村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

天津風

2012-01-16 23:36:58 | 香道のこと
香道の初稽古
エヌ先生から羅国の「天津風」を頂戴した
早速それを焚いて見る
私は自分の持っている羅国を焚いた
みな同じ羅国であるが微妙に異なる
香りを記憶すること
繰り返し記憶することが大事とおしゃる
継続せねば出来ぬ事
続けたいものだ

今日は藪入り
1月16日だ
祖母から昔の奉公のつらさをよく聞いたが
藪入りに主人からお小遣いやお仕着せの着物を貰って家に帰る
それはそれは泪がでるほど嬉しく楽しかったと聞いた
もう死語ではあるが

やぶ入の夢や小豆の煮るうち 蕪村




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小正月

2012-01-15 23:11:37 | 懐石・料理
年初に首がひどく痛く動くのも大変
いつも書く年賀状が一枚も書けなかった
申し訳ない
今日は小正月、女正月とも
むかしは成人の日だったが・・・

気になっていたS先生に
夜お電話し ご機嫌を伺う
先生は初釜などで私めが
忙しいのではと電話をかけず
私めもお風邪かもしれない 
今頃お電話してはご迷惑かなど
お互いに遠慮して暫くお声を拝聴していない
お電話して良かった
お元気で安心した
思っているだけではお互いに通じない
行動する事が前に進む

今日は懐石料理教室の三日目
同じ献立を食べているのだが
続いても飽きない 
それぞれの会で微妙に味も異なる
それを感じるのも楽しい

写真は生鮭とお多福豆
生鮭は薄塩と醤油を掛け金串で焼く
すぐに焼けるので最後の方に
焼物は焼きたてを食べるものだ




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影法師も氷るか

2012-01-14 23:33:28 | 懐石・料理
土曜日
今日の生徒は二名
寒い一日だ
羽釜で炊くご飯は暮れに新潟から
泉様が送ってくださったコシヒカリ
炊きたてのご飯の香り
幸せになる 日本の香りだ

今日は一月の懐石の献立の他に
賄い用ではあるが
烏賊のゲソで明太子和えを作った
足は一本ずつはずして2㎝位に切る
塩を少々振り酒をかけて
一度捨てて、軽く拭き辛子明太子をほぐして和える
それに淡口醤油と味醂を少し入れ味を見ると
だいたい良いはずだ

今日は寒い
冬の日や馬上に氷る影法師 芭蕉
さすが芭蕉 影も凍るか・・・

冬の寒さの中に入ると
何かを待つ心が自然と芽生える
それは厳しい自然に立ち向かう生活があってのこと
きっと来る春を待つ心が湧いてくる
誰でも厳しい冬は辛い
でも辛くなければ春を待たないかも
だから冬である事の意味は大きい
待とう 春を待とう

いまは東大寺の大仏を
携帯の待ち受けにしてる




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甲烏賊は墨烏賊

2012-01-13 23:19:26 | 懐石・料理
今日はうちで料理教室
三名
いつもの魚屋に頼んだのは烏賊と鮭
烏賊の種類ははだいたい100種類位あるそうだが
今日の烏賊は甲烏賊コウイカ
「ハリイカ」「マイカ」「スミイカ」とも言うそうだ
烏賊の中でも特に美味いと言われるらしい
冬から春が旬
甘味が強く美味しい

皮も三枚剥いて上身にしたら
厚い身の裏表に細かい包丁目を入れておく
そぎ造りの刺身にし
繊に切った人参と独活に山葵を添える


何年前に夜咄の茶事を続けて6回か7回か開いた事があったが
その度に異なるお客様をお招きした
暖かい向付も考えたが
やはり刺身がいいだろうと
懐石の向付は毎回この墨烏賊を使った
深向に白い墨烏賊のそぎ造りを盛り
燭台の灯りの元で食するのも良しか と思ったのだ
これから夜咄の茶事などさぞ良いだろう
灯りの道具の出し入れを考えると…

明日もお料理だ




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浮き尻 ショウガ手

2012-01-12 23:21:18 | 村雨庵 稽古 
冬の日や
障子をかする
竹の影 龍之介



今日は木曜稽古の初稽古
木曜組も初点前である

心を洗う 洗心という言葉がある
洗うのは自分自身
気がついたら改めて
少しづつでも直していくこと
それこそ精進だ



利休三十五嫌忌という
利休の嫌う35の所作とでもいおうか
案外しているのが
浮き尻 
点てられた茶を取りに行く時
ついつい手を伸ばしたついでに
お尻を踵から離してしまう
お尻が浮くから 浮き尻だ
しないようにしよう

生荷手ショウガテ
若い時
一時日本舞踊を習っていたが
確か襟改めという所作のときに
先生より しょうが手を教えて頂き
その手の形で襟を正すのだと習った
踊りではしても茶の湯では
しないようにしよう

精進 しょうじん


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初点前 

2012-01-11 23:04:49 | 村雨庵 稽古 
初点前
茶筌に生まる
薄みどり 重次

もう10年以上前になるか
近所にお住まいの俳人土生重次さんが
村雨庵の初釜にいらした時にその場で短冊に書かれたもの
その時の情景をありありと思い出すが
月日は急ぎ足で経つ 

