村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

糸瓜

2015-07-29 23:56:06 | 村雨庵 稽古 
今日は水曜稽古
待合の掛物は糸瓜の図とある

糸瓜と書いて
へちま
と読む

いとうり→とうり
→と・は→イロハではヘとチとの間にあるので→ヘチマ

ヘチマの図だ
筆者は東庵
平井東庵 ひらい とうあん 実業家。
万延元年(1860)生。


昭和12年2月15日 京都美術倶楽部にて平井東庵の売立てがあった

平井東庵こと
平井仁兵衛は、京都の実業家。
近江に生まれ、
京都西陣の織物商平井家に養子で入り、
京都瓦斯の役員を務めるなど、
京都財界で活躍した。
その一方、東庵と号し、
画家、茶人としても活躍した。

この売立の目的は不明であるが、
同年7月に勃発する盧溝橋事件から
日中戦争に突入する直前、
すなわち、
金融恐慌以降の不況のあと、
戦時に対応する統制経済体制が
間近に迫った時期で、
贅沢品である西陣織に関する商売には、
厳しい時期が迫っているという
事情を考慮する必要があろう。

出品作品で目を引くのは、
「壬生忠見像(佐竹本三十六歌仙)」
(現、個人蔵、分割時の所有者は、
京都の実業家塚本与三次)が
51,000円で落札されたほか、
近世京都画壇の絵画や、
茶器に優品が多数含まれる。
それらの中には、
「雁半伝来」、
「下村(正太郎)家」伝来
などの注記があるものも目立ち、
大正から昭和期の数多くの売立で、
平井仁兵衛が落札したものも目立つ。
総売上は920,000円余に及んだ。
《平井東庵氏所蔵品入札目録》

一つの掛物を調べただけだが
思いがけず
たくさんの事を知った
これで
忘れないと良いのだが



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