村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

秋の夕暮れ

2018-09-26 23:30:49 | 村雨庵 稽古 
見渡せば花も紅葉もなかりけり 
浦の苫屋の秋の夕暮
定家

さびしさはその色としもなかりけり 
真木立つ山の秋の夕暮れ
寂蓮

心なき身にもあはれは知られけり 
鴫立つ沢の秋の夕暮れ
西行

秋になると必ず話題にのるのが
三夕の歌

新古今和歌集の
秋の夕暮れを詠った三首
間違いなく三つを言うのは
あんがい難しい
秋には秋の和歌を口ずさもうと
毎年のことだが
三夕の画賛を掛けた

賛は
大国隆正
(寛政 4年 1792~明治4年 1871)
幕末・明治維新期の国学者・神道家

画は
高 嵩嵺 コウスウリョウ
(寛政11年1799 ~ 明治8年1875)
のち高嵩谷コウスウコクの二代を名乗る



今日は九月最後の水曜稽古
朝から冷たい雨が降ったりやんだり
今は強めの雨音が聞こえる

秋の彼岸の最中だから
届いたお菓子は
萩の餅 (おはぎ)と
里の秋 (外郎製の柿)

コメント
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