村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

秋の露

2019-09-11 23:01:56 | 村雨庵 稽古 
今日の掛け物は
中院道村の短冊

秋祝言
おきそふも
芝のみぎりの秋の露
君のかさねむ
千代の数かも
 通村

中院通村ナカノインミチムラ
江戸前期の公卿。
通勝の子。
初名は通貫、
のち十輪院と号する。
参議を経て権大納言に任じられ、
正二位・内大臣に至る。
また武家伝奏・中宮権大夫にも補された。
世尊寺流の書を能くし、
画にも秀で、
また和歌に巧みであった。
承応2年(1653)歿、66才
(美術人名辞典の解説)

祝言とは
祝いのことば

秋になりましたね
庭の芝には煌めく露が宿っています
その露のたくさんなこと
あなた様にこれから
やってくるいくつもの
目出度い事のその数々と
同じかも知れませんよ
てなことかも

今日は水曜稽古
菓子は練りきりの「着せ綿」
もうひとつは「兎饅頭」
九月
秋だ
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秋のくれ

2019-09-10 22:55:30 | 短歌・俳句の事
父母のことのみおもふ秋のくれ 蕪村

よくよく噛みしめると
涙の出そうな俳句だ
誰にでも必ず父母がいる
その父母にも父母がいる
遙かな過去へ繋がる血脈
噛みしめると涙が出る

写真は塩野の和三盆
栗の味が少しする
今日は
9/19の美ささ苑の茶会の菓子を決めに行った
待っているとき
このお菓子と麦茶を頂いた
ひと目見て驚いた
干菓子のこの細かさを見よ
超繊細を 一口
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根に帰る

2019-09-09 23:18:46 | 短歌・俳句の事
根に帰る花やよしのゝそば畠 蕪村

根に帰る花 は
崇徳院の歌
「花は根に鳥は古巣に帰るなり
春のとまりを知る人ぞなき」
千載和歌集 

ここから採っているのだろうか
この和歌は前回習った謡の
東北の詞章にもあった
蕪村の歌にあるほど
当時の誰もが知っていた歌だったのか

今日は古筆の研究会で出掛けるはずが
昨日の台風のせいで
電車が動かない
連絡を取り合ったが行くまでに時間もかかり
混雑の中出掛けても危ない
先生へ電話してお休みにさせて頂いた
テレビをみてまったりしよう
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野分

2019-09-08 23:44:43 | 短歌・俳句の事
良経
きのふまで
よもぎに閉ぢし柴の戸も
野分にはるる
岡のべの里

良経は
九条 良経(くじょう よしつね)
平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての公卿・歌人。
関白・九条兼実の次男。
官位は従一位・摂政、太政大臣。
九条家2代当主。
後京極殿と号した。
通称は後京極摂政(ごきょうごく せっしょう)、
中御門摂政
(ウィキペディアヨリ)

今台風が来ている
関東に直撃だとか
雨も風もまだこれからひどくなるのか
いやだ
午後にサカチカさんのお菓子を受取に
いつもの喫茶店で待ち合わせ
しばしお喋りし長居した
帰りには夕食のお弁当買うつもりで
うろちょろする
駅近くのスーパーなど
おおかたの店は
台風の為夕方六時までの営業
それでか京樽は全商品三割引き
ここぞと何時もの倍以上 買った
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葡萄唐草

2019-09-07 23:20:18 | 短歌・俳句の事
葡萄噛んで秋風の歌を作らばや 龍之介

葡萄文様はササン朝ペルシアで生まれたとか
葡萄唐草文の仕服をひとつ持っている
斑唐津の稽古用の茶入だ

葡萄は
実がたくさん成るところから
豊穣をあらわす
縁起が良いもの
唐草は
蔓ものの逞しい生命力を喜び
発展し連綿と続くことから継続や繁栄を願うとか
大事にしよう

今朝うちの猫が脱出した
ゴミ出しの時ドアの隙間から
ソロソロと外へ歩き出たとか
朝八時頃に妹が騒いでいる
私としてはまだまだ
起きる時間ではない
起きたくはないが
それを聞くと目がパッチリ覚めた
壊れかけの建仁寺垣から覗くと
ミーちゃんはわずかなわが家の敷地を出て
隣家の雑草に戯れている
2㍍位しか離れていないが
境界の塀があり手が届かない
名前を呼んでみても
知らん顔
猫じゃらしの白いフワフワを動かしても
無視
ポツポツ気ままに歩いて近所の
フェンスのある狭い階段の下に入り込んだ
近づいた今だ 今 手を潜り込ませ
首輪をつかむやいなや
フェンスの十㌢の間をするりと引き上げ
後ろから抱きかかえた
そこからぐるりと家まで
抱いて戻るのだが絶対放してはいけない
猫は必至に暴れ本気でひっかく
思い切り蹴るのが痛い痛い

玄関に入り戸を閉めると途端に
涼しい顔
何かありましたかという態度
反省はない
すぐに平常に戻ったが
わが右手首の五㌢の傷は今も疼いてる
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月詠ツクヨミの光り

