村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

四十一帖・幻

2019-11-17 20:20:05 | 源氏物語五里霧中
幻 マボロシ
(源氏52歳正月から年末)

紫の上亡き後の源氏の一年を
四季の風物を主として叙情的に描く。
年末に源氏は出家の意志をかため、
女君たちとの手紙を焼き捨てる。
(ウイキペディア源氏物語あらすじヨリ)

幻マボロシの帖の次は
雲隠クモガクれ
帖の名前をひとつずつ数えると
幻は四十帖
雲隠れは四十一帖
源氏香では
雲隠れを入れず
若菜を
上下のふたつに分けている
今回はその源氏香に倣ナラい
帖の番号をつけた
源氏物語は三部にわかれ
次の雲隠れで二部を終える

今日は晴れ
このような日を
小春日和と言うのだろうか
写真は買ったばかりの本
尊敬する先生の歌集だ
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四十帖・御法

2019-11-16 21:54:35 | 源氏物語五里霧中
御法 ミノリ
(源氏51歳春から秋)

「若菜」の大病から
紫の上の健康は優れず、
度々出家を願うが
源氏はこれを許さず、
紫の上はせめて仏事によって
後世を願う。
春から秋に掛けての、
六条院最後の栄華と
紫の上の病状が描かれる。
秋、紫の上は病死し、
源氏は深い悲嘆にくれる。
(ウイキペディア源氏物語あらすじヨリ)


悲しい帖だ
人も動物も植物もなにもかもに
永遠はない
生まれたら必ず死する
林檎も蜜柑も青々しい時から
張り切って瑞々しい盛りがあり
やがて萎シオれ縮チヂみ枯れる
誰もがそれを知ってはいるが
わが身に老いや病とか
死がやってきたとき
まさか自分がと思うだろう

永遠にあるつもりの茶の会
八王子の美ささ苑や
湘南の茶事の会も
また月に一度の茶の稽古
みな今年 終わる
今までのその日その時が
まさに一期一会だったと
そんなことを凛さんと電話で話した


写真はゆうパックに付いていた切手
あまり見たことのない金額と紅葉の絵だ
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三十九帖・夕霧

2019-11-15 21:52:48 | 源氏物語五里霧中
夕霧
(源氏50歳秋から冬)

秋、想いを抑えきれない夕霧は
人目を忍んで落葉の宮に意中を明かすが、
彼女はこれを受け入れない。
しかし世上による両人の噂は高く、
落葉の宮の母御息所は
これを苦にして病死してしまう。
落葉の宮はいっそう夕霧を厭イトうが、
夕霧は強引に彼女との契りを結び、妻とする。
雲居雁は嫉妬のあまり
父・致仕太政大臣(かつての頭中将)の元へ帰って、
夕霧の弁明をも聞きつけない。
末尾に夕霧の行末とその一門の繁栄が語られる。
(ウイキペディア源氏物語あらすじヨリ)


源氏物語は
なんといっても
世界最古の 長編小説
70年間の 王朝物語
和歌は 800首弱
登場人物は 500名近く
それも位によって
名前が変わったりするのだから
難しい わけだ


今日は明るい良い天気
九月に予約した歯医者へ
入院の前に必ず歯医者へ行き
虫歯とかを治しておかないと
手術のさい口から管を入れることもあり
それに歯周箘などがついてしまうと
何年も経ってからどこかで悪さをするからと
怖い話しの説明を受けた 
いざ調べると虫歯があり
治療し仮のかぶせをして
退院予定の十月末に予約をしたが
退院が伸びたので
今日になった
予定は
あくまでも予定だった
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三十八帖・鈴虫

2019-11-14 22:50:38 | 源氏物語五里霧中
鈴虫
(源氏50歳夏から秋)