社中の皆は初点前
紹鴎棚で濃茶 薄茶 炭は初炭か後炭でも良し
一月の点前の姿は
不思議と何やら初々しい気分だ

初稽古が順調に終った
あとで珍しく頭が痛い
炭に当たったよう
今日はもう 眠ることにしよう




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明治神宮参拝

2012-01-10 23:32:32 | 茶の事
今年初めての袋物の会
このところ茶入の紐を作っているのだが
今日は長緒の紐
長いので組んでも組んでも進まない
ただ何も考えずおしゃべりもせず紐を組む
これが案外心地よい
昼は四谷エリーゼの後の店でカツを食べる



それから上野 東博へ
昨日祭日だったから
今日は休み
守衛さんが残念だねと声を掛けてくれる
門は開いているのに入れない
今日は東博に関係している人を招待する日だそうだ
招待されていないので門松の写真を撮った



鴬谷から山手線に乗り新宿
パンフレットを持って青松園へ行くが
その売り出しはまだやっていない
十六日から
練り香と香炭団を幾つか買って出直しすることにした

次は明治神宮へ
門の前で時間は四時二十分 あと十分で入れなくなるところ
急いで本殿に向かうが
木々がいっぱい
見上げると木々が気を降らしてくる
とにかくスーとする
まさに清められるような
心を込めてお祈り
干支の絵馬を買って
原宿駅へ 竹下通りへ向かう
前は良く来たところだ
三十年以上前だ
全く変わってしまった
賑やかでチープで
ちょっと浅草のような雰囲気もある
さあ帰りは歩いて表参道駅へ行こう
途中神宮前五丁目 茶-Cafeにて
ケーキを食べお茶を飲みながら
向かいの表参道ヒルズの写真を撮った

良く歩いた
足が痛い
家に着いての歩数は14159歩
私にしては、すごいね
良しこの調子


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夢よりは先に

2012-01-09 23:38:39 | 茶の事
きのうは初釜
今日はなんと楽なことよ
10時に予約してあった美容院
益々短くカットした
正月早々さっぱり
それで気分良く
年末にも掃除しなかった庭の落葉を掃除
目についた秋の草 ほととぎすとか枯れ果てた水引き切る
黄色く紅葉した下野もばっさり
横の道にある銀杏、クチナシ、伸びたムクゲの枝、
花芽もすでに出来ている
今年は咲かないかもしれないがノコギリも使ってみな切る
晴れた空 気分はいい
ちょっとのつもりで始めたから
フカフカのセーターに枯葉のカスがいっぱいついている
足元には空っぽの植木鉢やゴミのようなものがたくさん転がっているが
今日はこの辺でやめよう
兎が嬉しそうに見える

夜は勉強会
今年初めての会だ
帰りはいつもの韓国料理を食べて帰ると
夜中の12時を過ぎてしまった
足が冷たい
今日もゆたんぽが必要だ

夢よりは
先へさめたる
湯婆哉 也有



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辰年 初釜

2012-01-08 23:22:39 | 村雨庵 稽古 
村雨庵辰年の初釜
寄付きに掛けた軸は
水仙の絵

初釜にはいつも点前をするのだが 私は
正座できない 
鍼治療に通い
少しずつ良くなってはいるのだが
点前は出来ない
初炭、点心、濃茶、後炭、薄茶、福引と
社中で点前を分担
そして
下拵えした料理を皆で分担して
盛付て
初釜の料理とした

向付は鰤、縁高に肴を何品か盛りつけ
海老団子入りお雑煮
モリーナさんから頂戴した西の関で
一年の幸を祈る 乾杯
新潟の先生から頂いたコシヒカリ
炊きたてを皆で食べ 健康を祈る 

枕草子にある
正月一日はまいて・・・中略
・・・世にありとある人はみな 姿かたち心ことに繕ひ
君をも我をも祝ひなどしたるさま ことにをかし

初釜は晴着で集い
福を分けあい
茶の道に
精進しようではないか
さあ
今週からお茶のお稽古が始まる
皆の精進のしぐあいが楽しみだ

私めは
正座が出来るように 努力すること だ




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寒の内

2012-01-07 23:39:10 | 茶の事
乾鮭も空也の痩も寒の内 芭蕉

今日は寒かったが
明日はわが社中の初釜
本気でしたくをせねば間に合わない
いつもは柳を掛け目出度い取り合わせをするのだが
今年は柳を買わずに 日常とあまり変わりなく取り合せた
軸は「神光照天地」 
自然の脅威はもう神の領域だ
今年も無事に小さな毎日を過ごせるように
小さき人間は祈ろう

