村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

日本陶磁協会の茶会

2019-05-16 23:02:45 | 茶事 茶会 
今日は陶磁協会の茶会
浜松町からタクシーで
東京美術倶楽部へ
受付で104番の札をもらう
すでに100名は来ているということ

濃茶の寄付では菓子と茶を頂く
床の間には宗達の藤と猿の画か掛かる
その下に炭道具と煙草盆と
箱がいくつか飾ってある
拝見してから濃茶席へ
床は宗達下絵光悦筆の蓮絵断簡
その下にある花入は古備前
花は白い鉄線
台目の道具畳に風炉釜と信楽の水指
井戸茶碗と膳所の茶入

立派な茶会ではお茶を点てるお点前はなく
部屋ごとに飾ってある道具を拝見するのだ
その方が集中できる
薄茶は広間で五十名位のお客様が入る
こちらはお点前をなさる
主茶碗は瀬戸唐津だが
道具の詳細は
「陶説」に載るはずだ
濃茶と薄茶のあとに食事
吉兆のお弁当

そのあとに天目茶碗の講演会があった
日本陶磁協会の茶会だけに
展覧室には著名な近現代の陶芸家の
茶碗がずらり並ぶと壮観だ
個性がありありと作品に現れる
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古池や

2019-05-15 23:47:32 | 村雨庵 稽古 
古池や蛙飛び込む水の音 芭蕉

短冊に芭蕉の句
筆者は
三井高福

その下に芭蕉の姿を
稲葉玉田が書いている

ちょっと
蛙では早すぎかも
まだ
おたまじゃくしも孵ってないだろうに
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責紐釜の肩の張り

2019-05-14 22:40:34 | 短歌・俳句の事
初夏や責紐釜の肩の張り 悌二郎

責紐釜セメヒモカマは、
茶の湯釜の形状のひとつで、
釜の口が小さく甑口で、
甑際に骰子サイの鐶付がついた、
肩が丸い撫形の釜です。
責紐釜は、貴人に献茶をする時、
両脇の鐶付に紐を通して蓋を押さえ、
口に封印をするのに用いたといいます。
責紐釜は、
封印するのに、口に紐を通して責める
(強く締め付ける)ことができる
ところからの名といいます。

篠田悌二郎
俳人。旧号春蝉。
明治32年(1899)東京小石川生。
三越勤務、昭和十九年退職。
水原秋桜子門人。
『馬酔木』独立後、第一回の
馬酔木賞を受賞し同人となる。
『初鴨』『野火』創刊・主宰。
句風は甘美流麗・繊細・抒情的。
句集に『四季薔薇』『青霧』等がある。
(美術人名辞典ヨリ)


今日は火曜日
何も用事はない
午前中はゴロゴロして
午後から整形外科に寄りリハビリ
そして予約してあぅた整体へ
病院回りで半日を費やす
写真は薔薇
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藤原定信を覚えたい

2019-05-14 01:35:44 | 古筆
今日は古筆の研究会
今日のお勉強は藤原定信ふじわらのさだのぶ
(1088―1156ころ)平安後期の公卿、能書。
三蹟の一人として著名な藤原行成の5代目の孫。
父は『元永本古今和歌集』など一群の遺品の
筆者と考えられる藤原定実。
父親の影響から書に巧みで、
『本願寺本三十六人家集』
(1112年の成立と推定される)に
25歳の若さで筆者として加わり、
『貫之集下』(「石山切」)、
『順集』(「岡寺切」「糟色紙」)、
『中務集』の三帖を揮毫している。
こののち、
額、上表文、願文、異国の返牒、色紙形と、
能書の大事を一手に引き受ける活躍を示した。
さらに、
5048巻に及ぶ一切経を1人で書写するという
「一筆一切経」を、23年間を費やして
1151年(仁平1)に成し遂げた。
そのため、速書きとなり、
側筆を使った右肩上がりの独自の書風をなし、
後世、「片上様(かたあがりよう)」
(『入木口伝抄(じゅぼくくでんしょう)』)
といわれる写経の書体の一つの型を生んだ。
『久能寺経』の「譬喩品」(静岡市・鉄舟寺)や
「戊辰切」(巻下)、
「戸隠切」(戸隠神社ほか)、
さらに藤原行成筆『白楽天詩巻』奥書
(東京国立博物館)など遺墨は多い。
官位は従四位下・宮内権大輔にとどまったが、
書道史、写経史のうえでの存在は大きい。
(日本大百科全書の解説ヨリ)


おととい三渓園の茶会
濃茶席の席主は古筆の先生のエフ先生だ
伺うと茶室には表道具が
箱から出され広げてある
水気のある茶碗や水指は
しばらく干してからでないと
終えない
箱も風呂敷もまだ役を為さず休息中
道具は剥き出しで危ないし場所をとる
茶会や茶事の道具の後始末は
支度するより厄介だ
先生お二人もお道具も無事
何よりだ

