村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

海辺紅葉

2016-11-17 00:11:56 | 村雨庵 稽古 
今日は水曜稽古
掛け物を千種有功の
海辺紅葉にしたが
一部が全く
よめない
必死に調べ考えてみたら
よめたのだ


時雨シグレつる
和田の笠松
変わらねど
武庫ムコの山辺は
移ろいにけり 有功アリコト


以前はどうしても
読めなかった歌が
今日やっと
ホントにやっとのことで
読めて
意味も
私なりに分かった

和田の笠松とは
鎌倉時代の
為家の歌に出てくる


秋風の
吹き来る峯の村雨に
さして宿かる
和田の笠松  藤原為家

笠松はむかし
兵庫県神戸市にあった松で
それは港に入る
目印だったようだ
松は代々植え継がれ
有功の歌には
変わらぬ
とあるのだから
まだあったのだろう
戦災により消失とあるので
今は無いらしいが


和田の笠松は
為家の鎌倉時代と変わらぬ
常盤の緑色を
今も時雨に濡らし
艶やかに緑を深めるのです
そして
武庫の山はご覧なさい
紅葉に色づきなんと鮮やかでしょう
こちらは日々移ろい
刻々と変化していますよ

私の解釈

武庫(むこ)とは
兵庫県摂津地方の古地名で、
尼崎から兵庫までの沿海部を言う。
らしい

読めて良かった
嬉しい




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コメント
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