夏、出家した女三宮の持仏・開眼供養が行われる。
秋、その御殿の庭に鈴虫を放って、
源氏らが宴を行う。
その夜、
秋好中宮が死霊となって苦しむ
母・六条御息所の慰霊のため
出家したいと源氏に打ち明けるが、
源氏はこれを諌める。
(ウイキペディア源氏物語あらすじヨリ)

出家した女三宮の持仏・開眼供養
持仏とは自身の守り本尊
女三宮の持仏は白檀で造られ
普段身につける持経は
宮中の紙漉スきの専門職司人ツカサビトを召して
造らせた紙に光源氏自らが写経したもの
持仏堂がまだ出来ていないので
女三宮の普段暮らす寝殿の居間を
急拵えの仏間とし荘厳する
部屋にはあちこちに火取り香炉が置かれ
香が焚かれていたが
光源氏は女房達に注意をした

室内に薫りをくゆらす空薫物ソラダキモノとは
どこから薫っているか
わからないように
そこはかとなく薫ってくるのが良いのだ
富士山のようにもうもうと
煙りが立ちのぼるのは良くないねと

源氏物語には香りの場面が良く登場する
平安貴族の生活に
こうまで香が欠かせないものだとは
想像以上
香道を習っていたときは毎週必ず
六国の聞香をした
茶道では炭手前や七事式など
香は欠かせない

写真は今日の主菓子
「木枯し」

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三十七帖・横笛

2019-11-13 22:57:33 | 源氏物語五里霧中
11/11横笛
(源氏49歳春から秋)

秋、柏木の一周忌が営まれる。
落葉の宮の後見をする夕霧は
その礼として宮の母から
柏木遺愛の横笛を贈られるが、
その夜、夢に柏木があらわれて、
自分が笛を贈りたいのは別人である
(薫を示唆)と言う。
夕霧は源氏にこのことを相談するが、
源氏は言を左右にして
はっきりと答えないまま横笛を預かる。
(ウイキペディア源氏物語あらすじヨリ)

横笛
巻名は夕霧の歌
「横笛のしらべはことにかはらぬを
むなしくなりし音こそつきせぬ」による。
柏木遺愛の横笛が
人から人へと渡って
光源氏に届くまでを書く。


今日は
村雨庵の水曜稽古
午前中は手術した病院へ
午後二時からのお稽古
お試し中のお弟子様
来月茶事をするお弟子様
のんびりお稽古
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残火の茶事

2019-11-12 23:33:48 | 茶事 茶会 
源氏物語はちょっとお休み
今日は茶事に出掛ける
残火の茶事だという

寄付で掛け物を拝見し
露地に出て腰掛へ

腰掛で汲みだしを頂戴し
迎付を受け席入す
今日は手術して五十日くらい
正客を賜るが
まだ躙り口から入れないので
初めての体験
貴人口より席入
ご次客の足を怪我されている
想忘庵様と二人


床に軸が巻いてあり
正客の私が掛ける
それが決まりのようだ
連客一同は掛物から道具畳へ
常のように拝見
亭主と挨拶し
初炭が始まる
正客必ず「お流れ拝見」と炉に寄る
亭主は釜にカンを掛けると
すぐ釜を水屋に下げ
ふかし釜にする
亭主は炭をつぐ
客らは炭のお流れを拝見し
いつものとめ炭が入っても
ふかし釜がかかるまで
炉に寄っているのは
残り火の茶事ならで

帰りに香合を引き
拝見し挨拶
そののち吸物八寸
菓子椀に椎茸と干し柿
炙り昆布
頂戴して
中立する
腰掛へ待つと
銅鑼ひとつ打ち残して迎付
後入
床は双荘モロカザリ
床柱の花釘に花が掛けられている
道具畳には水指と茶入
濃茶が始まる
茶入茶杓仕服を拝見中に
亭主は炭斗を持出し後炭
拝見した三器の問答の後
座布団
煙草盆
干菓子器
薄茶をゆるゆると頂いて
薄器と茶杓拝見中に
小さい桑炭斗を持出されて
炭をつぐ
拝見の挨拶
常のように送礼の挨拶をし
露地へ
亭主は躙り口から無言で見送り
客らは寄付へ戻り
残火の茶事は終わった