写真の菓子は
葛製のあやめ
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若楓

2019-05-12 23:48:31 | Weblog
三井寺や日は午にせまる若楓 蕪村

三月末に京都へ行った時
三井寺へも寄った
観光バスに戻って来る時間は
一時間弱しかない
その時間ではゆっくり見て回れない
園城寺の鐘も見れない
美術館や博物館
寺院や庭園
趣味が同じでないと
ゆっくり観ることができない
趣味が同じ事は
何よりも重要だ

さて
若楓の緑が目に心地よい
昨日のことは夢だったか
今日は
全く何も用事はない
朝寝坊して
ゆっくりご飯を食べて
テレビを見てゴロリ転がってる

昨日の茶会のお礼の電話や
手紙などを
書かねばならない ぞと
結局
ゴロゴロは 少し
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三渓園名茶席の茶会

2019-05-12 02:07:25 | 茶事 茶会 
天気は上々 晴天である
朝七時に荷物を乗せて
三渓園に八時前に着いたものの
門が開くのは八時半
それから車は庭園の中を
しずしずと時速八キロで進み 荷物をおろし
白雲亭 蓮華院 春草盧
それぞれの茶室に分け
荷物を開く
濃茶席のエフ先生の貴重なお道具
慌てず正確にかつ急いで
風呂敷をほどき箱をあける
寄付には軸を掛け
炭道具を飾る
炭斗 羽箒 かん 灰器 灰さじ
香合それと茶杓
本席は掛けものと花入
花を入れる時には力尽き
サカチカさんに頼んだ
花は大山蓮華

第一の席は九時半の始まり予定
お湯は七輪で沸いているが
風炉は灰も整えなければならず
アイテラ氏が灰型をし
風炉釜の用意はギリギリ
水屋は森金さんがてきぱきと机を並べる
水屋も表道具も整え終えるまでが 必死だ

寄付でお菓子を召し上がって頂き
お客様が三畳台目のお席に
お入りになられたのは
予定より二十分遅れ
でも始まってしまえば
あとは ひたすら
エフ先生はお客様の応対
男性二人のアイテラ氏とケンケンの
お点前さんが集中して濃茶を練る
水屋は縁高にお菓子を盛る
紙茶巾をお出しする
私めはお道具の説明を担当
単にお話しをするのみだが
時間の制限もあり
毎度の事でもあるが
静謐の濃茶席とはいない
それが 恥ずかし

茶会の一日は嵐のように
あっと過ぎたが
疲れていてもつらさは無い
茶会のお客様は
どなたも席主や水屋関係のお知り合い
ご縁のある方はばかり
今回はじめてお越しのお客様
いつもの親しいお友達や
懐かしい茶友と
五月の清々しい三渓園の茶室で
楽しいお茶のお話しをする
幸せホルモンの
セロトニンが分泌されたに
違いないだろう

写真を撮る間もなく
今日のお菓子は 赤坂塩野製
濃茶席「富貴草」
薄茶席「山吹」
写真はないが 香煎席「蛇籠」

明日の用事はない
ゆっくりゴロゴロできる
はずだ
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昔しのぶ摺

2019-05-10 23:40:42 | Weblog
早苗とる手もとや昔しのぶ摺 芭蕉

写真はお弟子様から
昨日空豆を貰ったもの
この連休は田植えや他の農作業もあり
忙しく過ごしたとのこと
空豆はその自分の畑の収穫
今日塩茹でして有り難く
頂戴した

明日は三渓園の茶会
名茶席の茶会として
春草盧と蓮華院
それと白雲亭を借りた
今日はその前日ゆえ
エフ先生のお宅へ道具を取りに伺う
無事に家に着いた所で今日の仕事は終わり
いつもの中華屋で前夜祭
ビールで乾杯す
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若葉に楓

2019-05-09 23:31:27 | 村雨庵 稽古 
箒目のあやまつ足や若楓  蕪村


今日は村雨庵の木曜稽古
お弟子さまは
昼間にアイテラ氏
夕方に古志ちゃん
夜にナナちゃん

ナナちゃんは
六月の茶事に向けて
頑張っている
三渓園の茶会が済んだら
取り合わせを考えよう

写真は
乙女百合と
二人静と
キンボウゲかな
違うかも
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若葉に薄き藤のむらさき

2019-05-08 23:20:18 | 村雨庵 稽古 
雨降らば
とけて流るる色ならむ
若葉に薄き藤のむらさき 義則

義則とは
吉澤 義則ヨシザワヨシノリ
1876 - 1954
日本の国語学者、
国文学者、
歌人

お菓子は金団の「つつじ」と粽
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新茶かな

2019-05-07 23:24:30 | Weblog
点心はまづしけれども新茶かな 龍之介

今日は
茶会の薄茶席の席主
紫兎先生のお宅へサカチカさんと二人で伺い
道具を車で運んでも
ガタガタしないように
箱の中に詰め物をし
ボテの中に納める仕事

午後二時に伺ったが
終わったのは四時半

伺うと始めに
新茶を一煎頂き
帰りには
珈琲を一杯いれて頂いた

写真は帰る途中のミスタードーナツで
抹茶のポンデリングとタピオカジュースで一休み
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夏来たるらし

