村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

誕生会

2014-03-16 23:00:07 | 茶の事
幼稚園からの友人と三人で
銀座 KAZANにてランチ
お互いの誕生日に会うことが
もう45年続いている
三人の誕生会

今日はわたしめの誕生日
嬉しいような 
悲しいような


まずは
自分に関わる人々に
深く感謝する

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都の春

2014-03-15 23:11:32 | 茶の事
今日は月一度の茶の稽古

主菓子は「都の春」

干菓子は
黄色と黄緑の押しもの
これは菜の花だろう
それと
蝶のすり琥珀
とても小さい蝶だ



さまざまな事思いだす桜かな  芭蕉

他に さまざま桜もあった




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貝寄せの風

2014-03-14 22:54:03 | 茶の事
雪が降ったり春の嵐だったり
冬から春へと気温の変化が厳しい
なかなか体調がついていけないが
それでも春は近くなり寒いより温かい方が身体は楽だ

今日は内科へ行き
胃と花粉症の薬をもらった
最近風が強い
花粉を飛ばす風が吹く
いつだったか紫兎先生のお宅に貝が飾ってあった
「貝寄せの風よ」と優しいお声でおっしゃった

「貝寄せ」とは
陰暦2月20日前後に 難波の浦に貝を吹き寄せる西風。
2月22日(現在は5月22日)の
大阪四天王寺の聖霊会(しょうりょうえ)の
供養の飾り物を、
難波の浦に吹き寄せられた貝殻で作るところからいう。
《季 春》「貝寄せや我もうれしき難波人/青々」
《goo辞書より》

貝寄せ風
なな なんと美しい言葉だろう



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春の雨

2014-03-13 23:24:58 | 村雨庵 稽古 
水屋の棚 
本来は一番下の簀スノコの棚には
水に近いもの
濃茶茶碗と薄茶茶碗それに蓋置のせる

わが水屋はただ棚を吊っただけで
水屋棚も本式とは程遠い
まして棚が狭いので
茶碗は一列の棚にのらない
一番下の段は季節の薄茶の茶碗を五、六個
その上の段には濃茶の茶碗を置いてある 
今日は黒楽が二椀、赤楽が一椀、それに写真の織部黒だ

今日は茶通箱、荘り物、流し点
棚を選び、点前に使う水指、茶器、茶碗、建水
道具の棚から自分で取合せ 歴代の茶杓を使い、考えた銘を言う

お客様に お茶杓のご銘はとたずねられ
んーん と無言で暫し視線は宙に浮く
お弟子様たちよ
水屋には毎月の茶杓の銘が書いてある短冊がある
他に季節の言葉を書いてある本も並んでいる
それらをちらっと見て
茶杓の銘を決めておいて欲しい
そして亭主役のお弟子様が
さらりと銘を答えると
「うーん まあーさすが!素敵な銘ですねぇ」
とお客様役のお弟子様をお唸らせてほしいものだ

茶事や茶会での掛軸と茶杓の銘は重要
三月は雛祭、お彼岸、利休忌、花見と
取合せの主題はいくつもあるが 
その限りでは無い
想像力を働かせよう
そうすれば
茶の稽古はいつでも 
脳トレ、筋トレだ 


物種の袋ぬらしつ春の雨 蕪村



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由良の門を

2014-03-12 23:14:56 | 村雨庵 稽古 
今日は三月二週目の村雨庵の稽古

まだ雪洞が飾ってあるが
掛物は変えよう
さて 何にしようか

茶室では 
政治の話し、
金銭の話し、
恋愛の話しはしない

歌切の掛物も普段は恋歌は掛けない
ただし三月と七月は 掛けても良いと 
S先生から習った

今日の掛物は
時代の歌仙画

百人一首46番の曽禰好忠
由良の門(と)を 渡る舟人 かぢをたえ ゆくへも知らぬ 恋の道かな

曽禰好忠ソネノヨシタダ  
生没年未詳 通称:曾丹
平安時代中期の歌人 中古三十六歌仙の一人



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宇治の柴舟

2014-03-11 23:57:36 | 紫廼茶話会
扇面に柳と和歌が書かれている

暮れてゆく 
春のみなとは知らねども
霞に落つる
宇治の柴舟

新古今集 
春下・寂蓮の歌だ



吹く風は冷たいが日射しは明るい春の光だ







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亀鳴く

2014-03-10 23:19:08 | お勉強
研究会の終わった帰り道に
会員の縞様に質問された
新聞の短歌か俳句の欄に載っていたのですが
季語に「亀の声」というのありますかと