炉の茶の時にする茶事で
佐々木三昧の「茶事」に載っている

知らないことが
まだまだ沢山ある
久しぶりの茶事
無事に済み安堵したが
主菓子が出なかったそのせいか
帰りには皆でいつもの喫茶店へ
全員モンブランのケーキセット
食べたらホッとした
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「葉守ハモリの神」

2019-11-11 21:09:48 | 古筆
カシワは落葉樹だが、
秋に黄葉し葉が枯れても
翌年の春に新芽が芽吹くまで
葉が落ちることがない。
そのため冬季の強風を防ぐ効果を果たす。
葉には芳香があり、
さらに翌年に新芽が出るまで
古い葉が落ちない特性から
「代が途切れない」縁起物とされ、
柏餅を包む

柏の木には樹木の神
自然を守る「葉守の神」が
ついていると言われている
特別の木のようだ


今日は
退院して一週間め
初めて電車に乗り
渋谷まで出掛けた
写真は渋谷駅からの
スクランブル交差点

月に一度の研究会へ
長時間は無理なので
ご挨拶の後は講義を受けず
早めに帰る
何事も少しずつ
ほどほどにと 思って
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三十六帖・柏木

2019-11-10 20:27:59 | 源氏物語五里霧中
柏木
(源氏48歳正月から秋)

年明けて、女三の宮は男の子・薫を生む。
が、柏木は病篤くして亡くなり、
女三の宮も罪の意識深く、
また産後の肥立ちの悪さから出家してしまう。
源氏は薫出生の秘密を
守り通すことを決意する。
一方で柏木に後事を託された
親友・夕霧は、残された柏木の
妻女・二宮(落葉の宮)を見舞ううちに
彼女に惹かれてゆく。
(ウイキペディア源氏物語あらすじヨリ)

柏木とは柏木の当時の官が
「右衛門督」だったから
「衛門府」→の異名が「柏木」

柏木は死こそ
救いだと 信じ込む
全て許され逃げられるからと
睨ウトまれている光源氏とは
生きて真向かう事は出来ない
恋する女三宮とも添えない
柏木は思う
自分はいつも高望みをしてきたけれど
出世のことも結婚も
思うようにはいかなかった
今回の不倫も自分が招いたのだが
苦い物思いとなって
病んでしまったのだ
と悔やむが
客観的に見たらどう

柏木は頭中将の嫡男
家柄も文句ない
笛の名手
ハンサムな知識人で
優雅才能ある貴公子
惜しい

今日は
即位祝賀パレード「祝賀御列の儀」の
テレビを観ていた
そして
令和元年十一月場所
九州場所の初日
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三十五帖・若菜 下

2019-11-09 19:25:01 | 源氏物語五里霧中
若菜 下
(源氏41歳3月から47歳12月)  
朱雀院スザクイン五十の賀に際して
女楽オンナガクが催モヨされ、
源氏は女三の宮オンナサンノミヤに琴を教える。
女楽の直後、
紫の上が病ヤマイに臥フし、
源氏はその看護に余念がない。
その間に柏木はかねてよりの想いを遂トげ、
女三宮を懐妊させてしまう。
柏木が女三宮に送った手紙を手にして
事情を知った源氏は、
懊悩オウノウする。
一方で源氏の遠まわしな諷諌フウカンに、
柏木は恐怖のあまり病を発し、
そのまま重態に陥オチイる。
(ウイキペディア源氏物語あらすじヨリ)


若菜とは初春に採れる葉菜類ヨウサイルイのこと
この時代は四十歳の祝いを
今の還暦のように節目として
盛大にするらしい
平均寿命も短く四十歳は初老の時
長寿を願い若菜を食する
柔らかく若々しい緑の若菜で
若さを取り戻そうと祝う
確かにビタミンも多く
若くなりそう
今も変わりないだろう
病院食には生野菜は殆ど出なかった

