌合(かんぴょうのおんとききさいのみやのうたあわせ)」に出詠し、
宇多帝からは古今の歌の
類聚を委嘱されて
『句題和歌』を献上するなど、
歌人としての声望は高いものがあった。

今日は暑かった
お昼
○○研究会へ向かったが
暑いのなんの
地面の照り返しが
ジリジリと
焼けるよう

勉強は疲れる
行くだけで疲れてしまい
帰っても何もせず
ゴロゴロ 寝て
一日が終わった


写真は
ふくもとのお菓子
銘は「天の川」

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苔清水

2023-07-09 23:14:38 | 茶事 茶会 

いづちよりいづちともなき苔清水 蕪村

今日は
お弟子さまの秋さんのところへ
お茶事の指導

まずは
お魚を下ろす

イサキ
カマス
それからだしをとり
お米を研いで
懐石を準備

亭主と水屋に分かれ
正午茶事

長時間になったが
結構達成感があったのでは
ないですか

写真は道具畳

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逢ふことの 絶えてしなくは

2023-07-08 23:25:33 | お勉強

 中納言朝忠
逢ふことの
絶えてしなくは
なかなかに
人をも身をも
恨みざらまし

今日は朝日カルチャー
時間は10:30からなのだが
朝ごはんをゆっくり食べたいと思うと
時間が足りないらしく
最後は大忙しで
支度して出掛けた

藤原 朝忠
フジワラノ アサタダ
延喜10年(910年) ~康保3年12月2日(967年1月15日)
平安時代中期の公家・歌人。
藤原北家高藤流、
右大臣・藤原定方の五男。
官位は従三位・中納言。
土御門中納言
または
堤中納言と号する。
小倉百人一首では
中納言朝忠。
三十六歌仙の一人。

写真は
ふくもとの庭

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たつことやすき夏衣かな

2023-07-07 23:13:17 | 食事会

 慈円
散りはてて 
花のかげなき 
このもとに 
たつことやすき 
夏衣かな

 今日は食事会
美味しいものを食べることは
即 しあわせ 

お仲間と何も気にせず
お喋り
これ 
癒される

写真は
ハモの煮物椀
細かい蓴菜ジュンサイ

細長いいんげん豆が
煮物椀に入ってた

細いいんげんの名前は
「サーベルいんげん」と教えて貰う

サーベルいんげんは、
丸さやでごく細く、
長さが13〜15cmと短いのが特徴。
80年代に普及し始めた。
と。

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イワツバメ

2023-07-06 23:20:55 | Weblog

岩燕
飛交う岩間
音とどろ
清く涼しく
夢もさめなず

今日は木曜稽古
掛けものは
滝の画賛
筆者は大谷尊由だ

掛物は
大谷尊由の滝の画賛

大谷尊由 おおたに-そんゆ
1886-1939 
明治-昭和時代前期の僧,政治家。
明治19年8月19日生まれ。
大谷光尊の4男。
大谷光瑞の弟。
浄土真宗本願寺派。
日露戦争では清にわたり,従軍布教にあたる。
明治43年同派執行長,
大正9年管長事務取扱となる。
昭和3年貴族院議員。
第1次近衛内閣の拓務相。
のち内閣参議,北支開発総裁をつとめた。
昭和14年8月1日死去。54歳。
京都出身。文学寮(現竜谷大)卒。号は心斎。