さあ 初めて聞く言葉だと・・・
俳句をやっていた松風様が帰ってから調べてご返事あり
亀の声はなかったが
「亀鳴く」は春、
「亀の子」は夏の季語とのこと

私も調べると夫木和歌抄の藤原為家の歌に
河こしの をちの田中の 夕闇に 何ぞと 聞けば 亀ぞ鳴くなる

川向うの遠くの田の中、夕方になってきたが
なにやら鳴き声がする 
何だろうか訊ねると亀が鳴いているのだと・・・ 

晩春のほのぼのとした情景が浮かぶ
亀が鳴いたというのだが 亀には声帯がないのだそうだ

きっと
心の耳で聞くのだろう



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現川 うつつがわ

2014-03-09 23:54:48 | 茶の事
駅の近くに骨董屋がある
いや骨董というより古道具屋だ
中古の家具や食器類、室内に飾る置物などがほとんどで
茶道具は少しだけ奥の方のガラスケースに入っている
江戸時代の物から昭和のものが雑多に積み重ねてある

この店で
江戸時代の現川焼の鉢、
山中塗の辻石斎の煮物椀、
萩焼の坂田泥華の皿を買った

現川焼は刷毛目が特徴で「西の仁清」とも言われたほど瀟洒なものだ
元禄年間から長崎で焼かれたが50年で途絶えた
のち明治に横石臥牛が再興した
若い時、現川焼はS先生の会で何度も拝見した
その特徴ある刷毛目と
現川という情趣のある名前に心惹かれた
いつかは手に入れたい
欲しい
と思っていたのである
その鉢が自分のものになり
裏表見込みから高台とよくよく見ても
確信はなかった
もう20年も前になるが
一度お願いして
S先生に見て頂いた
「現川だね」とひとめで仰って頂き
嬉しかった事を
よく覚えている


うつつとは ①現実。現世。実在 ②正気

駿河なる宇津の山べの うつつにも 夢にも人に逢はぬなりけり 新古今集、伊勢物語



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忘れじの

2014-03-08 23:16:18 | お勉強
今日は2時半に東京美術倶楽部へ行く予定
公開美術講座 講師は青柳恵介先生
開始は三時から
一緒に行くサカチカさんと待ち合わせていた

午後の用事だからと ゆっくり起き支度する
公開講座のチケットが必要だ

以前は名前を言うだけだったが
今度からチケット制になり
チケットに名前を書いて受付に出す
さて どこにあるのか
思いつかない

前回は雪の為やむなく休んだが
確かその時はあったはず
手当たり次第に回りのバックや紙袋の中を探す
ひっくりかえして探す

10時半から始めたが午後1時過ぎても見つからない
ひととおり見たがどこにもない
もういちど 繰り返し探すが ない
そのうち胃がむかむかしてきた
身体も重く調子が悪い 風邪ぎみでもあるのだが
神経が殆どだ
待ち合わせの時間は迫る
チケットが無いから 
体調も悪い

今日は休みます
とメール
あとは疲れて眠る

熟睡してバッタと起きると
もう五時過ぎ
又も気になるチケットを探し始めた
捨てる事は無いのだ
なくなるはずはない
のだがと
もう一度同じ所をさがす

漸く見つけた
東美の封筒でなく他の封筒に入っていたのだ
そういえば色のついたこの封筒に入れ替えた事を思い出した

大切なものだから
忘れないようにと
大事にしまったものほど
何処へしまったか
忘れてしまう


百人一首54番
忘れじの行く末までは難ければ今日を限りの命ともがな  儀同三司母



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三月や

2014-03-07 22:08:24 | 懐石・料理
今日は3月の料理教室
生徒は二名
料理の説明の前に
予定する茶会や茶事、最近の茶会の情報など
お茶の事を互いに暫し喋りあう
私の予定は
3月は30日に村雨庵のサカチカさんの茶事がある
4月6日靖国神社での茶会へ行く
4月9日湯島天満宮での献茶茶会
4月20日は京都での茶会
4月26日は護国寺茶会
茶会はまだまだ5月にも続く
お茶の話しがついつい長くなり
忘れていた
今日の料理の事
料理の手順を説明し
あとは実際に作ってみる
いつもより簡単だったのか
4時過ぎには完成した