棚は紹鴎棚 水指は萩の平水指をつかう
茶入は膳所、茶杓は好日にした
いつもと同じ 何気ない毎日を過ごせる事
良い日も悪い日も 「好日」

今日の夕ご飯は
ビールと蒸鶏、それに餃子、
海鮮お焦げが来て最後にビーフン



スッカリお腹が満腹した
杏仁豆腐でしめた

これも好日なり


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寒の月

2012-01-06 23:36:05 | 茶の事
庭にでるとカンアオイの緑が目立つ
寒気の中で元気だ



昨年 自分で全部を雑草と思い抜いてしまった
と思っていた
なくなったと思ったカンアオイが
生きていた
小さな二枚の葉を
可憐に寄せ合い寒さに耐えている
残っていたのだ 



よくぞ残ってくれた
心の中から嬉しさが湧きあがる
少しずつでも良い
元気に育て

夜は文の会
バイ様と新年初のお勉強
今日は今井宗久の手紙の解説をさらっと読む
さらっとばかりの勉強では何も残らない気がするが
しないよりまし だろうか
お越しになる道すがら
今日は特別に寒月が煌々として綺麗だった
とバイ様がおっしゃる
お帰りの空を仰げばすっかり雲の海
月のまわりだけ丸く傘を帯び
夜の雲は風に流されていく
幽玄の世界だ

寒の月
しきりに雲を
くぐりけり 万太郎


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獅子舞の絵

2012-01-05 23:23:07 | 茶の事
新しき
年の初めの初春の
今日降る雪の
いやけし吉事 家持

家持は大伴安麿の孫で旅人の子
旅人は大納言、家持は中納言
三十六歌仙のひとりだ
百人一首でも六番目に
中納言家持 かささぎの渡せる橋におく霜の白きを見れば夜ぞふけにける

五日になった
一月の始めはのんびりしている割にすぐ過ぎる
日曜日に初釜をするから
そろそろ用意をせねばと
片づけを始めたが
お客様が見えたりして中断
はかどらないが 少しした
明日も 
かたづけ

正月中に掛っている軸は
獅子舞の絵  聖峰筆 



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龍頭 りゅうず

2012-01-04 23:03:08 | 茶事 茶会 
とらやの生菓子
「辰の息吹」

中は紅餡 回りは黄身時雨のような緑色の餡
とらやの今年の干支の生菓子
年末の大晦日の茶事にて頂戴したが
銘がなかなか良いし美味



今年は辰年で龍の関係の道具はよくある
さて生菓子はというと
思いつかない

料理では飛龍頭がある
ヒリュウズとか
ヒロウスという
所謂ガンモドキの事だ
また
時計のネジまきの龍頭リュウズ
同じ字でタツカシラともリュウトウとも読むようで
そうなると意味は異なる

龍というと
笑点では龍のかぶり物をして出演者が登場したが
その龍の色は緑だった 
なるほど龍は緑色なのだ
爪や玉は黄色や金色だったりしている
緑と黄色金色で豪華だ
龍というと
だいたい玉を追っていたり
爪でぐっと握っている場合もある
その玉は
思いのままに願いが叶うという如意宝珠であろうか

今年は辰年
心に龍を住まわせて
その如意宝珠を
しかと掴みたいものだ



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松籟庵の辰年初茶席

2012-01-03 23:53:55 | 茶事 茶会 
正月の三日は 
今年も
渋谷にて待ち合わせて
松籟庵さまのお宅へ伺う
今日は七名
正客はいつも私めばかりで面白くない
余り誉められたことではないが
友人の茶会であるので誰でも出来る筈と
じゃんけんで正客を決めた
結構みな真剣だ
じゃんけんの結果は清秀庵氏に決まる

汲出しを頂き蹲を使って席入り
初炭のあとは
点心



村瀬治兵衛の丸盆に
治兵衛の信玄弁当が乗り
のちに治兵衛の煮物椀が登場する
みな初代と二代治兵衛もの
若い頃から治兵衛がお好みとのことで
しかも
それぞれ十客づつお持ちであると

治兵衛の器を手に
お料理を味わう
美味満足

濃茶のあと薄茶




干菓子の菓子は
わが菓子部から薄甘煎餅と飛び姫の紅白饅頭をお持ちした
饅頭は大きさをいつもの二回り位小さくしたのだが
早速 蒔絵の素晴らしい高坏に綺麗に盛られる 
暗くて見えにくいが
すこぶる上品
上等な雰囲気がする
薄甘煎餅は
鶴屋吉信の龍の落雁ととも登場
わが駄菓子も格が上がった


濃茶の茶杓は
谷耕月の
「好日」

この一年が好日なるを願ってと・・・





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長き夜の 遠の眠りの 皆目覚め 波乗り船の 音の良きかな

2012-01-02 23:17:31 | 茶の事
正月二日
明日の松籟庵さまへの茶会
気楽にお干菓子を持っていくと約束をしたが
松の和三盆を打ってしばらく置き
そっと
箱に入れようとしたら
皆崩れた
時間はかかったが
うすあま煎餅しか作れなかった

今日の夢は初夢
色々説はあるようだが
一般的に初夢とは
二日と三日の間に見る夢をいうようだ
良い夢は
一富士二鷹三なすびとか
三の次もウキュペディアを見ると書いてあった
四扇、五煙草、六座頭

初夢や
金も拾はず
死にもせず 漱石

さあ良い初夢を見よう



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