村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

青葉若葉

2012-05-07 23:28:24 | 懐石・料理
今日は 料理教室へ出かける
だいたい習いごとが好きではあるが
いったい
私めは月に何日くらい稽古日があるかと
拾ってみると
自宅のお茶の稽古日が8日、
習っているのが4日、
家での料理教室が3日、
習っているのが2日、
香道が2日、
研究会を二種類参加して2日、
それにお菓子、袋物、文の会とで3日、
月に一度くらいは茶事をして合計25日に用がある
他に短歌の締切や茶会に出かけたりで時間は使う
昼と夜と重複の日もあるが
何となく忙しい
やはりそうか 
考えたところ
今月で袋物と香道を退会することにした
始めるのは易しいが、辞める時はなにかと難しい

あらたふと青葉若葉の日の光 芭蕉
奥の細道の日光でよんだ句
日の光は 日光のこと
さぞ 青葉若葉であろう



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卯の花月夜

2012-05-06 23:25:38 | 香道のこと
今日は香の会
昨日 作ったお菓子をそうっと大事に持ち
その大きく重たい紙袋と他のバックもあり
着物に3袋を持ちつ
よろよろと歩く
雨なら又荷物が増えたが雨具は何も持たず
降らぬことを祈り
表通りまで出る
連休最後の日曜日のせいかタクシーもあまり来ない
嵩張る荷物に着物姿が目立ったのか
出勤途中の近所の美容院の人が一緒に車を待ってくれた
すると今まで来なかったタクシーが急に来はじめた
それが1台見えたかと思ったら次々と来る
そんなものだ 何事も
一緒に行ってくれるサカチカさん
駅に着いたら約束のホームではなく
エレベーターの前で待っていた
気がきく 有難う 

香席では
わたしはその答えに全く迷いが無かった
のに
外れた
いつも私めの自信は当てにならない

薄茶席は
松籟庵さまの社中
掛け物は画賛
酒井抱一の竹の絵に
大田蜀山人の賛
いにしえの
七の賢き人たちも 云々とあり
七賢人のことのようだ
香合は古材、花入は南蛮に芍薬と雪柳が清楚だ
水指は道八の染付は山水で山岡鉄斎画だそうだ
薄器は治平衛の独楽、茶杓は小森松庵
茶碗は清水茂生の絵唐津写しと高取八山
数茶碗は御本のよくでた阿漕焼
菓子は青空菓子部のカキツバタ
菓子器はいったい何なのだろうか 
薄青色の平皿で文様が浮き出ていた
焼物なのだが オランダか
今お尋ねメールをしたところだ


万葉集1953に
さつき山
卯の花月夜
ほととぎす
聞けども飽かず
また鳴かぬかも

清しい言葉が五感にひびく


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端午の節句

2012-05-05 23:46:15 | 茶の事
今日は端午の節供
サカチカ製の柏餅を食べ、
夜は菖蒲湯に入った

明日は 香の会
香席のほかに
三畳台目の茶室での薄茶席がある
その席は松籟庵さまにお願いした

お越しいただくお客様は 35名様
わが菓子部で干菓子と主菓子を担当、
今日は飛び姫とサカチカさんとお菓子作り
白と薄紫のぼかしの主菓子を60個作った
銘は カキツバタ 

今朝見れば白きも咲けり杜若 蕪村




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田無の隠れ家

2012-05-04 21:47:42 | 懐石・料理
今日は懐石料理の友人よりお招き頂く
半月盆に弥七田織部の小向
角の白磁皿に八寸
それからお刺身が三種類
煮物椀がきて
鳥丸と蕗、車麩の焚き合わせ
和えもの
果物は苺
デザートはプリンとプルーンに珈琲
あやめの錬切にお薄

隠れ家のようなマンションのお部屋で
お仲間の四名で楽しく懐石を頂く
ゴールデンウイークの一日
のんびりした一日

連休の間に五月になってしまった
まだ風炉釜の用意は出来ていないが
まっ いいか



いつのまに 
五月きぬらむ 
あしびきの 
山郭公 
いまぞ
鳴く
なる
古今集第三巻 夏歌 140



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千里の風・松籟庵初風炉茶事

2012-05-03 23:26:13 | 茶事 茶会 
松籟庵様にお願いして
茶事にお招き頂く
今日は五月三日
生憎の雨である
夜中は雷の鳴る強い雨が降って嵐の様だった
茶事の最中も雨音に耳を傾ける時もあり
雨に閉じ込められて茶に浸る
その幸いを楽しむ

