村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

孤篷庵

2016-04-10 23:56:45 | 茶事 茶会 
日帰りで京都へ
茶会がある

新幹線の改札口に
鶴仙人と待ち合わせ
昨年の11月の茶会以来久しぶり
素敵なスーツで立っている
胸の絹のポケットチーフも良いし
元気そうで 嬉しい

タクシーでまっすぐ
大徳寺の塔頭の孤篷庵へ


庵号の「孤篷」は
「一艘の苫舟」の意

また茶室の忘筌(ぼうせん)とは
荘子の
「魚ヲ得テ筌ヲ忘ル」
筌とは魚を捕る道具

その意味は
目的を達すれば道具の存在を忘れる
ということ

茶室は
船乗っているかのように
設計されたそうだ
天井は胡粉で磨き
木目を際ださせ波をあらわす
庭のつくばいに
午後の日が回ると水面に反射して
天井に光が反射しきらきら
波のように煌めくとのこと

その蹲はろけつのつくばい
「露結」と彫ってある

露結とは
「露結耳」の略で

兎を意味するとのこと
兎は隠れたつもりでも
長い耳が隠れないので
その耳を結んでおく
という意味か


「魚ヲ得テ筌ヲ忘ル」の対句
「兎を捕えてワナを忘る」からのウサギ
忘筌と同じ意味をあらわしている

その孤篷庵の茶会
二度目の参加
遠州流の
優雅で楽しく
好奇心は満足
すこぶる
良い気分




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コメント
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