村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

冬日に時雨を詠むやまと歌

2017-11-23 01:50:19 | 村雨庵 稽古 
冬日詠時雨
    和歌
 長門介平景樹
大空は吹きのみ払う山風に
曇りかねてや
降フルしぐれかな


懐紙の後ろから三文字
は万葉仮名の約束だ
三文字目は「戻る」とある
その文字は
初見では正しく読めず
調べたところ
万葉仮名での読みは「れ」
それでこそ意味が通ずる


今日は朝早く
九時半頃から生徒様がみえる
その時はまだ
雨はふっていなかったのに
やがて雨が降り出した
掛け物は
ちょうど時雨を詠む
香川景樹の懐紙

香川景樹とは
江戸後期の歌人。
桂園派の祖。
鳥取生。
名は純徳、のち景樹、
通称を銀之助・貞十郎、
号は桂園・東樢亭。
伊藤仁斎門下。
鷹司家・西洞院家に仕える。
香川黄中の養子となり京都歌壇を風靡した。
のち江戸・伊勢・尾張を廻り、
門人は千余人を数え、
永く明治・大正の世にまで門流を引いた。
天保14年(1843)歿、76才。
(美術人名辞典ヨリ)



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