写真は洋梨 ラ・フランス
ひとつ食べた
松濤美術館へ行くつもりだったが
無理をせず録り溜めたビデオを観て
ゆるゆると一日を過ごした
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三十四帖・若菜 上

2019-11-08 20:37:48 | 源氏物語五里霧中
女三宮オンナサンノミヤ降嫁 コウカ
若菜 上
(源氏39歳冬-41歳3月)

源氏の四十歳を祝い、
正月に玉鬘タマカズラが若菜を献じる。
一方で朱雀院スザクインは出家シュッケに際して
末娘女三宮の行末を案じ、
これを源氏に嫁がせる。
紫の上の憂慮はひとかたならず、
源氏自身もほんの少女にすぎない彼女に対して
愛情を感じられないが、
兄帝の皇女を無下には扱えない。
秋、源氏四十の賀が盛大に行われる。
さらに翌年の春には
明石女御が東宮の子を出産し、
源氏の権勢はいよいよ高まりつつあるが、
その陰で、六条院の蹴鞠ケマリの催しに
女三の宮を垣間見た内大臣の子息・柏木は
彼女への密かな思慕をつのらせるのであった。
(ウイキペディア源氏物語あらすじヨリ)

空白部分 編集
(源氏41-47歳)
 「若菜」の上下のあいだには七年分の空白がある。
そのあいだに冷泉帝が退位し、
今上帝(朱雀帝の子)が即位。
明石女御の子は東宮となっている。
(なお「若菜」を上下に分けるのは
後代の帖立てで、
本来は一巻とされる。)
ようだ
でも源氏香では若菜を上下に分け
雲隠れの帖を数えていないので
今回は源氏香に添わせて
帖の番号をつけた

写真はお見舞に頂戴した「元気の素」
とびきりの黄色に
熱いお湯と蜂蜜で飲む
間違いなく元気が出る
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三十三帖・藤裏葉

2019-11-07 22:15:41 | 源氏物語五里霧中
藤裏葉 フジノウラハ
(源氏39歳3月から10月)

夕霧と雲居雁クモイノカリの結婚を
遂ツイに内大臣が許し、
明石の姫君は東宮トウグウ(朱雀帝の子)に入内ジュダイする。
さらに冷泉帝は翌年が源氏四十の賀であることを知って、
彼を准太上天皇に進める旨を勅する。
冬、冷泉帝が六条院に行幸し、
源氏の栄華はここに極まる。
少年の日、高麗の人相見が彼に告げた
「その身は帝王にあらず、臣下にあらず」
という予言は見事に的中する。
(ウイキペディア源氏物語あらすじヨリ)

源氏物語は三部に分かれていると言われ
その一部は桐壺からこの帖まで
三十三帖藤裏葉は
光源氏の栄華はここに極まりで
ハッピーエンド
一部の最終帖である

三月二十日伏見の極楽寺にて
亡くなられた内大臣の母の大宮様の法要が始まる
雲居雁にと夕霧にとって祖母にあたり参加をした
その最中 急に雨が降ってくるや
供養の法要終了もそこそこに
皆々急いで 散り散りに逃げだす
高価な絹の衣装は雨に 弱い
その頃の植物染料はまだ色の定着が未熟で
濡れると色落ちする
男性の襟回り袖口は糊付してあり
衣装も糊で張りをつけている
雨は厳禁なのだ

四月に内大臣家の藤が咲き
藤の宴を披く
内大臣が雲居雁に変わって
夕霧に送った和歌
源氏物語巻名和歌でもある
「春日さす 藤の裏葉のうらとけて
君し思はば 我も頼まむ」
内大臣