2019-09-06 23:44:05 | Weblog
湯原王
月詠の
光りに来ませ
あしひきの
山きへなりて
遠からなくに


つく よみ
【月▽夜見・月▽読み】
① 月の異名。つきよみ。
② 月の神。

火曜に続いて今日も病院
体重や組織の測定すると
筋肉が少なく脂肪が多い
予想通りだが普通まで行かず
握力も少なく
心細い結果だ
手術の為の説明が色々ある
部屋に待っていると
薬剤師さん栄養士さんのお話し
麻酔のことや歯のことまで
チェックする
手術前に虫歯や歯石を取ることは
必須だとか
調べると虫歯もひどい歯垢もない
問題は無いが
ずっと歯医者に行ってないので
これを機会に行って見よう
歯医者は嫌だけど
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うこん

2019-09-05 23:10:35 | お勉強
写真の花は「うこん」

ウィキペディアには
【ウコン
鬱金、
欝金、
宇金、
郁金、
玉金は、
ショウガ科ウコン属の多年草。
英語名ターメリック (turmeric)。
インドが原産であり、
紀元前からインドで栽培されている。
「鬱金」の原義は「鮮やかな黄色」。
呉音「ウッコン」が転訛しウコンとなった。】とある
今日は月に一度の茶の稽古
風炉の四ヶ伝の稽古
初炭に唐物、台天目、盆点
単衣の紋付のお人が殆どだ
畳に手を付き戸の開け閉めをする
これから
大切なお道具にてお点前をいたします
という心構えを形に 表す
主客心して真剣に向き合おう
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風にみだるる糸すすき

2019-09-04 23:26:05 | お勉強
定家
あだし野の 
風にみだるる 
糸すすき 
来る人なしに 
何まねくらむ

今日は九月初めての水曜稽古
朝窓を開けると
思いのほか爽やかな風が吹いている
秋だ

写真は京都の豆人形
まじない人形と言う
それぞれに意味があるとの栞
達磨 辛抱
黒猫 幸福
寿老 しや
西行 腰痛
鍾馗 魔除
虚無僧 乗物酔
布袋 安産
蛙 縁起
招猫 商売繁盛
傘狸 火災除
お多福 人気者
骨 勝運

西行が腰痛とは知らなかった
今日は
黒猫にお願いして
幸福になろうかな
この猫 こわれてるけど
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雨の月

2019-09-03 23:38:58 | 短歌・俳句の事
かつら男すまずなりけり雨の月 芭蕉

今夜は稲妻轟き
凄く雨が降っていた
今は静か月は見えず

かつら男とは
月に住むという中国古代の伝説上の男。
また、月を擬人化した異名。
かつらお。

今日は病院へ行った
八時少し過ぎには病院にいた
カードで受付をして
手術の為の
採血採尿
心電図
胸のレントゲン
それが終わると手術の前のリハビリ
とあちこち回る

昨年八月に右膝を人工膝にしたが
今度は左膝の方を手術する
1度経験しているので
慣れてはいるが
結果は同じとは限らない
どうなるか

写真は出光美術館近くの
バカラの店のショーウインドウ
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葉がくれの星

2019-09-02 23:42:54 | 短歌・俳句の事
葉がくれの星に風湧く槐エンジュかな 久女

久女とは
杉田久女スギタヒサジョ
[1890~1946]
俳人。鹿児島の生まれ。
旧姓赤堀、本名久子。
華やかさのある情熱的な句風で知られる。
高浜虚子に師事し、
「ホトトギス」同人となるが後に除名。
(デジタル大辞泉ヨリ)

写真は
有楽町駅近くの街路樹

槐エンジュか
針槐ハリせエンジュか
花のあとの鞘が見える
豆科

今日は午前中ごろ寝
3時から
眼医者と整形外科へ
リハビリに行ったのだが
それだけで
一日は終わった
あっけない
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菊の花

2019-09-01 23:35:11 | 食事会
はやくさけ九日も近し菊の花  芭蕉

九月一日
今日は食事会
お弟子様の森金さんサカチカさんの三人で
神楽坂の「懐石一文字」
お昼の予約をしてある

カウンターに座ると
村瀬治兵衛の丸折敷
刷毛目の夏茶碗風の小鉢に
白胡麻和え
菊 胡瓜 海月 芝エビ
お次は
京焼三島の平皿に
無花果の田楽
煮物椀は
海老しんじょ小メロンと早松茸 
吸口は青柚
お造りは
鱧の落としがたっぷり
ガラスの大皿に盛られたもの
銘々ガラスの器に取り分けてくれる
焼物は
長良川の鮎
籠に炭が敷かれ笹の葉を置いて燻らせる
楽の葉皿に取り分け蓼酢で食べる
続いて和牛の叩き
灰釉の角皿に五切並べられ
分葱が沢山盛られ天に紅葉下ろし
熱々の蓋物には高原大根に貝柱の餡かけ
天盛りは針に切られた絹鞘
味噌汁はなめこ
ご飯はトウモロコシに枝豆の炊き込みご飯
白ごまがかかる
香の物 刻んだ田舎沢庵に瓜と
赤パプリカの糠味噌
生姜の味噌漬け
水菓子は
梨シャインマスカット夕張メロン
満足
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