今日は木曜稽古
掛けものは何度もかけたことがあるゆま

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夏衣

2023-07-05 23:27:53 | 村雨庵 稽古 

 紀貫之
夏衣 
薄きかひなし 
秋まてば 
木の下風も 
やまず吹かなむ

今日は水曜稽古
宗旦木槿が咲き始めた

稽古のため
眉風炉と道庵面取風炉の
灰形をつくる

まずは灰をふるう
炭をした後の
消し炭や灰などふるう
40目か30目などで荒くふるい
灰の固まったものはいれると灰が黒ずむので
入れない

風炉の灰は水で洗うのは
灰を買ったはじめの一度のみ
水で洗う

バケツに入れて水を加え
撹拌して上澄みのよごれを捨てる
灰を乾かしふるっておいておく

あとは毎回炭をつぐ事で灰に火が入り
毎回ふるいでふるい空気をふくませる

篩フルイは
風炉は80目
炉は40目

あした木曜日も灰型
心落ち着けて
地道に作ろうっと

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墨画竹

2023-07-04 23:37:47 | お勉強

絹団扇キヌウチワ墨画ボクガの竹をかかんかな 漱石

今日は読売カルチャー
茶話指月集を勉強中

茶話指月集は
藤村庸軒が師の元伯宗旦の
茶話を聞き書きしたものを、
久須美疏安が
編纂した茶書。

元禄14年(1701)に2巻2冊として刊行。

宗旦の話として、
利休の茶の湯や逸話が多くおさめられ、
江戸時代中期における
代表的な茶書の1つ。
とある

今日は天王寺屋津田宗及と利休のはなし
信長に良い茶入は無いかと訪ねられ
大文字屋の茶入を紹介した
信長は喜んで茶入を手にし
大文字屋へお礼を過分に与えたという
大文字屋は
信長へ口添えしてくれた
利休に感謝して
お礼の品々を届けたが
利休は一切受け取らなかったという

揺らがぬ
強い信念があったのだろうが
貰っておけばよいのにね
とわたしは思った

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今宵来む

2023-07-02 23:51:59 | お勉強

 素性法師
こよひこむ
人にはあらじ七夕の
久しき程に
待ちもこそすれ

今日は朝日カルチャー
講義の最後には
季節の生菓子とお薄を頂戴する
今日のお菓子は
虹かな と思った

六月に千草庵が届けてくれたお菓子のなかに
銘「梅雨の晴れ間」として
虹を表したお菓子があった

虹は
外側から順に
「赤・橙・黃・緑・青・藍 ・紫」らしいが
今日のお菓子をみて
隣の席のサコ様は
「七夕ではないですか」とつぶやく

ぞれ正解だ
陰陽五行思想で
万物は
「陰・陽」の二気と

「木・火・土・金・水」の五行で成り立つという考え
五色とは青・赤・黄・白・黒

七夕には
五色の糸を飾る

その七夕とは
中国から伝わった織姫と彦星の伝説や、
「乞巧奠(きっこうでん)」と呼ばれる
星祭りのほか、
乙女が着物を織って棚にそなえ、
神を迎えて秋の豊作を祈り、
人々のけがれを払うという
日本古来の行事「棚機(たなばた)」など、
さまざまな行事や伝説が組み合わさって、
現在の七夕が成り立っている

「乞巧奠」は、
五色の糸を使う
「願いの糸」を竹竿の先に飾って星に祈ると、
3年の間に願いが叶うとされるもの。
色と意味は、
▽青=「徳を積む」
▽赤=「父母や祖先への感謝の気持ち」
▽黄=「信頼」
▽白=「義理や決まりを守る」
▽黒=「学業の向上」
平安時代には宮中や貴族の間で
行われるようになった
 
笹や竹を使うのは、
まっすぐに伸び、
生命力にあふれている
神聖な植物とされ、
厄除けの力があるから 

という

いろいろ複雑で七夕のこと説明しにくい

 

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七月のかぜ

2023-07-01 22:32:17 | 茶道具、古美術、骨董

 若山牧水
放たれし 
悲哀のごとく 
野に走り 
林にはしる 
七月のかぜ

朝5時10分に目が覚めて
ちょっと早いから
また寝た
何時かなと
見ると
時計は8時42分
待合せ時間は9時23分のはず
間に合わないか
朝ごはんは食べられず
タクシーを呼べば
余裕で着いた待合せ

今日はいつもの銀座の古美術店へ
一緒のお弟子様は二点お買上
私も今までは手の届く
小さいものを買っていたが
もう
買わない
と今は決めてる


朝ごはん抜きのお腹で
不二家でランチ
三人でシェアして満腹

タクシー拾って近いけど
出光美術館へ
「尾形乾山生誕360年
琳派のやきもの ―響きあう陶画の美」
2023年6月10日(土)~7月23日(日)

さらりと眺めて
タクシー
東京美術倶楽部正札会へ
集中して 茶道具探す
お弟子様希望のもの
二点お買上
タクシーで新橋
いつもの喫茶店でケーキセット

銀座→不二家→出光美術館→正札会→新橋

買い物しないと
全くつまらないが
片付けの最中、なるべく捨てる
物は増やさない
と口ずさむ

写真は不二家の昼食

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