三月や朝より鯛をのせし舌 万太郎

料理は出来あがる
朝ではなく夕方に
向付は鯛ではなく平目だった

三月や午後より平目をのせし舌・・・

小さな猪口に寒中梅を一、二杯
魚もお酒も美味し
来月がまた楽しみだ


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ほんのりと ぼんぼり

2014-03-06 23:00:16 | 村雨庵 稽古 
灯を置けど
物をも云はず
歌へども
皷も打たず
雛のえをとこ   与謝野晶子


今日は木曜稽古
平年の5度位下回る寒さだとか
その上強風もあり
寒気は身体に こたえる
この中を稽古にやってくる
お弟子様方がいる

早めに炉に釜を掛け
ぼんぼりに灯をともした





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雛祭る

2014-03-05 23:36:42 | 村雨庵 稽古 
雛祭る都はづれや桃の月 蕪村

三月の水曜稽古
朝から、しとしと雨が降っている
雨が降るとお休みする生徒がいる
今日もカズ様とくましょうさんが・・・
さわわさんはお仕事でお休み
と言う訳で昼は生徒ゼロ
稽古日に誰も来ないのも寂しいものだ
ゴロゴロしていたところ
早めにサカチカさんが来た
3月30日に茶事をする
その道具を実際に取合せてみた
今回はほとんど本人の道具をつかう
箱から出して並べて見て一部を変えた
道具を出したり、戻したり
結構な運動量であり、面倒でもあるが
茶事までのこういう作業が実に楽しい
茶の客にはいくつになってもなれるが
茶事や茶会を開催する亭主になるは
年齢や環境の限界がある
そして人生は短い
たから
必死で茶をするのだ・・・
私も


今月は旧暦の三月
稽古は雛まつりの取合せ
水屋にはそれらしき道具を出した
糸巻きの棗 菱形の徒然棚
釜は釣り釜、茶碗は雛の色絵に桃の茶碗
香合は菱餅と雛人形、青磁の桃もある
誰にでもわかりやすい 
それも
ちょっとは楽しいが
毎回、同じでは飽きがくる
飽きないように考えよう


軸は立雛 筆者は鈴木松僊
鈴木松僊は円山派の画家・鈴木松年の長男 
京都に生まれる
明治5年生まれ大正7年 69歳で没す




雪洞のあかりをつけると
ほんのり明るく
なんだかいい気分だ
三月だけの楽しみである



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三月歌舞伎座 歴史の勉強

2014-03-04 23:51:43 | お勉強
鳳凰祭三月大歌舞伎
夜の部は幸四郎、梅玉の「加賀鳶」、
吉右衛門の弁慶、菊五郎の富樫、義経は坂田藤十郎の「勧進帳」
玉三郎の八岐大蛇ヤワタノオロチ(岩長姫)、勘九郎の素盞鳴尊スサノオノミコトの「日本振袖始」

今月の舞台は艶やかで勢いがあり
思わず身を乗り出してたくなる
とても良かった

「日本振袖始」は近松門左衛門の作で古事記を題材にしている
玉三郎と勘九郎のほかに稲田姫役の米吉が出ている
イヤホンガイドによると玉三郎の岩長姫は此花開耶姫の姉だと聞いた
此花咲耶姫は知っていたがその姉の事は知らなかった
調べると確かに
イワナガは岩の永遠性を表すもので
不老長生の神として信仰されるとあった
岩長姫は古事記では石長比売、日本書紀ほかでは磐長姫とある

若いころは時代小説で歴史を覚えたものだが
歌舞伎と宝塚でも結構、勉強になったものだが
今日も加賀鳶では江戸時代、
勧進帳では鎌倉時代、
日本振袖始は神代の時代

また歴史の勉強に歌舞伎座へ行こう



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三月三日

2014-03-03 23:04:16 | 茶の事
ようよう椿が咲きだした
写真は加茂本阿弥
おしべの飛び出る特徴のある蕾が
何とも愛らしい


今日は三月三日
上巳の節句
ひなまつり、
平和の日、耳の日、桃の日、金魚の日、
結納の日、サルサの日、サザンの日、民放ラジオの日
だとか

明日は三月四日
ミシンの日、
サッシの日、
三線の日、
円の日、
雑誌の日、だそうだ


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麻の中の蓬

2014-03-02 23:55:05 | 懐石・料理
雨だ
それに寒い 
わが村雨庵の料理教室
今日は懐の会

まず今日の献立を自分のノートに書き写す
手順の説明をメモし軽いものを食べてお茶を飲むのだが
ゆりももさんがお手造りのレバーペーストと生協のパンをご持参
しきりに身体によいから、貧血がなおるからと勧める
でもレバー類はできるなら食べたくない、
たっぷり塗って食べるとよいと 残りは置いていくからとのご厚意
有難い 
でも・・・私めの表情が浮かないので
「じゃあ 持って帰ります」
「こんなに美味しくて身体に良いのに・・・」

人によって好みは違う 
身体に良くても食べたくない嫌いなものもある
還暦も最早過ぎたのだから
無理して嫌いなものは食べなくとも良いと ね

サカチカさんが冷凍ヨモギを一キロ買ったという
春の菓子作りか料理に使えるだろう
味噌汁のたねにヨモギ白玉団子でも作ろうと話した

蓬はお灸のもぐさや漢方でも使われる万能薬でもある
よもぎ餅によもぎ団子 
その緑色に春を感じ、春を味わう何よりの食材だ

「麻の中の蓬」という諺がある
麻は真直ぐに伸び、蓬は曲がる
でも真直ぐな麻の中に育てば 曲がる蓬もおのずと真直ぐに伸びる
善良な友人と交わればおのずと善良になると 聞いたが
善良な友人を探すより 
まず善良な自分になろうとせねばと・・・

写真は平目



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