待合は芳賀洞然筆
清風修竹を動かす

本席は巌谷小波の馬の画賛
一鞭に
千里の風に
薫りけり

巌谷小波は明治3年東京生まれ
明治大正の作家、児童文学者
馬の絵が生き生きと力強い
小波の俳句にある
風が薫るとはまさに五月の風だろう
初風炉に相応しい軸だ
花は口紅紫蘭
香合は唐物の螺鈿

初炭手前を客であるが
他流の松風庵様の手前を興味深く拝見
そのあと松籟庵さまお手造りの点心を頂戴する
主菓子は三崎屋の粽だった 
溜精棚に半床庵の箱書のある京御本の水指
古染付の茶入
茶杓は銘 「寸暇楽」
茶碗は楽 不二山写

我々客は茶が終わっても帰ろうとしない
持参の手土産でお茶を所望
菓子は旬風一期一会という店の
「クルクルサイダー」
加えて出された
クラッカーとマヨネーズのお煎餅、苺をペロッと食べつくし
その上続いて紅茶付で
持参したキャトルの「ショコラバームクーヘン」も食べる
茶事は四時間を過ぎず
というのに
もう夜七時近くになる
この腰の重きこと驚く
5人の客に一人も茶人がいないと言う事だ
いくら何でも
そろそろ帰ろうと
食べるだけたべ、喋るだけしゃべり満足して帰る
今日、一緒に参加予定の想望庵様が休まれた
残念であるが 機会はあるだろう


松籟庵様
またお誘い下さいませ




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池の藤なみ

2012-05-02 23:19:30 | 茶の事
雨が降っている
いつもの事だが低気圧が来ると体を起こせない
今日もゴロゴロ寝ころんでいるだけだ
この連休に炉と風炉とを変えるはずが
出かける予定ばかりで、空いているのは今日だけ
予定では今日、風炉に変える予定
あくまでも予定だ
外には出ないつもりが一度コンビニに出かけた
戻ると 兎と目が合った


我がやどの 
池の藤波 
さきにけり 
山ほとゝぎす 
いつか來鳴かむ
読み人知らず

古今集 夏の巻頭の歌
藤波とは
藤の花が垂れ、揺れている様子
池水にその姿が映る
藤の波と池水の小波が呼応する
藤は香る その香りはあたりに漂い
思わず瞼を閉じるであろう
さすれば いずれ来る
ホトトギスの鳴くを待つのみ





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ボストン美術館 日本美術の至宝

2012-05-01 23:33:36 | 美術館・博物館
今日は袋物の稽古日
急なことだが
今月で袋物の稽古は止めることにした
二年と八カ月しか続かなかった
あとは家でするつもり だが 
どうなる事か
写真はその教室にあった花
「武蔵鐙」

これから上野へ行く
帰りに食べようと
四谷の坂本屋でカステラを買う
一巾買うと
端切れをおまけでくれた
サカチカさんと飛び姫と三人
待ち切れず路上で端切れをつまみ食いする
もっちりして美味い

昼はその坂本屋の二、三軒手前のビルのその地下へ
料理を頼み、「ビールをください」と注文すると、
「ちょっと待って下さい」と、奥へ入って店主に聞いている
どうやら若い女の子ばかり、
その店で昼から酒を飲む客はいないらしい
生ビールはすこぶる美味い



アルコールも入ったし
お腹も満ちた
さあ心おきなく上野へと向かう

それぞれに名乗て出る若葉哉 千代女

上野は若緑で美しい 
ボストン美術館「日本美術の至宝」を見よう
ポスターの曽我%白の雲龍図
吉備大臣入唐絵巻と平治物語絵巻
吉備真備は内容が面白く
平治物語は焔が圧巻である

惚れ惚れする
弥勒菩薩立像 快慶造 文治六年1190年

S先生と夜の八時頃にお電話した
今日上野へ行ってきましたと申し上げると 
「快慶の弥勒菩薩は見たかったわ」と
艶やかなお声でおっしゃる
それを伺うともう一度
弥勒菩薩様にお目に掛りたくなった

展覧会は
6月10日まで平成館で開催される



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