2019-05-06 22:31:42 | Weblog
春過ぎて夏来たるらし白栲の
衣干したり天の香具山
持統天皇

今日は立夏
サカチカさんが来てくれて
茶会の道具を詰めこみする

エフ先生からお預かりしている
濃茶の表道具
受付と濃茶と薄茶
それぞれの水屋の道具を
表道具はボテに
他のものは風呂敷きと大きな袋に入れ込んでおく
私めは動かずできる仕事
ちょっと するだけ
あとはサカチカさんが
てきぱきと働いてくれた
有難い
忘れ物は出来ないから
茶会の下拵えは大変だ

その後ごろっと寝てしまい
お風呂に入った
頭が痛い
風邪をひいたら大変
痛み止めを飲んで寝よう
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武士を忘れぬ端午かな

2019-05-05 23:24:01 | 羊遊会
老ぼれて武士を忘れぬ端午かな 鬼城


村上鬼城
(1865~1938) 俳人。
江戸の人。本名、荘太郎。
「ホトトギス」初期から俳句・写生文を寄せ、
のち虚子派に重きをなした。
人生への諦念と貧窮生活のにじみ出た
写生句を特徴とする。
著「鬼城句集」「鬼城俳句俳論集」など。
(大辞林ヨリ)

今日は羊の会
仙遊ノ式と
貴人清次花月と
平花月

花寄せのため
風炉の茶花が溢れている花台を
持ち出す
ひとりずつ
集中して花を選び
花入に入れる
それが床の間に
ずらっと並ぶ
いいねぇ

写真は今日のお菓子
クマショウさんの姉君の手作りだ
藤の花
銘は藤波

端午の節句の今日
菖蒲湯に入った
ヨモギとショウブで
厄払いと
無病息災
これで安泰
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五島美術館→出光美術館

2019-05-04 23:00:40 | 美術館・博物館
今日は五月四日 土曜日 みどりの日
朝九時半に待ち合わせて 五島美術館へ
会員なので無料だ

[館蔵]春の優品展 ―和と漢へのまなざし―
2019年4月6日[土]―5月6日[月]
国宝の「源氏物語絵巻」も
27日から展示されていた
「源氏物語絵巻」は物語完成のあと
150年後の12世紀に誕生
現存する日本の絵巻の中で 最も古い作品
絵も詞書も作者不明
当初は十巻程度の絵巻だったようだが
現在は全体の約4分の1で
巻数にすると四巻分が現存するとのこと
江戸時代初期には
三巻強が 尾張徳川家
一巻弱が 阿波蜂須賀家に伝来
現在は
徳川家本は 徳川美術館が所蔵。
蜂須賀家本は 江戸時代末期に民間に流出、
現在、五島美術館所蔵
展示では復元作品と並べてある

混むからと
早くに出かけたのだが
お腹がグーグーなってる
近くのサンドイッチ屋で 早めのお昼
お腹は満足した この次は
出光美術館へ

上野毛から大岡山
そこで目黒線へ乗り換え 隣のホームへ
日比谷まで わりとすぐだ

日比谷の出口B3から出ると
すぐ 出光美術館
二度目の「六古窯」
出光美術館も会員なので
無料で二人入場可能
さらりと回わる
ロビーでお茶を飲むと
眼下に皇居前広場
緑の木々の合間に
一般参賀の為のたくさん人が
動いているのが見える
家に戻ったらニュースで見よう

このところ
ずっと出掛けてばかりそのせいか足が痛い
地元に戻り 〆にケーキセットを食べて
今日は 終了
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銀座→赤坂→新橋

2019-05-03 22:58:44 | Weblog
五月十一日の
「三渓園名茶室の茶会」が近くなった

今日は
席主お二人と同行し
花とお菓子を決めに出掛ける

銀座の花屋に着いたのは開店二分前
時間になるとお店の中から
次々と山野草を並べ出す
見てるだけで楽しい
連休中ゆえか花は少なめ
来週また来てみることにした
次はお菓子屋さん
濃茶はエフ先生が決められた練切
薄茶は紫兎先生の決められた
黄味羽二重
それぞれ美しく
多分美味だろう

お昼は赤坂でお蕎麦
それから
新橋の珈琲屋でケーキセットをペロッと完食

今日の用事は済んだ

写真は浜松町ホームの端
小便小僧の兜に
令和元年とあった

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五月の空

2019-05-02 23:41:49 | 村雨庵 稽古 
五月の空をまうへに感じつつ寝床 山頭火

今日は
村雨庵の木曜稽古
午後からサカチカさんが
昨日に続けてのお稽古
今日は茶通箱をした
それから少ししてケンケンが来て
茶会の為の点前をしてみる
それから誰も来ず
夕御飯を三人で食べに行った
写真はそのいつもの中華屋
春巻
ショウロンポー
チンジャオロース
烏賊と野菜の炒めもの
そして杏仁豆腐で締め
やはり美味だった
みんなで食べると美味しい
でも昨日の肉より
やはり こっち
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