後撰和歌集の男性の求婚受ける女性の歌であり
当時は「藤裏葉」は→「結婚の承諾」の意味
平安時代の貴族間では共有されていた言葉だったそうだ

今日は昨日に続いて
村雨庵の木曜稽古
九月の美ささ苑の茶会の後
お稽古はお休みしたので
ずいぶん間が経ってしまい
お弟子様は誰とでも懐かしい気がする
釜を炉にかけるのに
こんなに筋肉を使うとは
大臀筋が筋肉痛だ

写真は京都国立博物館で開催中のカタログ
行けなかったので 送って貰った
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三十二帖・梅枝

2019-11-06 22:48:01 | 源氏物語五里霧中
六条院の完成と栄華
梅枝 ウメガエ
(源氏39歳春)

明石の姫君の入内が近づき、
源氏は贅ゼイを尽くした準備を整える。
その一環として名香メイコウの調合が
ひろく諸家に呼びかけられ、
梅の咲く春のある日
薫物合タキモノアワセが行われるのだった。
晩春、明石の姫君の裳着モギが盛大に行われる。
(ウイキペディア源氏物語あらすじヨリ)


今から十五年以上前だが
香道を習い始めたとき
先生から
源氏物語の梅枝のお話しがあった
源氏物語に書いてあるように
平安時代からお香は使われていたと

明石の姫君の裳着モギと東宮姫トウグウヒ入内ジュダイの
まず第一の支度シタクとして
薫物タキモノ作りをする
今の練香ネリコウのようなものをつくるのだが
六条院の姫君達に薫物タキモノをつくらせ
のちに
薫物合タキモノアワセをする
結果
黒方クロボウは朝顔の姫君
侍従香ジジュウコウは光源氏
梅花香バイカコウは紫上
荷葉カヨウは花散里ハナチルサト
明石の君は百歩香ヒャクブコウを
それぞれ良しとされた

光源氏は審査をした蛍兵部卿宮ホタルヒョウブキョウノミヤに
「八方美人だね」と言ったとある
どの時代にも忖度ソンタクはあるようだ

香木は全て輸入品
中国経由で輸入されるが
香の薫りは
始めは香木としての唐様カラヨウの薫りだったが
平安時代には工夫され
薫物タキモノとして練香のようになり
薫りも和様ワヨウへ変化したと
源氏物語文学セミナーの先生のお話しだ

その頃すでに
六種ムグサの薫物タキモノがあったようだ
代表的な薫物タキモノ・六種類の総称。
・春の梅花バイカ
・夏の荷葉カヨウ
・秋の菊花キッカ
・冬の落葉ラクヨウ
・侍従ジシュウは秋だが
 主たるものに従うと言う慎ましき薫り
・黒方クロボウは冬
または儀式用
と聞いた


今日から村雨庵の茶の稽古が始まった
まだ入院生活が染みているようで
朝七時には起き
動き始めた
午前中にお菓子屋さん
それと大工さんが来た
先日の台風で木戸が後ろに傾き
蹲ツクバいの垣根も酷い状態で
修理が必要なのだ
台風のあとの散らかりようと
草木は刈ったものの
九月末から出入りのない露地は荒れ放題
その寂しさは自ずと出ているが
何事もこれからだ



写真は
稲穂神
美しいお顔だちの
お年を召した男神
良いことがありそうな
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三十一帖・真木柱

2019-11-05 21:29:55 | 源氏物語五里霧中
真木柱
(源氏37歳冬-38歳11月)

秋の末、かねてより
玉鬘に想いをかけていた髭黒大将が
女房の手引きにより、
玉鬘と強引に関係を持つ。
源氏や冷泉帝の落胆は言うまでもない。
玉鬘に夢中の髭黒はもとの北の方や
彼女との子供たちをまったく顧みず、
怒った舅・式部卿宮は娘と孫を引き取ると決める。
姫君は父との別れを悲しんで歌を詠み、
真木の柱の割目に挟んで残すのであった。
翌年の秋、玉鬘は髭黒の子を生む。
(ウイキペディア源氏物語あらすじヨリ)

髭黒の姫君は父との別れを悲しんで歌を詠み、
真木の柱の割目に挟んで残すのであった。
黒の娘が詠んだ和歌
「今はとて宿かれぬとも馴れ来つる
 真木の柱はわれを忘るな」

真木の柱とはひのきの柱
わが家の柱にもビィーンと裂け目が入ってる
一本の木で出来ている柱は
いずれ年と共に亀裂が入ってしまうので
予め割れ目をいれておくのだと
建築の人にいわれたことがある
柱の割目に手紙を挟んでとは
平安時代からすでに柱に
予め割れ目を入れてあっただろうか

髭黒の北の方は
玉鬘に会いに行く髭黒の衣装に
香を焚きしめていたが
と急に北の方はその香炉を
髭黒に投げつけた
回りはもうもうと灰かぶり
衣装も焦げたという
心の中に溜まった鬱憤が
形として表れたのだ
発散しないと
心も体も病むのだ
私も溜めない
厭なことはしない

写真は今朝の夜明けの空
ご心配お掛けしたが
今日お昼頃無事に退院した
入院中の友達や看護師さん
リハビリの先生達
強くじっと手を握りしめサヨナラした
仲良くなると
別れが辛い
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三十帖・藤袴

2019-11-04 18:41:42 | 源氏物語五里霧中
藤袴
(源氏37歳秋)
秋、内大臣の母・大宮が物故し、
孫にあたる夕霧や玉鬘らは服喪する。
玉鬘入内の噂が高くなるにつれて
求婚者たちの思いは乱れ、
玉鬘の出自を知った夕霧も
藤袴一枝を御簾に差入れて
彼女に意中をあかす。
(ウイキペディア源氏物語あらすじヨリ)

藤袴は匂宮が好んだ花
華やか匂宮には不似合いな気がするが
「香をたきしめた袴の姿」と見て
秋の花の代表の萩には目もくれず、
この花を好んだとのこと
また
薫君は生まれつき体から
良い香りがする青年ゆえ、
藤袴を手に取ると余計に
香りが立ち上がったといわれた
萩が愛でられる中
藤袴はその形と色から名づけられ
特にその香り好んで庭に植えたという

今晩眠れば
明日は退院

写真は今日の夕方の空

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二十九帖・行幸

2019-11-03 19:48:18 | 源氏物語五里霧中
行幸
(源氏36歳12月-37歳2月)

冬、大原野の行幸で
玉鬘に執心する冷泉帝を垣間見た彼女も、
にくからず思う。
源氏は内大臣に真相を打ち明け、
入内に向けてまずは玉鬘の
裳着モギ(古代女性の成年式)
を行うことを話し合う。
年明けて春、
玉鬘は裳着を行い、
内大臣と親子の対面を果たす。
(ウイキペディア源氏物語あらすじヨリ)


特に天皇の鷹狩りに行くことを
野の行幸
大原野へ出掛けるので
大原野行幸という
鷹狩りのシーズンは冬
狩りは王者の象徴を示すもの
その時には宮中の誰もが参加するのだが
光源氏は物忌みで不参加だった
差し入れにお酒や果物を届けると
冷泉帝からは狩りの獲物として
雉子一枝が返された
雌雄の雉子を木の枝に付けたもののようだが
昔から差し入れやお返しがあったのだと
知ると面白い


今日は護国寺で知人が茶席を持つ
お電話を頂いたが入院中で行けず
森金さんとサカチカさんが参加した
帰りに寄ってくれて
おもたせの卵の殻のプリンでおやつ


昨日夜十時半に薬をのんで
玉置浩二の田園を聞きながら眠った
朝は六時
窓のカーテンを開け
しばし朝のたなびく雲をみながらぼーっとしてる
今朝は縫い物をしよう
着替えの衣類を包んでる風呂敷
昨年と同じ虎屋の風呂敷
一方の端のミシン縫いがほどけてしまった
赤い糸でぽつぽつ縫った
一応完成


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